ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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name:桜花鈴猫
Style:八極拳
vs
name:猫(?)
Style:???
私はヌイグルミを持つように両手首をつかんで自分の目線までネコを吊るし上げた。
「っ…さぁ、捕まえた。アナタの力じゃ抜け出せないでしょ。大人しくして。」
「にゃぁ~……おねーさんは凄く凄く強いのに…残念だにゃあ。ここまで攻撃されてるのにまだ、攻め気を出さないにゃんて…優しいじゃなく、甘過ぎだにゃ。」
「痛っ」
両手にチクリと針が刺さったような痛みが走る。
ネコが爪をたてていた。
「ち、ちょっと引っ掻かないでよ。そんな事しても離さないわよ。」
「そうかにゃん!」
「えっ…?!」
ネコはねじるように体を振るわせると私の手を払い除けて離脱した。
タンタンッとステップを踏んでさらに距離を開けて立ち上がる。
私は逃げられたことより自分の異変に驚いていた。
「な、なに…これ?」
手に力が入らない…。
腕がビリビリするくらいに痺れて重くダラリと垂れ下がってしまう。
「シビレてるでしょ。おねーさんは知ってる?動物の爪にぁ、雑菌、病原菌がいっぱい居て抵抗力の弱い人は引っ掛かれたりしたら大きな病気になったりするにゃん。」
ネコは中指の爪を噛む。
パキリッと音がして薄い鋭利な爪が剥がれて地面に落ちた。
「改めて…自己紹介するにゃ。私はAAA(ノーネーム)の猫気(びょうき)。柏さんの任務を遂行するにゃ。」
ノーネーム?
病気?猫気?訳のわからない事をいい始めるネコ。
私は後ろに回り込まれ無いように気を配りながらいった。
「……じゃあ、なに…アナタの爪には毒があるっていいたいの?」
「正確にゃは付け爪に薬(筋弛緩剤)を仕込んであるにゃ。」
どんな薬を使われたのかはわからないけど、腕は一向に力が入らない…。
ただ、幸い(?)な事に腕だけでそれ以外は自由に動くし力も入る。
「本当は脚に突き立てるつもりにゃったけど…結果はオーライにゃ。もう反撃も掴むことも出来にゃい。さ、そこを退くにゃ。」
私は首を左右に振った。
「それはイヤ。」
「……おねーさん、付け爪はまだまだあるの。もし、これを下半身に突き立てたら暫く歩けにゃいし筋肉が弛んじゃうから……おもらししちゃうよ?」
ネコは両手を広げる。
肉眼では薄すぎで見えにくが毒爪の先が蛍光灯に反射してキラキラと鋭利に輝いた。
私は少したじろいた。
この歳でおもらしなんて冗談じゃない。
それを見て少女はニンマリと笑った。屈託の無い顔をしている。
「そーそー。そのまま横に寄ってくれればいいにゃ。別に捕って食う訳じゃにゃいんだし。そもそも十分じゃにゃいの、ついさっき知り合ったような人間の為駆けつけた…。けど、怪我する必要はないにゃ所詮は他人事にゃんだし。」
確かに言われたとおりかも知れない。
この娘はきっとライカを捕まえたいだけで酷いことはしないと思うし。
悠だって……きっと一人でも大丈夫に決まってるもんね…。
Style:八極拳
vs
name:猫(?)
Style:???
私はヌイグルミを持つように両手首をつかんで自分の目線までネコを吊るし上げた。
「っ…さぁ、捕まえた。アナタの力じゃ抜け出せないでしょ。大人しくして。」
「にゃぁ~……おねーさんは凄く凄く強いのに…残念だにゃあ。ここまで攻撃されてるのにまだ、攻め気を出さないにゃんて…優しいじゃなく、甘過ぎだにゃ。」
「痛っ」
両手にチクリと針が刺さったような痛みが走る。
ネコが爪をたてていた。
「ち、ちょっと引っ掻かないでよ。そんな事しても離さないわよ。」
「そうかにゃん!」
「えっ…?!」
ネコはねじるように体を振るわせると私の手を払い除けて離脱した。
タンタンッとステップを踏んでさらに距離を開けて立ち上がる。
私は逃げられたことより自分の異変に驚いていた。
「な、なに…これ?」
手に力が入らない…。
腕がビリビリするくらいに痺れて重くダラリと垂れ下がってしまう。
「シビレてるでしょ。おねーさんは知ってる?動物の爪にぁ、雑菌、病原菌がいっぱい居て抵抗力の弱い人は引っ掛かれたりしたら大きな病気になったりするにゃん。」
ネコは中指の爪を噛む。
パキリッと音がして薄い鋭利な爪が剥がれて地面に落ちた。
「改めて…自己紹介するにゃ。私はAAA(ノーネーム)の猫気(びょうき)。柏さんの任務を遂行するにゃ。」
ノーネーム?
病気?猫気?訳のわからない事をいい始めるネコ。
私は後ろに回り込まれ無いように気を配りながらいった。
「……じゃあ、なに…アナタの爪には毒があるっていいたいの?」
「正確にゃは付け爪に薬(筋弛緩剤)を仕込んであるにゃ。」
どんな薬を使われたのかはわからないけど、腕は一向に力が入らない…。
ただ、幸い(?)な事に腕だけでそれ以外は自由に動くし力も入る。
「本当は脚に突き立てるつもりにゃったけど…結果はオーライにゃ。もう反撃も掴むことも出来にゃい。さ、そこを退くにゃ。」
私は首を左右に振った。
「それはイヤ。」
「……おねーさん、付け爪はまだまだあるの。もし、これを下半身に突き立てたら暫く歩けにゃいし筋肉が弛んじゃうから……おもらししちゃうよ?」
ネコは両手を広げる。
肉眼では薄すぎで見えにくが毒爪の先が蛍光灯に反射してキラキラと鋭利に輝いた。
私は少したじろいた。
この歳でおもらしなんて冗談じゃない。
それを見て少女はニンマリと笑った。屈託の無い顔をしている。
「そーそー。そのまま横に寄ってくれればいいにゃ。別に捕って食う訳じゃにゃいんだし。そもそも十分じゃにゃいの、ついさっき知り合ったような人間の為駆けつけた…。けど、怪我する必要はないにゃ所詮は他人事にゃんだし。」
確かに言われたとおりかも知れない。
この娘はきっとライカを捕まえたいだけで酷いことはしないと思うし。
悠だって……きっと一人でも大丈夫に決まってるもんね…。