ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「おい、ちょっと待てよ。そんな言い方しなくてもいいだろ。この娘は本当に悠を心配してるんだぞ。」
亮は抗議した。
しかし、炎銃は更に言葉の刃を鋭く切り返した。
「おいおぃ、心配したら救われるのか?っーか、お前もいきがった事をいってけどよ……。戦力的に底辺のテメェが偉そうにすんなよ。小鳥遊の金魚の糞が…。」
「なんだと…」
亮は胸ぐらに掴みかかろうとした、それを千草が羽交い締めにした。
炎銃の腕は紅がしっかりと握って止めた。
空気は険悪ムードに一変した。
睨みあう二人に口を挟んだのは意外にも宮塚だった。
「……なら、チームを分けるか。小鳥遊悠のところに行くチーム。小鳥遊柏を探すチーム。大人しく隠れるチーム。そして…時間を稼ぐチーム。」
炎銃がいった。
「時間を稼ぐってなんだ?」
宮塚はゆっくりと立ち上がり。腰の小袋からとぐろを巻いた蛇のような黒い鞭を抜いた。
ヒュンッと風を切り数メートルの黒線が床を走る。
「…どーやら、小鳥遊柏はなかなか大胆な策士らしい。こっち側の人間は俺たち以外…敵だ。囲まれてる。」
そこにいた全員がすぐに背を向けあって円型に陣形を組んだ。
フロントのホテルマン…
レストランにいたコック…荷物を運んでくれたボーイ…
すれ違った客…
それらが扉の隙間や柱の影から悪魔が目を光らせるように睨んでいる。
炎銃は転がしてあった小さめのゴルフバックのような物を担いだ。
「おい…どーなってる。気配なかったぞ。紅、状況報告しろ。」
「…うーん……目認で十六人。全員がB+以上…テーブルの下に転がしてるオッサンは不意打ちでやれたけど…あの人数をまとも相手にするのは如何なもんかな。」
宮塚がいった。
「喋ってる時間はない。全員、どーするか早く決めろ。」
炎銃は舌打ちすると大きく辺りを見回した。
「……いいか。こうなったらもう余裕はねぇ。正面突破でぬけて一度、小鳥遊悠ところにいくぞ。宮塚、紅はついてこい。ついでにコマリもな。和辰、テメェは……」
千夜は携帯のボタンを押しながらいった。
「……時間を稼いでやる。だから、その女を悠のところにちゃんと連れてけ。岡崎、お前はともきを連れて安全な場所にいけ。」
亮は一瞬顔をしかめたがうなづいた。
ともきも同じように頭をたてに振る。
私達はもう逃げるから。
ライっち、みんな頑張ってね…っと千草はスズネの肩を抱いた。
まだ、さっきの毒が回っているらしく腕が力ない。
そうしている間に囲んでいた奴等がジワリジワリと行動を開始した。
「よし、決まったな。じゃ、コレを使うぜ。全員……耳押さえて走れよぉ!!」
炎銃はバックから黒いボールのような物を取り出して両手で回す。
カチリと音がしたソレを…真上に放りあげた。
次の瞬間…フロアーの……音が消えた。
亮は抗議した。
しかし、炎銃は更に言葉の刃を鋭く切り返した。
「おいおぃ、心配したら救われるのか?っーか、お前もいきがった事をいってけどよ……。戦力的に底辺のテメェが偉そうにすんなよ。小鳥遊の金魚の糞が…。」
「なんだと…」
亮は胸ぐらに掴みかかろうとした、それを千草が羽交い締めにした。
炎銃の腕は紅がしっかりと握って止めた。
空気は険悪ムードに一変した。
睨みあう二人に口を挟んだのは意外にも宮塚だった。
「……なら、チームを分けるか。小鳥遊悠のところに行くチーム。小鳥遊柏を探すチーム。大人しく隠れるチーム。そして…時間を稼ぐチーム。」
炎銃がいった。
「時間を稼ぐってなんだ?」
宮塚はゆっくりと立ち上がり。腰の小袋からとぐろを巻いた蛇のような黒い鞭を抜いた。
ヒュンッと風を切り数メートルの黒線が床を走る。
「…どーやら、小鳥遊柏はなかなか大胆な策士らしい。こっち側の人間は俺たち以外…敵だ。囲まれてる。」
そこにいた全員がすぐに背を向けあって円型に陣形を組んだ。
フロントのホテルマン…
レストランにいたコック…荷物を運んでくれたボーイ…
すれ違った客…
それらが扉の隙間や柱の影から悪魔が目を光らせるように睨んでいる。
炎銃は転がしてあった小さめのゴルフバックのような物を担いだ。
「おい…どーなってる。気配なかったぞ。紅、状況報告しろ。」
「…うーん……目認で十六人。全員がB+以上…テーブルの下に転がしてるオッサンは不意打ちでやれたけど…あの人数をまとも相手にするのは如何なもんかな。」
宮塚がいった。
「喋ってる時間はない。全員、どーするか早く決めろ。」
炎銃は舌打ちすると大きく辺りを見回した。
「……いいか。こうなったらもう余裕はねぇ。正面突破でぬけて一度、小鳥遊悠ところにいくぞ。宮塚、紅はついてこい。ついでにコマリもな。和辰、テメェは……」
千夜は携帯のボタンを押しながらいった。
「……時間を稼いでやる。だから、その女を悠のところにちゃんと連れてけ。岡崎、お前はともきを連れて安全な場所にいけ。」
亮は一瞬顔をしかめたがうなづいた。
ともきも同じように頭をたてに振る。
私達はもう逃げるから。
ライっち、みんな頑張ってね…っと千草はスズネの肩を抱いた。
まだ、さっきの毒が回っているらしく腕が力ない。
そうしている間に囲んでいた奴等がジワリジワリと行動を開始した。
「よし、決まったな。じゃ、コレを使うぜ。全員……耳押さえて走れよぉ!!」
炎銃はバックから黒いボールのような物を取り出して両手で回す。
カチリと音がしたソレを…真上に放りあげた。
次の瞬間…フロアーの……音が消えた。