ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「く、くは、くはははは!コラァ!クソ女!まだショーブは終わってねぇぞ!」
三人は振り返る。
床では関節を外されて苦痛に顔をゆがませながらズリズリとイモムシのように這るヒグルマが睨みあげている。
千草はフゥッと呆れたように息をはいた。
「そのナリで何いってるのよ。アンタの手品のタネはもう解ったし。まだ、分解されたいわけ?」
「くっはははは。たしかに技の正体を見破られたのは驚きだ。けど…ちぃっと勝ち誇るには早すぎねぇか?あぁ?こうなりゃ予定変更だ。捕獲なんて関係ねぇし、テメェラを三人とも焼いてやらぁ!」
ヒグルマが身体をひねりながのたうった。
バラバラと四方に脱脂綿の塊が飛び散る。
それを見た千草がいった。
「アンタバカじゃない?辺りに撒き散らしても火種がなかったら意味ないし。」
「ひっひっひ、これなーんだ。」
ヒグルマの人差し指の先から小さな火花が散った。
外れて力無く伸びてる手にはマッチも何も持っていない。
「驚いたかぁ?火を操る事はできねえ…けどな、こうやって火種程度は出せんだよ。」
特異体質なのかはわからないがライターの火打くらいの火花をパシ、パシとだし続ける。
「まぁ、いいわ。鬱陶しいから落とすわね。」
コキコキと指を鳴らしながら一歩前に踏み出そうとしたが、ピタリと動きが止まる。
不気味に笑うヒグルマから透明の液体が広がってきていた。
「くっはは…気ぃついたかぁ。ソイツは脱脂綿に染み込ませてるやつの原液だぁ。わかるか?テメェラは既に俺の射程内だっ!」
スズネが千草の腕を引っ張って自分の後ろに下がらせていった。
「……そんなことしたら、アンタも火傷だけじゃ済まないわよ。」
ヒグルマはニタリッと笑った。
「バカかテメェは……火使う奴が風向きぐれぇ読めないと思ったかぁ?さぁ…まる焦げになっちまぇ!」
叫びながらヒグルマは液体に火花を散らした。
目が眩むほどの発光とおぞましいほどの火の海がゴオオウッ…と生き物のようにうごめいてスズネ達を飲み込んだ。
「っ!」
「くっ…」
「きゃぁっ!」
「くっはははははは!くっーはははは…は…は?」
ドオッ…っと、火が膨らんだ風船のように割れた。
まるで爆風で吹き飛ばしたように火の気は一切消えていく。
煙がゆっくりと飛散していく、火の発生場所にはスズネがいた。
床のタイルが砕け散り、クレーターのようにへこんでいる。
スズネが肩を落としてため息を吐いた。
「せ、セーフ…」
自分から火中に飛び込み八極の踏み込みで床を粉砕し爆発勁で空気破裂させることにより火は酸素を失い沈下した。
「っ…スズネさん…助かったわ。」
「凄い…。」
自分達の安堵とスズネの安否に二人は安心の意味で肩を落とした。
スズネも胸をなでおろしたがすぐにヤツを睨み付けた。
だが、さっきまでヒグルマが這いつくばっていた場所には何もない。
三人は振り返る。
床では関節を外されて苦痛に顔をゆがませながらズリズリとイモムシのように這るヒグルマが睨みあげている。
千草はフゥッと呆れたように息をはいた。
「そのナリで何いってるのよ。アンタの手品のタネはもう解ったし。まだ、分解されたいわけ?」
「くっはははは。たしかに技の正体を見破られたのは驚きだ。けど…ちぃっと勝ち誇るには早すぎねぇか?あぁ?こうなりゃ予定変更だ。捕獲なんて関係ねぇし、テメェラを三人とも焼いてやらぁ!」
ヒグルマが身体をひねりながのたうった。
バラバラと四方に脱脂綿の塊が飛び散る。
それを見た千草がいった。
「アンタバカじゃない?辺りに撒き散らしても火種がなかったら意味ないし。」
「ひっひっひ、これなーんだ。」
ヒグルマの人差し指の先から小さな火花が散った。
外れて力無く伸びてる手にはマッチも何も持っていない。
「驚いたかぁ?火を操る事はできねえ…けどな、こうやって火種程度は出せんだよ。」
特異体質なのかはわからないがライターの火打くらいの火花をパシ、パシとだし続ける。
「まぁ、いいわ。鬱陶しいから落とすわね。」
コキコキと指を鳴らしながら一歩前に踏み出そうとしたが、ピタリと動きが止まる。
不気味に笑うヒグルマから透明の液体が広がってきていた。
「くっはは…気ぃついたかぁ。ソイツは脱脂綿に染み込ませてるやつの原液だぁ。わかるか?テメェラは既に俺の射程内だっ!」
スズネが千草の腕を引っ張って自分の後ろに下がらせていった。
「……そんなことしたら、アンタも火傷だけじゃ済まないわよ。」
ヒグルマはニタリッと笑った。
「バカかテメェは……火使う奴が風向きぐれぇ読めないと思ったかぁ?さぁ…まる焦げになっちまぇ!」
叫びながらヒグルマは液体に火花を散らした。
目が眩むほどの発光とおぞましいほどの火の海がゴオオウッ…と生き物のようにうごめいてスズネ達を飲み込んだ。
「っ!」
「くっ…」
「きゃぁっ!」
「くっはははははは!くっーはははは…は…は?」
ドオッ…っと、火が膨らんだ風船のように割れた。
まるで爆風で吹き飛ばしたように火の気は一切消えていく。
煙がゆっくりと飛散していく、火の発生場所にはスズネがいた。
床のタイルが砕け散り、クレーターのようにへこんでいる。
スズネが肩を落としてため息を吐いた。
「せ、セーフ…」
自分から火中に飛び込み八極の踏み込みで床を粉砕し爆発勁で空気破裂させることにより火は酸素を失い沈下した。
「っ…スズネさん…助かったわ。」
「凄い…。」
自分達の安堵とスズネの安否に二人は安心の意味で肩を落とした。
スズネも胸をなでおろしたがすぐにヤツを睨み付けた。
だが、さっきまでヒグルマが這いつくばっていた場所には何もない。