ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ゛?病院って、なんのじょ…」
私は靴底で床を踏みつけた。
火車の胸にタックルするように間合いをつめる。
半拍反応が遅れながらヤツは両手から火柱をあげて挟み打とうと腕を振ってくる。
「見えた…。」
私は両手の人差し指と中指を肩に突き刺して九十度回転させた。
ビキリッと音が鳴る。
ヤツの肩と腕の結合部が外れて両手は力なくだらりと垂れ下がった。
同時に火は消えて袖の間からバラバラと白い脱脂綿のような物がいくつもの落ちてくる。
「な、なんだ…こりゃ…」
火車はまだ何が起こったのか気がついていない様子だ。
私は落ちた物をひとつつまみあげていった。
「やっぱり、仕掛けがあったのね。」
昔、悠が似たような手品を披露したことがあったけ。
床に散らばった脱脂綿みたいな物は発火性の高い液体が染み込んでいて、火をつけたら一瞬に燃え上がり、あとに証拠はほぼ残らない。
「っ、お前…いったい何しやがった!」
手品のネタがバレた事より自分の現状に困惑しているようだった。
火車は焦った声で叫んでいる。
「……アナタの肩(関節)を分解したわ。無理に動かすと筋が切れるわよ。さっさと病院いきなさい。」
「っの…アマぁ!ざけんじゃねぇぞ?!」
噛みつかんばかりの勢いで飛びかかってくる火車の胸を蹴り飛ばした。
両肩が外れているので受け身もとれなかったらしく尻餅をついて倒れる。
「まるで獣…ね!」
「う゛っ?!」
私は奴の右足首の辺りを二本の指で挟んで力を入れた。
パキッと音が鳴り足首は簡単に外れた。
だめ押し。これで誰かに入れてもらわないと歩けないし動けないわ。
「ぐっ…」
私は分解を終えた火車を無視して振り返った。
同時にドンッと凄い音がした鈴猫さんと対峙していた少女が壁にめり込んで力なく倒れている。
どうやら、決着はついて二人は無事らしい。
「はぁ~……ギリギリだった。」
ヘタリと座り込んでしまった鈴猫さんに私とライカは慌てて近づいた。
大丈夫と声をかける。
「うん。痛みとか平気なんだけど……なんか、腕が痺れちゃってて。」
肩を貸して鈴猫さんは立ち上がった。
こうして改めて近くで見ると身長は私と同じくらいだし、胸は大きいし、ウエストは絞られててナイスバディ…。
「ごめんなさい!桜華さん!千草さん!私のせいでこんなことになってしまって!」
ライカはひっかき傷に消毒液をつけながらペコペコと何度も頭をさげる。
謝りながらもしっかりと治療を続けてるのはある意味すごい。
「謝らないで…。ライカちゃん。謝らないといけないのは私の方…。もっと、はやく出てれば…」
痺れが和らいできたのか、鈴猫さんはライカの頭を優しく撫でながらいった。
「そんな…違っ!私の方が…」
「はいはい、ストップ、ストップ。互いに言いたいことはあるだろうけど後にしよ。今は先に悠と合流。ね?」
私は謝りあう二人の間に入る。
とりあえず一件落着と思ったのに不気味な笑い声がした。
私は靴底で床を踏みつけた。
火車の胸にタックルするように間合いをつめる。
半拍反応が遅れながらヤツは両手から火柱をあげて挟み打とうと腕を振ってくる。
「見えた…。」
私は両手の人差し指と中指を肩に突き刺して九十度回転させた。
ビキリッと音が鳴る。
ヤツの肩と腕の結合部が外れて両手は力なくだらりと垂れ下がった。
同時に火は消えて袖の間からバラバラと白い脱脂綿のような物がいくつもの落ちてくる。
「な、なんだ…こりゃ…」
火車はまだ何が起こったのか気がついていない様子だ。
私は落ちた物をひとつつまみあげていった。
「やっぱり、仕掛けがあったのね。」
昔、悠が似たような手品を披露したことがあったけ。
床に散らばった脱脂綿みたいな物は発火性の高い液体が染み込んでいて、火をつけたら一瞬に燃え上がり、あとに証拠はほぼ残らない。
「っ、お前…いったい何しやがった!」
手品のネタがバレた事より自分の現状に困惑しているようだった。
火車は焦った声で叫んでいる。
「……アナタの肩(関節)を分解したわ。無理に動かすと筋が切れるわよ。さっさと病院いきなさい。」
「っの…アマぁ!ざけんじゃねぇぞ?!」
噛みつかんばかりの勢いで飛びかかってくる火車の胸を蹴り飛ばした。
両肩が外れているので受け身もとれなかったらしく尻餅をついて倒れる。
「まるで獣…ね!」
「う゛っ?!」
私は奴の右足首の辺りを二本の指で挟んで力を入れた。
パキッと音が鳴り足首は簡単に外れた。
だめ押し。これで誰かに入れてもらわないと歩けないし動けないわ。
「ぐっ…」
私は分解を終えた火車を無視して振り返った。
同時にドンッと凄い音がした鈴猫さんと対峙していた少女が壁にめり込んで力なく倒れている。
どうやら、決着はついて二人は無事らしい。
「はぁ~……ギリギリだった。」
ヘタリと座り込んでしまった鈴猫さんに私とライカは慌てて近づいた。
大丈夫と声をかける。
「うん。痛みとか平気なんだけど……なんか、腕が痺れちゃってて。」
肩を貸して鈴猫さんは立ち上がった。
こうして改めて近くで見ると身長は私と同じくらいだし、胸は大きいし、ウエストは絞られててナイスバディ…。
「ごめんなさい!桜華さん!千草さん!私のせいでこんなことになってしまって!」
ライカはひっかき傷に消毒液をつけながらペコペコと何度も頭をさげる。
謝りながらもしっかりと治療を続けてるのはある意味すごい。
「謝らないで…。ライカちゃん。謝らないといけないのは私の方…。もっと、はやく出てれば…」
痺れが和らいできたのか、鈴猫さんはライカの頭を優しく撫でながらいった。
「そんな…違っ!私の方が…」
「はいはい、ストップ、ストップ。互いに言いたいことはあるだろうけど後にしよ。今は先に悠と合流。ね?」
私は謝りあう二人の間に入る。
とりあえず一件落着と思ったのに不気味な笑い声がした。