ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「居ない?」
まさか、あの状態で逃げ出したのかと、スズネはあたりを見回した。
煙がまだ残る廊下は奥の方が見えにくい。
再び火の襲撃に注意しているとコマリが叫んだ。
「オウカさん!扉、横の扉のところ!」
振り向くと、予想外の光景にチグサとスズネは、えっ、と声をもらした。
いまだに分解されたままのヒグルマをビョウキが両肩に抱えていたのだ。
硬直する三人に小さな襲撃者がいった。
「にゃはは、おねーさん達は予想以上につよいにゃ~。城ヶ島ちゃんもこの有り様だし…ここは素直に逃げさせてもらうにゃ。」
「ネコさん!俺ぁまだやれます!」
「無理無理、私じゃ治してあげられにゃいし、なにより…私が限界だにゃ。っと、いうわけで…おねーさん達、気をつけてね~。あと八極拳士のおねーさん……また、闘(や)ろうね♪」
器用に足で扉を閉めるとご丁寧に鍵までかけて男を担いだまま小さな襲撃者は足早に逃げ出した。
チグサがいった。
「なんなのよ…アイツラは。ねぇ、スズネさん。」
「……」
「オウカさん?どうかしましたか?」
「…私ね、さっき心絡(肺と喉をつなぐ部分)に打ち込んだの普通なら暫くはまともに呼吸は出来ないし、意識飛んでるハズなんだけど……」
「動いてたわね…あの娘」
難しい顔をするスズネとチグサ。
だが、いつまでもここでジッとはしてられないと考えるのをひとまず止めた。
今は一度、男子組と合流して悠に会おうと進み始める。
ふと、チグサは扉の前で首を傾げているライカに声をかけた。
「どうしたの?」
「え…あ、いえ…なにか違和感が…」
「違和感…?気持ちは解るけど今はここを離れましょう。」
「あ、はい…」
三人は男子側のホテルへと繋がる扉を開けた。
ーシュバリェ(男子側)ー
ロビー前のテーブルで炎銃、紅、宮塚、千夜、戌塚の五人はトランプの札を広げていた。
イカサマ抜き(?)のポーカー勝負では宮塚が一枚上手のようで百円玉や五百円玉のタワーができている。
炎銃がバリバリと頭をかく。
「ちっくしょう、もう一回だ。カード配れ。」
紅が散らばったカードを集めているとフロント横の扉が開いて血相をかえたスズネ達が一目散に走ってくる。
それに気がついた炎銃は首だけをグデッと倒していった。
タンクトップがずれて決して大きくはないバストの下半分が顔を出す。
どうやらブラジャーは着けていないらしい。
「お、スズネ~良いとこ来たじゃん。ポーカーやらね…って、焦げ臭っ…なんだ、お前ら煙たいし焦げ臭いぜ?」
全速力で走ってきたのか三人は息がまだ乱れている。
呼吸が整うのを待っていると亮とともきが二階から降りてきた。
「みんな集まってたんだな、ちょうどよかった。さっき、ともきが明日つかさと行くデートスポット調べてたらおかしな物を見つけたんだ。」
余計な事をいうなと、亮のわき腹にわりと強めのツッコミをいれて、ともきは腋に抱えていたモバイルパソコンをテーブルのうえで開いて、全員に見えるように画面を回した。
まさか、あの状態で逃げ出したのかと、スズネはあたりを見回した。
煙がまだ残る廊下は奥の方が見えにくい。
再び火の襲撃に注意しているとコマリが叫んだ。
「オウカさん!扉、横の扉のところ!」
振り向くと、予想外の光景にチグサとスズネは、えっ、と声をもらした。
いまだに分解されたままのヒグルマをビョウキが両肩に抱えていたのだ。
硬直する三人に小さな襲撃者がいった。
「にゃはは、おねーさん達は予想以上につよいにゃ~。城ヶ島ちゃんもこの有り様だし…ここは素直に逃げさせてもらうにゃ。」
「ネコさん!俺ぁまだやれます!」
「無理無理、私じゃ治してあげられにゃいし、なにより…私が限界だにゃ。っと、いうわけで…おねーさん達、気をつけてね~。あと八極拳士のおねーさん……また、闘(や)ろうね♪」
器用に足で扉を閉めるとご丁寧に鍵までかけて男を担いだまま小さな襲撃者は足早に逃げ出した。
チグサがいった。
「なんなのよ…アイツラは。ねぇ、スズネさん。」
「……」
「オウカさん?どうかしましたか?」
「…私ね、さっき心絡(肺と喉をつなぐ部分)に打ち込んだの普通なら暫くはまともに呼吸は出来ないし、意識飛んでるハズなんだけど……」
「動いてたわね…あの娘」
難しい顔をするスズネとチグサ。
だが、いつまでもここでジッとはしてられないと考えるのをひとまず止めた。
今は一度、男子組と合流して悠に会おうと進み始める。
ふと、チグサは扉の前で首を傾げているライカに声をかけた。
「どうしたの?」
「え…あ、いえ…なにか違和感が…」
「違和感…?気持ちは解るけど今はここを離れましょう。」
「あ、はい…」
三人は男子側のホテルへと繋がる扉を開けた。
ーシュバリェ(男子側)ー
ロビー前のテーブルで炎銃、紅、宮塚、千夜、戌塚の五人はトランプの札を広げていた。
イカサマ抜き(?)のポーカー勝負では宮塚が一枚上手のようで百円玉や五百円玉のタワーができている。
炎銃がバリバリと頭をかく。
「ちっくしょう、もう一回だ。カード配れ。」
紅が散らばったカードを集めているとフロント横の扉が開いて血相をかえたスズネ達が一目散に走ってくる。
それに気がついた炎銃は首だけをグデッと倒していった。
タンクトップがずれて決して大きくはないバストの下半分が顔を出す。
どうやらブラジャーは着けていないらしい。
「お、スズネ~良いとこ来たじゃん。ポーカーやらね…って、焦げ臭っ…なんだ、お前ら煙たいし焦げ臭いぜ?」
全速力で走ってきたのか三人は息がまだ乱れている。
呼吸が整うのを待っていると亮とともきが二階から降りてきた。
「みんな集まってたんだな、ちょうどよかった。さっき、ともきが明日つかさと行くデートスポット調べてたらおかしな物を見つけたんだ。」
余計な事をいうなと、亮のわき腹にわりと強めのツッコミをいれて、ともきは腋に抱えていたモバイルパソコンをテーブルのうえで開いて、全員に見えるように画面を回した。