ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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どのくらい寝ただろう。
身体が揺れているということはバスはまだ走っているのだろう。
瞼をこすって上半身を起こす。
頭の上に声が落ちてきた。
「起きたか。」
「あぁ、今度こそおはよう。コンゴウ。」
俺のひとつ前の座席に頭のふたつぶんは飛び出てる巨体。
一人で二座席使っているみたいだ。
「他の連中は?」
「みんな、それぞれ騒いでるさ。外を見てみろよ。とっくに海が近くなってるぞ。」
窓の外を見た。
コマ送りのように流れていく景色は青と緑で構成されていた。
どの辺りを走っているのかは解らなかったが高速に乗っているのは確かだった。
ホウッとしてると今度は英語が頭の上に落ちてきた。
『油断して眠りこけるとはいいご身分だな小鳥遊悠。』
反対側を見るとローガンがいた。コンゴウと同じように頭ふたつぶん飛び出ていた。
『アンタ、デイジーの側に居なくていいのかよ。』
『お嬢にはアサツユがついてる。それに…デカイのは後ろに座れと言われたんだ。』
声を出して笑った。
だからコンゴウとローガンはわざわざ後ろで並んで座ってるのか。
なかなか愉快に目が覚めて来たので他の連中の様子を見に立ち上がった。
「海や。海やで!いったいどこいくんか楽しみやー!って、うちも海やったわー!」
「お前テンション振りきってんな。」
一番騒がしい所は女子の大半が集まっていた。
俺が跳び跳ねそうな勢いの海の頭を撫でると更に一億ターブ声が上がった。
「##NAME3##、##NAME3##、##NAME3##!海やで!海なんやで!」
テンションに身を任せ過ぎて壊れたレディオみたいになってる海を置いて、俺は読書をしてる、まゆに声をかけた。
「まゆ。お前が旅行に参加してるなんて驚いたよ。と言うか誰に誘われたんだ?」
「うむ。僕も最初は遠慮するつもりだったんだけどね。稲葉くんから連絡をもらったんだ勉強も避暑地でやればはかどるんじゃないかとね。それと、小鳥遊(柏)さん以外にも保護者代わりの人が必要じゃないかと相談されたから黒井先生に連絡してみたんだ。」
「イナバから言われたのか?」
「そうだけど……。君はなにも聞いてないのかい?」
もちろん聞いてはいなかった。
けど、適当に誤魔化しておいた。やっぱりイナバは何かしているみたいだ。
少し探りをいれておこう。気は進まないがカシワを探した。
一階には見当たらないので二階に上がってみると、カシワと黒井先生がなにやらビール片手に盛り上がっていた。
「ほな、小鳥遊さんはこっちやなくて、西の生まれですか」
「えぇ。京都で育ちましたが、東京に来ることも多く色々海外へ飛び回りましてね。」
「はぁ~警察も転勤やあるんですね」
「えぇ、まぁそんなところです」
なにが転勤だか…厄介払いに飛ばされたりヤバイ仕事に駆り出されてるだけだろ。
俺はカシワの猫かぶりっぷりに呆れていた。
毒気すら抜かれてしまったので声もかけずに一階に戻ることにした。
身体が揺れているということはバスはまだ走っているのだろう。
瞼をこすって上半身を起こす。
頭の上に声が落ちてきた。
「起きたか。」
「あぁ、今度こそおはよう。コンゴウ。」
俺のひとつ前の座席に頭のふたつぶんは飛び出てる巨体。
一人で二座席使っているみたいだ。
「他の連中は?」
「みんな、それぞれ騒いでるさ。外を見てみろよ。とっくに海が近くなってるぞ。」
窓の外を見た。
コマ送りのように流れていく景色は青と緑で構成されていた。
どの辺りを走っているのかは解らなかったが高速に乗っているのは確かだった。
ホウッとしてると今度は英語が頭の上に落ちてきた。
『油断して眠りこけるとはいいご身分だな小鳥遊悠。』
反対側を見るとローガンがいた。コンゴウと同じように頭ふたつぶん飛び出ていた。
『アンタ、デイジーの側に居なくていいのかよ。』
『お嬢にはアサツユがついてる。それに…デカイのは後ろに座れと言われたんだ。』
声を出して笑った。
だからコンゴウとローガンはわざわざ後ろで並んで座ってるのか。
なかなか愉快に目が覚めて来たので他の連中の様子を見に立ち上がった。
「海や。海やで!いったいどこいくんか楽しみやー!って、うちも海やったわー!」
「お前テンション振りきってんな。」
一番騒がしい所は女子の大半が集まっていた。
俺が跳び跳ねそうな勢いの海の頭を撫でると更に一億ターブ声が上がった。
「##NAME3##、##NAME3##、##NAME3##!海やで!海なんやで!」
テンションに身を任せ過ぎて壊れたレディオみたいになってる海を置いて、俺は読書をしてる、まゆに声をかけた。
「まゆ。お前が旅行に参加してるなんて驚いたよ。と言うか誰に誘われたんだ?」
「うむ。僕も最初は遠慮するつもりだったんだけどね。稲葉くんから連絡をもらったんだ勉強も避暑地でやればはかどるんじゃないかとね。それと、小鳥遊(柏)さん以外にも保護者代わりの人が必要じゃないかと相談されたから黒井先生に連絡してみたんだ。」
「イナバから言われたのか?」
「そうだけど……。君はなにも聞いてないのかい?」
もちろん聞いてはいなかった。
けど、適当に誤魔化しておいた。やっぱりイナバは何かしているみたいだ。
少し探りをいれておこう。気は進まないがカシワを探した。
一階には見当たらないので二階に上がってみると、カシワと黒井先生がなにやらビール片手に盛り上がっていた。
「ほな、小鳥遊さんはこっちやなくて、西の生まれですか」
「えぇ。京都で育ちましたが、東京に来ることも多く色々海外へ飛び回りましてね。」
「はぁ~警察も転勤やあるんですね」
「えぇ、まぁそんなところです」
なにが転勤だか…厄介払いに飛ばされたりヤバイ仕事に駆り出されてるだけだろ。
俺はカシワの猫かぶりっぷりに呆れていた。
毒気すら抜かれてしまったので声もかけずに一階に戻ることにした。