ー秋葉原ー
11時48分

「遅刻でも無いし、丁度良いくらいかな」

俺は待ち合わせ場所まで歩いて行く。

「おっ！いたいた、よっす皆」

俺はこなた達を見つけ声をかける。

「悠～、遅いよ～皆待ってたのに」

「約束は12時だから、遅れては無いだろ？」

俺はこなたの頭をグリグリと撫でてごまかす。

「けど、ビリだから今日は奢りね！」

「やっぱりか、まぁいいぞ最初からそのつもりだったしな。」

俺はこなたの頭から手を離す。

「本当に？やったー！」

こなたは両手を上げて喜ぶ。

「それにしても悠君今日は普段と違うわね」
かがみが俺を見ながら言う。

「やっぱ、変かな？」

俺は自分の服装を見る。

黒いスニーカー、迷彩柄のズボンにダークグリーンのベルト、下地は黒で背中から、波飛沫が飛ぶ中から昇り龍が胸の所まで銀の糸で刺繍されちりめんが裏地の和風パーカーで中は半袖で白地に桜が散り百花繚乱と背中に描かれたTシャツを着ている。
ちなみに俺は爺さんと趣味が似ており和風っぽい物を多用するが、千草曰く「やくざみたい」と言われている。

「そんな事無いよ、ゆうくん、大人っぽくてかっこいいよ」

つかさは褒めてくれる。

「そ、そうか！ありがと」
俺は初めて服装を褒められて嬉しかった。

「さて、さて、悠～つかさとﾗｳﾞﾗｳﾞするのも良いけどデートのルール説明するよ」


「こ、こなちゃん///」

「ちょっと待て、ルールってなんだ？皆で遊ぶんじゃ無いのか？」

「違うよ！今回は私達１人１人とデートしてもらうのだよ！」

「「////」」
デートと言う言葉に俺以外は少し赤くなる

皆はこなたの言う意味がわかっている様だが

「解りやすく、説明してくれ」

俺はわかっていないためルールとやらを聞く。

「うむ、簡単に言うとねこれから悠は一時間づつ私達１人１人とデートして行くのだよ、っで最後は皆で発表会だよ！」

「はぁ・・いいけど、皆集まったのにわざわざ１人づつに別れて遊ぶのか？」

「いいんだよ！それで！」
こなたがやけに押してくる。

「皆も良いのか？」

俺は皆に確認を取る

「「うん」」

どうやら全員納得の様だ。