ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「よいしょっと。」
上がり込んだ部屋は不用な物がいっさいがっさい整理されたこの部屋は小綺麗というより淋しい感じがした。
「相変わらず寂れた部屋だな。」
背もたれ付きの椅子に腰かけてデスクの上のファイルに手を伸ばすとドアが開いて独特の老人ボイスがした。
「おやおや~、おかしいですのぅ。この病院は既に消灯時間が過ぎて…出入り口は閉めてあるはずですがのぅ。Jr.?」
白衣姿の老医師柳が細い顎の先を撫でながら立っていた。
なんだか枯れ木と話してる気分だ。
俺は笑って後ろを指差した。
風が吹き抜けてカーテンが揺れているのを見てヤナギがいった。
「なるほど…窓から不法侵入…と言うわけですか。やれやれ。」
「流石に九階によじ登るのは疲れたよ。」
「ほっほほ、実に面白い真似をなさるのぅ。連絡さえ入れて頂けたら鍵を開けて出迎えますのにのぅ。」
ー病院長室ー
ヤナギに席をゆずり、俺はあまり座り心地の良くないソファに腰を降ろしなおした。
「それで、こんな時間に何のご用ですかな?」
「おう。ちょっと生体電流の資料見せてくんない。っか、出来ればコピーとかしてくれないか。」
老医師は俺の顔を見ずにデスクの上に並べてあるファイルを一つ抜き取りゴミでも捨てるように投げた。
俺は慌てて両手で挟むようキャッチした。
「おま、投げんなよ。」
「ほっほほ、差し上げます。」
「え、いいのか。あれ?」
デスクに目を向けたがヤナギはいつの間にか、俺の背後にいた。
肩に手を置いていった。
「はい、どうせ必要なデータはソラちゃんに預けてありますからの。それより…肩をどうかしましたか?」
「痛たたたた!ちょ、揉むな!痛い痛い!」
バタバタと身体を振って悲痛を訴える俺。
ヤナギはお構い無しにグリグリと揉みたおす。
「おやおや、これは何かで殴られたようですのぅ。それで、その資料何に使うつもりで?」
肩をやられたことバレテーラ…。
俺は秘密といった。
「ほっほほ、不法侵入して資料も差し上げたのに秘密ですかぁ。まぁ、ご安心なされすぐに楽にしてさしあげますぞ。ほっほほ。」
「イデデ?!」
コイツ…根にもってやがるな。
皮と骨で出来た枯木みたいな手の癖に力強く揉みやがって…痛い!
「やめ!やめて!マジでイタイ~~!!」
振りほどこうにも肩を捻られた痛みで力が入らない。ヤナギは楽しそうにリズミカルに両手を動かす。
そのたびに電気の針が刺さるような痛みと痺れがビシビシと暴れる。
「ほっほほ、まぁまぁ。痛いのは最初だけですぞ。」
そんな破瓜の時のうたい文句じゃ有るまいし。
俺は我慢できなく叫んだ。
「は、話す!話すから止めてくれ!」
ピタリとヤナギの治療行為という名前ばかりの拷問が止まり安心のため息が出た。
だか、頭から聞こえてきた言葉に俺は冷たい物が背中に走った。
「ほっほほ、では、治療が終わり次第聞くとします。少し痛いですぞ。」
「イヤァァ!」
上がり込んだ部屋は不用な物がいっさいがっさい整理されたこの部屋は小綺麗というより淋しい感じがした。
「相変わらず寂れた部屋だな。」
背もたれ付きの椅子に腰かけてデスクの上のファイルに手を伸ばすとドアが開いて独特の老人ボイスがした。
「おやおや~、おかしいですのぅ。この病院は既に消灯時間が過ぎて…出入り口は閉めてあるはずですがのぅ。Jr.?」
白衣姿の老医師柳が細い顎の先を撫でながら立っていた。
なんだか枯れ木と話してる気分だ。
俺は笑って後ろを指差した。
風が吹き抜けてカーテンが揺れているのを見てヤナギがいった。
「なるほど…窓から不法侵入…と言うわけですか。やれやれ。」
「流石に九階によじ登るのは疲れたよ。」
「ほっほほ、実に面白い真似をなさるのぅ。連絡さえ入れて頂けたら鍵を開けて出迎えますのにのぅ。」
ー病院長室ー
ヤナギに席をゆずり、俺はあまり座り心地の良くないソファに腰を降ろしなおした。
「それで、こんな時間に何のご用ですかな?」
「おう。ちょっと生体電流の資料見せてくんない。っか、出来ればコピーとかしてくれないか。」
老医師は俺の顔を見ずにデスクの上に並べてあるファイルを一つ抜き取りゴミでも捨てるように投げた。
俺は慌てて両手で挟むようキャッチした。
「おま、投げんなよ。」
「ほっほほ、差し上げます。」
「え、いいのか。あれ?」
デスクに目を向けたがヤナギはいつの間にか、俺の背後にいた。
肩に手を置いていった。
「はい、どうせ必要なデータはソラちゃんに預けてありますからの。それより…肩をどうかしましたか?」
「痛たたたた!ちょ、揉むな!痛い痛い!」
バタバタと身体を振って悲痛を訴える俺。
ヤナギはお構い無しにグリグリと揉みたおす。
「おやおや、これは何かで殴られたようですのぅ。それで、その資料何に使うつもりで?」
肩をやられたことバレテーラ…。
俺は秘密といった。
「ほっほほ、不法侵入して資料も差し上げたのに秘密ですかぁ。まぁ、ご安心なされすぐに楽にしてさしあげますぞ。ほっほほ。」
「イデデ?!」
コイツ…根にもってやがるな。
皮と骨で出来た枯木みたいな手の癖に力強く揉みやがって…痛い!
「やめ!やめて!マジでイタイ~~!!」
振りほどこうにも肩を捻られた痛みで力が入らない。ヤナギは楽しそうにリズミカルに両手を動かす。
そのたびに電気の針が刺さるような痛みと痺れがビシビシと暴れる。
「ほっほほ、まぁまぁ。痛いのは最初だけですぞ。」
そんな破瓜の時のうたい文句じゃ有るまいし。
俺は我慢できなく叫んだ。
「は、話す!話すから止めてくれ!」
ピタリとヤナギの治療行為という名前ばかりの拷問が止まり安心のため息が出た。
だか、頭から聞こえてきた言葉に俺は冷たい物が背中に走った。
「ほっほほ、では、治療が終わり次第聞くとします。少し痛いですぞ。」
「イヤァァ!」