ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「ライカちゃん。私の後ろに下がって、千草ちゃんはその男に集中してこっちは大丈夫だから。」
私はうなずいて踵を返し再び火車と対峙した。
後ろはもう問題ない。
「ちっ、一匹増えたか。……ま、ネコさんの敵じゃねぇぜい。」
「そうね。けど、訂正箇所があるわ。まず、一匹じゃなく一人。それに敵じゃないのはどっちかしらね。」
火車は露骨に感情をあらわにした。
眉間にシワがよって、睨みを効かせてくる。
「キャンキャンうっせえなぁ……。どうせ、お前は俺に焼かれんだから黙ってろや!!」
両手をパキパキと鳴らし、火車は前進してくる。
まだ、火は出していない。
あんまり後ろに退くと鈴猫の邪魔になるといけない。私は前に踏み出していた。
「ヒャハッ!自分から焼かれにきたぜぃ!」
右から力任せの横振りが来た。
私は頭を振り上げて難なくテレフォンパンチを回避して生まれた上半身の遠心力で踏み蹴りを仕掛けた。
不細工な手応え…受け止められた。
左手で靴底を掴まれている。
押し返そうと思った。
けど、ヒャハっと不愉快な笑い声にゴムの焼ける嫌な臭いが鼻をついた。
私は足を降ろして離れた。目線を下げると靴底が焼けて黒い煙がでている。
下ろし立ての靴だったのに…。
「次は身だぜい。」
右手を掌握すると火柱があがって掴みかかろうと襲ってくる。
私は膝を上げで火車の手首を蹴り弾いた。
ボウっと縦に熱風が吹く。
身体を屈めながら波状に前進して左腕を掴んだ。
後ろ足払いを仕掛けながら放り投げてやる。
ドンッと鈍い打音が聞こえた。背中から叩きつけるのに成功。
反撃に出られたのが予想外だったのか火車は目を見開いてはいるが普通に立ち上がる。
「っおと……やりやがったな。」
「……」
すぐに喋れるということはあの投げに受け身できたからだろう。
チャラチャラしてるわりには反応がいい。
「次は逃がさねえぜぇ。」
両手をワキワキとさせながら腕を伸ばす。
違和感…。
アイツは火を出すとき必ず手の平を覆っていた。
あの技には仕掛けがある。
間違っているかもしれないけど私はジッと奴の手元を見た。
もし、この考えが当たっているなら……次で決める
「せっかくの夏休みに遊びに来て……なんで、私はこんな事やってるのかしら…」
「そりゃ、姉ちゃんの運が悪かっただけだぜぇ」
「運が悪い…っか。はぁ…ねぇ…アンタさぁ。利き腕は?」
火車は交互に自分の手を見ていった。
「両利きだぜぇ。なんだぁ、俺の指テクでイキたくなったか?」
「バカ言わないで。後の事を考えて聞いてあげたのよ…病院で食事ができないと可哀想だからね。」
私は左足を下げて、パキリっと手を鳴らした。
久しぶりにスイッチいれるわよ。
私はうなずいて踵を返し再び火車と対峙した。
後ろはもう問題ない。
「ちっ、一匹増えたか。……ま、ネコさんの敵じゃねぇぜい。」
「そうね。けど、訂正箇所があるわ。まず、一匹じゃなく一人。それに敵じゃないのはどっちかしらね。」
火車は露骨に感情をあらわにした。
眉間にシワがよって、睨みを効かせてくる。
「キャンキャンうっせえなぁ……。どうせ、お前は俺に焼かれんだから黙ってろや!!」
両手をパキパキと鳴らし、火車は前進してくる。
まだ、火は出していない。
あんまり後ろに退くと鈴猫の邪魔になるといけない。私は前に踏み出していた。
「ヒャハッ!自分から焼かれにきたぜぃ!」
右から力任せの横振りが来た。
私は頭を振り上げて難なくテレフォンパンチを回避して生まれた上半身の遠心力で踏み蹴りを仕掛けた。
不細工な手応え…受け止められた。
左手で靴底を掴まれている。
押し返そうと思った。
けど、ヒャハっと不愉快な笑い声にゴムの焼ける嫌な臭いが鼻をついた。
私は足を降ろして離れた。目線を下げると靴底が焼けて黒い煙がでている。
下ろし立ての靴だったのに…。
「次は身だぜい。」
右手を掌握すると火柱があがって掴みかかろうと襲ってくる。
私は膝を上げで火車の手首を蹴り弾いた。
ボウっと縦に熱風が吹く。
身体を屈めながら波状に前進して左腕を掴んだ。
後ろ足払いを仕掛けながら放り投げてやる。
ドンッと鈍い打音が聞こえた。背中から叩きつけるのに成功。
反撃に出られたのが予想外だったのか火車は目を見開いてはいるが普通に立ち上がる。
「っおと……やりやがったな。」
「……」
すぐに喋れるということはあの投げに受け身できたからだろう。
チャラチャラしてるわりには反応がいい。
「次は逃がさねえぜぇ。」
両手をワキワキとさせながら腕を伸ばす。
違和感…。
アイツは火を出すとき必ず手の平を覆っていた。
あの技には仕掛けがある。
間違っているかもしれないけど私はジッと奴の手元を見た。
もし、この考えが当たっているなら……次で決める
「せっかくの夏休みに遊びに来て……なんで、私はこんな事やってるのかしら…」
「そりゃ、姉ちゃんの運が悪かっただけだぜぇ」
「運が悪い…っか。はぁ…ねぇ…アンタさぁ。利き腕は?」
火車は交互に自分の手を見ていった。
「両利きだぜぇ。なんだぁ、俺の指テクでイキたくなったか?」
「バカ言わないで。後の事を考えて聞いてあげたのよ…病院で食事ができないと可哀想だからね。」
私は左足を下げて、パキリっと手を鳴らした。
久しぶりにスイッチいれるわよ。