ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「そりゃ、おおごとだぞと…」
デイジーはニンマリと笑ってうなずいた。
二本垂れ下がってる金髪のドリルがヒュンヒュンと跳ねている。
「そう。つまりはソレデスワ。お二人は悪意は無くとも悠様に闇討ちを仕掛けたと言うことデス。いえ、下手をすれば計画的にヤったと言われても仕方ありませんワネ。夜のガッコウに誘い出したのデスから…。」
デイジーのハッキリした一言にイヌヅカとシシマルは顔を青くした。
額から流れてる汗は暑さのせいじゃないんだろうな。
俺は垂れ下がってる金髪を引っ張ってイヌヅカ達から下がらした。
「キャン!」
「もういい。それ以上ビビらせんな。」
奴は頭を撫でながら叫んだ。
「引っ張る事はアリマセンデスワ!ローガンも笑わない!」
キャンキャンうるさい女だ。
俺はデイジーを無視して青ざめてる二人にいった。
「まぁ…あの女がいったことは間違いじゃない。テメェらも反省してるだろうし、俺もグチグチは言いたくねぇ。…だから一発づつだ。目ぇ閉じろ。」
ギュッと身体を縮めた二人のデコをペシッと叩いた。目を丸くして俺を見る。
「っ…え?」
「ぅ…あ?」
「なんだ。蹴られたかったのか?」
俺はサンドバックをスパッンと蹴りあげていった。
二人はブンブンッと首を左右に振る。
「ふん……。それで、シシマルどうだった悠と闘った感想は。」
シシマルはいった。
「正直フザケタ奴でしたね。けど…わかりましたよ。あの男が人を引き付ける理由が。」
「それは何だぞと?」
シシマルは腫れ上がってるデコを指でなぞりながらいった。
「小鳥遊悠ってのは多分……シンプルなんですよ。原始的って言ってもいい。敵意とか悪意とか殺意みたいな下らない怒りとか禍々しいもんが無くなって「ただ純粋に喧嘩(や)りたい」って感じがしました。」
俺は黙ってシシマルの話を聞いていた。
「善も悪も無しにただただ力と力のぶつかり合い…。釈然としないですけど……俺、闘い終わった。後、悪い気分じゃなかっです。センヤさんやマコトはどうでした?」
シシマルの言葉に頭が理解するよりも速く俺の身体は悠と喧嘩(や)った事を思い出した。
たかだか数分のぶつかり合いの記憶の中で悠の拳が、蹴りが、技が濃厚に染み付いている。
思い出したら身体が身震いした。恐怖じゃなく、怒りじゃなく……
「「楽しかった(ぞと)…」」
俺とイヌヅカが声を揃えて呟いた。
シシマルはいった。
「そう…。あの男と闘ったあとは爽快感があった。最初はゴチャゴチャ考えてたけど…最後は何にも考えずに闘えて…負けても、もう一度、喧嘩したいって思ったんですよね…。」
そうだ。
悠とは理屈抜きでぶつかれる。
アイツは変な事ばっかりいう奴だけど……何一つ恨みっこ無しに堂々と喧嘩してくれるんだよな…。
デイジーはニンマリと笑ってうなずいた。
二本垂れ下がってる金髪のドリルがヒュンヒュンと跳ねている。
「そう。つまりはソレデスワ。お二人は悪意は無くとも悠様に闇討ちを仕掛けたと言うことデス。いえ、下手をすれば計画的にヤったと言われても仕方ありませんワネ。夜のガッコウに誘い出したのデスから…。」
デイジーのハッキリした一言にイヌヅカとシシマルは顔を青くした。
額から流れてる汗は暑さのせいじゃないんだろうな。
俺は垂れ下がってる金髪を引っ張ってイヌヅカ達から下がらした。
「キャン!」
「もういい。それ以上ビビらせんな。」
奴は頭を撫でながら叫んだ。
「引っ張る事はアリマセンデスワ!ローガンも笑わない!」
キャンキャンうるさい女だ。
俺はデイジーを無視して青ざめてる二人にいった。
「まぁ…あの女がいったことは間違いじゃない。テメェらも反省してるだろうし、俺もグチグチは言いたくねぇ。…だから一発づつだ。目ぇ閉じろ。」
ギュッと身体を縮めた二人のデコをペシッと叩いた。目を丸くして俺を見る。
「っ…え?」
「ぅ…あ?」
「なんだ。蹴られたかったのか?」
俺はサンドバックをスパッンと蹴りあげていった。
二人はブンブンッと首を左右に振る。
「ふん……。それで、シシマルどうだった悠と闘った感想は。」
シシマルはいった。
「正直フザケタ奴でしたね。けど…わかりましたよ。あの男が人を引き付ける理由が。」
「それは何だぞと?」
シシマルは腫れ上がってるデコを指でなぞりながらいった。
「小鳥遊悠ってのは多分……シンプルなんですよ。原始的って言ってもいい。敵意とか悪意とか殺意みたいな下らない怒りとか禍々しいもんが無くなって「ただ純粋に喧嘩(や)りたい」って感じがしました。」
俺は黙ってシシマルの話を聞いていた。
「善も悪も無しにただただ力と力のぶつかり合い…。釈然としないですけど……俺、闘い終わった。後、悪い気分じゃなかっです。センヤさんやマコトはどうでした?」
シシマルの言葉に頭が理解するよりも速く俺の身体は悠と喧嘩(や)った事を思い出した。
たかだか数分のぶつかり合いの記憶の中で悠の拳が、蹴りが、技が濃厚に染み付いている。
思い出したら身体が身震いした。恐怖じゃなく、怒りじゃなく……
「「楽しかった(ぞと)…」」
俺とイヌヅカが声を揃えて呟いた。
シシマルはいった。
「そう…。あの男と闘ったあとは爽快感があった。最初はゴチャゴチャ考えてたけど…最後は何にも考えずに闘えて…負けても、もう一度、喧嘩したいって思ったんですよね…。」
そうだ。
悠とは理屈抜きでぶつかれる。
アイツは変な事ばっかりいう奴だけど……何一つ恨みっこ無しに堂々と喧嘩してくれるんだよな…。