ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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ーシュバリェ(女子側)ー
コマリはロビーのソファにかけて携帯とにらめっこしていた。
悠からメールが来てはや一時間、戻ってきた様子も返信がくる気配も無かった。
うーんっと唸っているとニュッと手が伸びてぽっぺたをつまんだ。
「ひゃう!?」
「ライっち~眉間にシワよってるよ。」
「ひぐひゃひゃん!おどかひゃないでくたひゃいよ!(千草さん!脅かさないでくださいよ!)」
ケラケラと笑って千草は隣に座った。
仲良くなった事もあるがコマリは警護されてるとは知らずにいる。
「その様子だとまだ、悠から返事来てないのね。」
「はい…まだ、運動場に居るんでしょうか。」
「どうかしらね。あのバカだからあり得なくはないわ。……心配?」
千草は横目でコマリを見た。もじもじとワンピースの裾を指先で弄っている。
最近では珍しいくらいに純情な仕草。
「心配は心配です。だって悠くんて誰かが見てないと倒れるまで動いてそうだし。」
また、あわれな子羊が悠の毒牙にかかったと千草は内心呆れていた。
何をしたかは知らないけどきっと当の本人も気がついていないから性質がわるい。
「大丈夫よ。アイツ普段はサボりまくりだから。プラマイゼロだわよ。」
「詳しいんですね。」
「まぁ、一応知り合いの中じゃ付き合いが長い部類だからね。それより、そんなに心配なら迎えに行く?」
「え……けど、今日は夜が来たら外出禁止って」
それに出入り口にはガードマンが居る。
千草は男子側に繋がるドアに親指を立てた。
「アッチにいけばバレないわよ。それに火口さんも向こうに行ってるみたいだし。私も暇だから付き合うわよ?」
コマリはうなずいた。
フロントに人が居ない隙を着いて男子側に繋がる鉄製ドアを開けてロールタイプの廊下を歩き始める。
人の気配を探知してポッポッと点灯していく。
小走りに移動してると中ほどの所に誰かがいる。
「っと、居ましたよ。あの女っすよ。ヘアピン着けてる方。」
「あにゃにゃ、本当にいたねぇ…。」
ボサボサの金髪頭でダボダボのカッターシャツにベロ出しのワークパンツのチャラそうな男と黒いポロシャツに右胸元に白いネコのワンポイント、下はミニボトムパンツの少女がコマリを見ている。
千草はサッと前に出た。
「なに、アンタ達なにかよう?」
チャラ男がいった。
「用ちゃ用かな。小鳥遊悠…だったよな。柏さんの従兄弟。悪いけどさぁ~。今ちょっと取り込み中だからぁ…近づかないでほしいわけ。なに、このまま知らんぷりして引き返してくれたらいいだけさ。こっちもランボーな事はしたくないからなぁ。」
頭悪そうなしゃべり方をする男だった。
千草はイライラしていたが、後ろからコマリは顔を出していった。
「取り込み中って…悠くんに何が起こってるんです。」
チャラ男と小柄な少女は高低差のある顔を見合わせた。その表情は驚いたような意外だったような感じだった。
コマリはロビーのソファにかけて携帯とにらめっこしていた。
悠からメールが来てはや一時間、戻ってきた様子も返信がくる気配も無かった。
うーんっと唸っているとニュッと手が伸びてぽっぺたをつまんだ。
「ひゃう!?」
「ライっち~眉間にシワよってるよ。」
「ひぐひゃひゃん!おどかひゃないでくたひゃいよ!(千草さん!脅かさないでくださいよ!)」
ケラケラと笑って千草は隣に座った。
仲良くなった事もあるがコマリは警護されてるとは知らずにいる。
「その様子だとまだ、悠から返事来てないのね。」
「はい…まだ、運動場に居るんでしょうか。」
「どうかしらね。あのバカだからあり得なくはないわ。……心配?」
千草は横目でコマリを見た。もじもじとワンピースの裾を指先で弄っている。
最近では珍しいくらいに純情な仕草。
「心配は心配です。だって悠くんて誰かが見てないと倒れるまで動いてそうだし。」
また、あわれな子羊が悠の毒牙にかかったと千草は内心呆れていた。
何をしたかは知らないけどきっと当の本人も気がついていないから性質がわるい。
「大丈夫よ。アイツ普段はサボりまくりだから。プラマイゼロだわよ。」
「詳しいんですね。」
「まぁ、一応知り合いの中じゃ付き合いが長い部類だからね。それより、そんなに心配なら迎えに行く?」
「え……けど、今日は夜が来たら外出禁止って」
それに出入り口にはガードマンが居る。
千草は男子側に繋がるドアに親指を立てた。
「アッチにいけばバレないわよ。それに火口さんも向こうに行ってるみたいだし。私も暇だから付き合うわよ?」
コマリはうなずいた。
フロントに人が居ない隙を着いて男子側に繋がる鉄製ドアを開けてロールタイプの廊下を歩き始める。
人の気配を探知してポッポッと点灯していく。
小走りに移動してると中ほどの所に誰かがいる。
「っと、居ましたよ。あの女っすよ。ヘアピン着けてる方。」
「あにゃにゃ、本当にいたねぇ…。」
ボサボサの金髪頭でダボダボのカッターシャツにベロ出しのワークパンツのチャラそうな男と黒いポロシャツに右胸元に白いネコのワンポイント、下はミニボトムパンツの少女がコマリを見ている。
千草はサッと前に出た。
「なに、アンタ達なにかよう?」
チャラ男がいった。
「用ちゃ用かな。小鳥遊悠…だったよな。柏さんの従兄弟。悪いけどさぁ~。今ちょっと取り込み中だからぁ…近づかないでほしいわけ。なに、このまま知らんぷりして引き返してくれたらいいだけさ。こっちもランボーな事はしたくないからなぁ。」
頭悪そうなしゃべり方をする男だった。
千草はイライラしていたが、後ろからコマリは顔を出していった。
「取り込み中って…悠くんに何が起こってるんです。」
チャラ男と小柄な少女は高低差のある顔を見合わせた。その表情は驚いたような意外だったような感じだった。