ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「はぁ…」
センヤをなだめて甲板にセットされてる椅子で休憩していた。
波しぶきがあがって白い泡がたって弾けて潮の香りが広がる海は実に穏やか…さっきの喧騒が嘘のようだ。
きもちいい陽気にうつら、うつらと舟を来いてしまう。
「……」
「……誰だ?」
振り返ると誰も居なかっ…いや、柱の後ろに居る。
俺は内心焦った。
一つは気を抜きすぎていたこと、もう一つは側に近づかれるまで気配に気がつかなかったことだ。
背中にジワリと汗が流れる座ったまま、すぐに動ける体勢に構えた。
まさか、カシワが来たのか。
「おい、誰だよ。」
何も反応も無かった。
俺は用心しながら柱の裏にまわった。
……誰も居ない。
気のせいだったのか…?
もし仮に誰かが居たとして逃げ道は階段しかないけど、そこを通ったなら俺からは丸見えだ取り逃がすはずがない。
柱を調べてると階段を上がってきた宮塚が俺を見ていった。
「……なにしてる。」
「宮塚、今誰か階段を降りていかなかったか?」
首を左右に振った。
見てないということだろう。
「そうか…。あ、さっきは祭りを止めてくれてありがとうな。」
ドライな鞭使いはさっきまで俺が座っていた椅子にかけて文庫本を開いた。聞こえてないのか返事はない。
崇もそうだが…もう少し会話のキャッチボールが必要だと思いますよ。
俺はため息をついて甲板に降りた。
甲板をブラブラ歩きながら尻のポケットから携帯を抜いた。
あと三十分もしたら島に到着するだろう。
舟を降りてからは出来ればコマリと行動を共にしたいメールを送っておこう。
「あ、##NAME3##めーっけ!」
「うわっ!」
いきなり何かに飛びつかれた。 背中をよじ登って俺の首にしがみつく。
「くぉら、海!お前は妖怪かなんかか!」
「誰が妖怪や!こんな可愛いらしい妖怪がおるか!」
「可愛い妖怪ならいる!さとりとか!こいしとか!てゐとか!」
「見た目が幼子ばっかチョイスするんが##NAME3##らしいなぁ。もう…##NAME3##の好・き・者♪」
俺の前髪をくりくりと指で巻きながら海はうふふっと不気味な笑いをする。
意味が解らないし何を考えてるかしらないが無性に腹がたつ。
ヘドバンして振り落としてやろうか。
「お前一人か?翡翠と星凪ぎは?」
「えとー、スイはすずねぇちゃんと一緒でナギは…坂神の姉ちゃんと一緒やと思うで。なんやなついとったし。」
星凪とまゆのペアはなんだか珍しかった。
勉強でも見てもらってるのだろうか……まぁ、特に問題は無いだろう。
「それで、海はなにしてんだ?」
「うちは暇やから船内探検や。そしたら##NAME3##を発見して飛び付いたわけや!」
「威張ってますが意味が解りません。」
「まぁ、ええやん。」
「いや……あ、お前さ探検してたならコマリさん見なかったか?」
「見たで。姉ちゃんやったら金剛の兄ちゃんと一緒やったで。」
「金剛と?」
これまた意外な組み合わせだ。ただ、俺は金剛にチラつくカシワの影が見えた気がした。
センヤをなだめて甲板にセットされてる椅子で休憩していた。
波しぶきがあがって白い泡がたって弾けて潮の香りが広がる海は実に穏やか…さっきの喧騒が嘘のようだ。
きもちいい陽気にうつら、うつらと舟を来いてしまう。
「……」
「……誰だ?」
振り返ると誰も居なかっ…いや、柱の後ろに居る。
俺は内心焦った。
一つは気を抜きすぎていたこと、もう一つは側に近づかれるまで気配に気がつかなかったことだ。
背中にジワリと汗が流れる座ったまま、すぐに動ける体勢に構えた。
まさか、カシワが来たのか。
「おい、誰だよ。」
何も反応も無かった。
俺は用心しながら柱の裏にまわった。
……誰も居ない。
気のせいだったのか…?
もし仮に誰かが居たとして逃げ道は階段しかないけど、そこを通ったなら俺からは丸見えだ取り逃がすはずがない。
柱を調べてると階段を上がってきた宮塚が俺を見ていった。
「……なにしてる。」
「宮塚、今誰か階段を降りていかなかったか?」
首を左右に振った。
見てないということだろう。
「そうか…。あ、さっきは祭りを止めてくれてありがとうな。」
ドライな鞭使いはさっきまで俺が座っていた椅子にかけて文庫本を開いた。聞こえてないのか返事はない。
崇もそうだが…もう少し会話のキャッチボールが必要だと思いますよ。
俺はため息をついて甲板に降りた。
甲板をブラブラ歩きながら尻のポケットから携帯を抜いた。
あと三十分もしたら島に到着するだろう。
舟を降りてからは出来ればコマリと行動を共にしたいメールを送っておこう。
「あ、##NAME3##めーっけ!」
「うわっ!」
いきなり何かに飛びつかれた。 背中をよじ登って俺の首にしがみつく。
「くぉら、海!お前は妖怪かなんかか!」
「誰が妖怪や!こんな可愛いらしい妖怪がおるか!」
「可愛い妖怪ならいる!さとりとか!こいしとか!てゐとか!」
「見た目が幼子ばっかチョイスするんが##NAME3##らしいなぁ。もう…##NAME3##の好・き・者♪」
俺の前髪をくりくりと指で巻きながら海はうふふっと不気味な笑いをする。
意味が解らないし何を考えてるかしらないが無性に腹がたつ。
ヘドバンして振り落としてやろうか。
「お前一人か?翡翠と星凪ぎは?」
「えとー、スイはすずねぇちゃんと一緒でナギは…坂神の姉ちゃんと一緒やと思うで。なんやなついとったし。」
星凪とまゆのペアはなんだか珍しかった。
勉強でも見てもらってるのだろうか……まぁ、特に問題は無いだろう。
「それで、海はなにしてんだ?」
「うちは暇やから船内探検や。そしたら##NAME3##を発見して飛び付いたわけや!」
「威張ってますが意味が解りません。」
「まぁ、ええやん。」
「いや……あ、お前さ探検してたならコマリさん見なかったか?」
「見たで。姉ちゃんやったら金剛の兄ちゃんと一緒やったで。」
「金剛と?」
これまた意外な組み合わせだ。ただ、俺は金剛にチラつくカシワの影が見えた気がした。