ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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ーデイジー邸(トレーニングルーム)ー
鎖で繋がれ宙に浮いた黒い人工革製のサンドバック。息を吐き出しながら右足を振り抜いた。
バスンッ!
打溌音と同時にサンドバックはグワンッと振り子の様に揺れる。
俺は額からこぼれて顔を流れ落ちていく汗を拭った。
「ハァハァ…。ハァハァ…。こんな感じ……か?」
俺は後ろで椅子に座って偉そうにしてる金髪触角にいった。
振り返らずにな。
「ぜんっぜん!違いマスワ!」
喧しい…。
この女の声はなんでこんなにかん高くてうぜぇんだ。耳んなかに針を突っ込まれてかき回された気分になる。
ドシドシと俺を無視してサンドバックの前に立って俺と同じように足を振り抜いた。
だが、奴の蹴りは俺のとは明らかに違う…。
空を裂き、パァシンッっと打ち弾ける様な音がした。デイジーはやたら発音よくいった。
「これが正しい『キック』デスワ。」
訳わかんねぇ。
タッパ(身長)も体重も筋力も全部俺の方が上回ってるのは明らかなはずなのに…威力が違う。
あのか細い足からなんでアレだけの蹴りができる?
「っち…」
「お悩みの様ですね。」
「どっから沸いた…メイド。」
この暑い中ヒラヒラと鬱陶しいメイド服だ。
こんなモン着ててよく平然としてられるもんだ。
アサツユがいった。
「人をゴキブリかなにかみたいに言わないでいただきたいですね。」
「ゴキブリっうより、あの女の腰巾着だな。」
パシッ!
アサツユは後ろから俺の右足を蹴った。
裏腿の当たりがジンッ痛む。
俺は振り返って睨んだ。
「っ…てめ…」
「私の悪口は、まだ構いませんがお嬢様の暴言は許しません。いいですか、貴方は蹴り方が悪いのです。」
「あ?」
「ごり押しの蹴り。いわばただ力任せに足をぶつけているだけ。トーシロ相手ならばそれでいいかも知れませんが…お嬢様みたいに美しく、お嬢様のように素晴らしく、お嬢様の…」
能書きが長いしお嬢、お嬢うるさい。
俺はアサツユを無視して、デイジーの肩を叩いた。
「おい、どーやんだよ。その蹴りは」
「簡単デスワ。まず、蹴る方の足で蹴り出し、軸足(前足)を斜めに踏み込んだ勢いでスネで蹴る。ただこれだけの事デスワ。」
お嬢は1、2、3っとリズムをつけてコマ送りみたいに一連の動きを説明した。
見よう見まねで動いてみた。
ガキの遊戯みたいだ。
デイジーは俺の腰と太もものあたりに手を添えていった。
「そう、そう。それで、もっとメリハリを着けて足を動かすデスワ。ほら、腰をヒネって。」
なすがままっうか、されるままに動きを身体に覚えさせていると左から叫び声がした。
「お嬢様!そんな汚らわしいものに触れるのはダメです!!」
「フフ。キリったら面白いジョウダンデスワね。」
いや、絶対今このクソ女は…本気で人をゴミみたいに言いやがった…。
出来ることなら今すぐにでもこの二匹をサンドバッグと同じように蹴りあげてやりてぇ…。
鎖で繋がれ宙に浮いた黒い人工革製のサンドバック。息を吐き出しながら右足を振り抜いた。
バスンッ!
打溌音と同時にサンドバックはグワンッと振り子の様に揺れる。
俺は額からこぼれて顔を流れ落ちていく汗を拭った。
「ハァハァ…。ハァハァ…。こんな感じ……か?」
俺は後ろで椅子に座って偉そうにしてる金髪触角にいった。
振り返らずにな。
「ぜんっぜん!違いマスワ!」
喧しい…。
この女の声はなんでこんなにかん高くてうぜぇんだ。耳んなかに針を突っ込まれてかき回された気分になる。
ドシドシと俺を無視してサンドバックの前に立って俺と同じように足を振り抜いた。
だが、奴の蹴りは俺のとは明らかに違う…。
空を裂き、パァシンッっと打ち弾ける様な音がした。デイジーはやたら発音よくいった。
「これが正しい『キック』デスワ。」
訳わかんねぇ。
タッパ(身長)も体重も筋力も全部俺の方が上回ってるのは明らかなはずなのに…威力が違う。
あのか細い足からなんでアレだけの蹴りができる?
「っち…」
「お悩みの様ですね。」
「どっから沸いた…メイド。」
この暑い中ヒラヒラと鬱陶しいメイド服だ。
こんなモン着ててよく平然としてられるもんだ。
アサツユがいった。
「人をゴキブリかなにかみたいに言わないでいただきたいですね。」
「ゴキブリっうより、あの女の腰巾着だな。」
パシッ!
アサツユは後ろから俺の右足を蹴った。
裏腿の当たりがジンッ痛む。
俺は振り返って睨んだ。
「っ…てめ…」
「私の悪口は、まだ構いませんがお嬢様の暴言は許しません。いいですか、貴方は蹴り方が悪いのです。」
「あ?」
「ごり押しの蹴り。いわばただ力任せに足をぶつけているだけ。トーシロ相手ならばそれでいいかも知れませんが…お嬢様みたいに美しく、お嬢様のように素晴らしく、お嬢様の…」
能書きが長いしお嬢、お嬢うるさい。
俺はアサツユを無視して、デイジーの肩を叩いた。
「おい、どーやんだよ。その蹴りは」
「簡単デスワ。まず、蹴る方の足で蹴り出し、軸足(前足)を斜めに踏み込んだ勢いでスネで蹴る。ただこれだけの事デスワ。」
お嬢は1、2、3っとリズムをつけてコマ送りみたいに一連の動きを説明した。
見よう見まねで動いてみた。
ガキの遊戯みたいだ。
デイジーは俺の腰と太もものあたりに手を添えていった。
「そう、そう。それで、もっとメリハリを着けて足を動かすデスワ。ほら、腰をヒネって。」
なすがままっうか、されるままに動きを身体に覚えさせていると左から叫び声がした。
「お嬢様!そんな汚らわしいものに触れるのはダメです!!」
「フフ。キリったら面白いジョウダンデスワね。」
いや、絶対今このクソ女は…本気で人をゴミみたいに言いやがった…。
出来ることなら今すぐにでもこの二匹をサンドバッグと同じように蹴りあげてやりてぇ…。