ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「ありゃりゃ…ネコさん、もしかして俺余計なこといっちまいましたかねぇ?」
「城ヶ島ちゃんは要らないところでお喋りだから困るにゃあ…。はぁ、私はガッカリだにゃ。」
「す、スマセン!」
夫婦漫才のようなやり取りを始める二人に吐き捨てるように千草はいった。
「はいはい、アンタラがラヴラヴで仲が良いのは解ったわ。っで、悠はどうなってるの?なんで、ライっちを近づかそうとしないわけ?カッシー…柏は何をしようとしてんの?」
「別にラヴラヴじゃにゃいけどね。もうバレたし解る事は教えたげる。まず悠って人は今ごろ運動場でボコられてるんじゃにゃいかな。次にそのおねーさんの足止め理由は不明。言われたからやってるの。それと……柏さんの目的はよく解らにゃいけど多分、従兄弟君がしばらく動けなくなる事じゃにゃいかな」
あっけらかんと喋るネコと呼ばれた少女。
口調が明るすぎて逆に不気味だ。
千草はコマリにだけ聞こえる様に声のボリュームを抑えていった。
「ライっち、どうも…面倒くさい事になってきたみたいよ。どうするこのまま言われた通りに回れ右した方がいいかもしれないわよ。悠はそう簡単にやられないし…無理にアナタが関わらなくても良い。むしろ、カッシー(柏)がマジみたいだからこれ以上は本当に危ないわ。どうする?」
「……私は悠くんを見捨てるなんて出来ないです。」
わかっていたけど心の強い娘だと千草は肩を落としてため息をついた。
しかし、落胆の色は無い。やってろうというため息だ。
「おぃおぃ、姉ちゃん。まさか警告無視かい?痛い目みることになっちゃうぜぃ?」
「うっさいわね。アンタのそのバカみたいなしゃべり方腹立つのよ。そこを退かないなら押し通るだけよ。」
城ヶ島と呼ばれた男は煙草を口にくわえて両手を広げた。
サッと振り降ろすと火がついている。
「あーぁ…言っちゃった。言っちゃったわ。ネコさん、この女焼きますね。」
「程々にするようにね。」
チャラ男は不気味に笑ってうなずく。
「ライっち。下がっててコイツらすぐに畳んじゃうから」
「は、はい!気を付けてください!」
千草と城ヶ島が同時に歩き始めて距離をつめていく。
「一応名乗るぜぃ。城ヶ島火車(じょうがじまひぐるま)だ」
「長谷部千草よ。」
先に仕掛けたのは火車だった。
やや大振りに腕を払って顔を狙ってくる。
威力は中々の物だが雑。
千草は完全に動きを見切って手首を掴んだ。
「(このまま外す。)」
親指に力をいれようとしたその時目の前で火が弾ぜた。
熱が顔もとで蠢きとっさに掴んでいた腕を離して身を引いた。
だが、ガッンと腹部に衝撃が襲う。
火車のミドルキックが直撃していた。
千草は少しでも威力を拡散するために後ずさる様に下がる。
「っ…今のなに?」
「オーライ…丸焦げになる前に教えといてやる。俺は炎氣を操れる…ま、信じるか信じねぇかはお前次第だけど…なっ!」
火車はグッと右手を握り開くとボゥッと火柱があがった…。
「城ヶ島ちゃんは要らないところでお喋りだから困るにゃあ…。はぁ、私はガッカリだにゃ。」
「す、スマセン!」
夫婦漫才のようなやり取りを始める二人に吐き捨てるように千草はいった。
「はいはい、アンタラがラヴラヴで仲が良いのは解ったわ。っで、悠はどうなってるの?なんで、ライっちを近づかそうとしないわけ?カッシー…柏は何をしようとしてんの?」
「別にラヴラヴじゃにゃいけどね。もうバレたし解る事は教えたげる。まず悠って人は今ごろ運動場でボコられてるんじゃにゃいかな。次にそのおねーさんの足止め理由は不明。言われたからやってるの。それと……柏さんの目的はよく解らにゃいけど多分、従兄弟君がしばらく動けなくなる事じゃにゃいかな」
あっけらかんと喋るネコと呼ばれた少女。
口調が明るすぎて逆に不気味だ。
千草はコマリにだけ聞こえる様に声のボリュームを抑えていった。
「ライっち、どうも…面倒くさい事になってきたみたいよ。どうするこのまま言われた通りに回れ右した方がいいかもしれないわよ。悠はそう簡単にやられないし…無理にアナタが関わらなくても良い。むしろ、カッシー(柏)がマジみたいだからこれ以上は本当に危ないわ。どうする?」
「……私は悠くんを見捨てるなんて出来ないです。」
わかっていたけど心の強い娘だと千草は肩を落としてため息をついた。
しかし、落胆の色は無い。やってろうというため息だ。
「おぃおぃ、姉ちゃん。まさか警告無視かい?痛い目みることになっちゃうぜぃ?」
「うっさいわね。アンタのそのバカみたいなしゃべり方腹立つのよ。そこを退かないなら押し通るだけよ。」
城ヶ島と呼ばれた男は煙草を口にくわえて両手を広げた。
サッと振り降ろすと火がついている。
「あーぁ…言っちゃった。言っちゃったわ。ネコさん、この女焼きますね。」
「程々にするようにね。」
チャラ男は不気味に笑ってうなずく。
「ライっち。下がっててコイツらすぐに畳んじゃうから」
「は、はい!気を付けてください!」
千草と城ヶ島が同時に歩き始めて距離をつめていく。
「一応名乗るぜぃ。城ヶ島火車(じょうがじまひぐるま)だ」
「長谷部千草よ。」
先に仕掛けたのは火車だった。
やや大振りに腕を払って顔を狙ってくる。
威力は中々の物だが雑。
千草は完全に動きを見切って手首を掴んだ。
「(このまま外す。)」
親指に力をいれようとしたその時目の前で火が弾ぜた。
熱が顔もとで蠢きとっさに掴んでいた腕を離して身を引いた。
だが、ガッンと腹部に衝撃が襲う。
火車のミドルキックが直撃していた。
千草は少しでも威力を拡散するために後ずさる様に下がる。
「っ…今のなに?」
「オーライ…丸焦げになる前に教えといてやる。俺は炎氣を操れる…ま、信じるか信じねぇかはお前次第だけど…なっ!」
火車はグッと右手を握り開くとボゥッと火柱があがった…。