ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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ボキュンッ…っと超轟音を走らせて俺の後ろにあった板壁に大穴が空いた。
相手は飛び道具っ…離れれば殺られる!
死んでもくっつけ!
心の中で叫びながら俺は距離を開けようとする襲撃者にぴたりと張り付いて追いかけながら仕掛ける。
右ストレートから左のフックに右のショートストレートへ続けてラストに左のアッパー!
連続での攻めを紙一重で避けるウルフカットは身体をひねり、再び手弓をつくりダートをセットする。
ギュンッとゴムと肉がしぼりあう音がした。
「しっ!!」
「らぁっ!」
右足で斜め上から踏み落とすように左手を蹴り飛ばしたバインッとゴムが弾けてダートはあらぬ方向に飛んだ。
俺はさらに右の拳を打った。イケメンの左頬をかする、バランスが崩れた。
さらに仕掛けた、右足を振り上げて飛び蹴りで追撃するドシッといい手応え…イケメンは、はじめて両腕でガードした。
「らぁっ!」
俺はそれを見逃さなかった。
下段から右拳を両腕の隙間に打ち上げた。
鋭く速く垂直に走るアッパーはパキッとイケメンの顎を貫いた。
今度は正真正銘のクリティカルヒット。
ぐわりっと首が後ろに曲がり、ヤツはガクンッと膝が折れる。
俺は感じていた。
いける。嘘みたいに身体が動いてる。
考えるより前に拳が勝手に出る。
考えるより前に足が勝手に運ばれる。
「ぬ…っ…ぐあっ!」
かた膝をついたがウルフカットの意識はまだ落ちていなかった。
口元を押さえた右手の指の間からはダラリッと血が流れ落ちている。
「しっ!」
確信した、化け物ジジィどもの一発、一発が俺を…間違いなく強くしている。
右拳を握りしめなおす。
「悠くーーんっ!」
「悠ーーっ!どこだーー!」
「「!?」」
俺の名を呼ぶ二つの声。
後ろから近づいてきてるのは紅におんぶされてるコマリ…。
気をとられた一瞬にギュンッとあの音がした。
視線を戻すと手弓を俺では無く、肩越しにその後ろにに狙いをつけている。
ヤツは唇の端から血を流した顔でよどみなくいった。
「悪いが少しさがってくれないか、カノジョ(コマリ)も僕の的の一つ。撃つのはためらわない。」
「や…」
ひゅっ…左指が解かれ、ダートは発射された。
鋭利な針先が直線を描きながら飛んでいく。
あの二人…こっちに気づいてない。
建物が月明かりのカゲになって……。
さっきの板壁ともう一つのビジョンが脳裏をよぎる。
厚手の木材は粉々に砕けて大穴が空いた。
あれが、もし人体だったら……。
「っ……っオオオォォォ!」
俺は踵を返して無我夢中に叫んだ。
相手は飛び道具っ…離れれば殺られる!
死んでもくっつけ!
心の中で叫びながら俺は距離を開けようとする襲撃者にぴたりと張り付いて追いかけながら仕掛ける。
右ストレートから左のフックに右のショートストレートへ続けてラストに左のアッパー!
連続での攻めを紙一重で避けるウルフカットは身体をひねり、再び手弓をつくりダートをセットする。
ギュンッとゴムと肉がしぼりあう音がした。
「しっ!!」
「らぁっ!」
右足で斜め上から踏み落とすように左手を蹴り飛ばしたバインッとゴムが弾けてダートはあらぬ方向に飛んだ。
俺はさらに右の拳を打った。イケメンの左頬をかする、バランスが崩れた。
さらに仕掛けた、右足を振り上げて飛び蹴りで追撃するドシッといい手応え…イケメンは、はじめて両腕でガードした。
「らぁっ!」
俺はそれを見逃さなかった。
下段から右拳を両腕の隙間に打ち上げた。
鋭く速く垂直に走るアッパーはパキッとイケメンの顎を貫いた。
今度は正真正銘のクリティカルヒット。
ぐわりっと首が後ろに曲がり、ヤツはガクンッと膝が折れる。
俺は感じていた。
いける。嘘みたいに身体が動いてる。
考えるより前に拳が勝手に出る。
考えるより前に足が勝手に運ばれる。
「ぬ…っ…ぐあっ!」
かた膝をついたがウルフカットの意識はまだ落ちていなかった。
口元を押さえた右手の指の間からはダラリッと血が流れ落ちている。
「しっ!」
確信した、化け物ジジィどもの一発、一発が俺を…間違いなく強くしている。
右拳を握りしめなおす。
「悠くーーんっ!」
「悠ーーっ!どこだーー!」
「「!?」」
俺の名を呼ぶ二つの声。
後ろから近づいてきてるのは紅におんぶされてるコマリ…。
気をとられた一瞬にギュンッとあの音がした。
視線を戻すと手弓を俺では無く、肩越しにその後ろにに狙いをつけている。
ヤツは唇の端から血を流した顔でよどみなくいった。
「悪いが少しさがってくれないか、カノジョ(コマリ)も僕の的の一つ。撃つのはためらわない。」
「や…」
ひゅっ…左指が解かれ、ダートは発射された。
鋭利な針先が直線を描きながら飛んでいく。
あの二人…こっちに気づいてない。
建物が月明かりのカゲになって……。
さっきの板壁ともう一つのビジョンが脳裏をよぎる。
厚手の木材は粉々に砕けて大穴が空いた。
あれが、もし人体だったら……。
「っ……っオオオォォォ!」
俺は踵を返して無我夢中に叫んだ。