ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「俺の知り合いにも同じ事をする奴がいるよ。打撃流(だげきながし)とでもいったらいいかな。自分から飛んでたんだろ。」
単純な話だった。
シシマルは殴られたと同時、進行方向に動く。
これを繰り返していただけだ。
向かってく衝撃を受け止めずに自然体で衝撃を逃がせば、当然肉体的なダメージは軽微。
シシマルは踞ったまま、俺をみあげた。
苦虫を噛み潰したような顔だ。
俺はいった。
「図星みたいだな。さぁ、立て。まさか一発で終いになるとは思ってないよな。それとも詫びの一つでも入れてみるか?」
俺を睨み付けていたシシマルは頭を下に傾けいった。
「……許して…ください…。なんて言うと思ったか!」
頭を振り上げた。
シシマルは闘争心丸出しの表情(顔)だ。
地面を踏みしめて拳を一直線に打ち上げてくる。
「そうこないとな!!」
俺は両足に力を込めて下半身を固定して腰から上だけを引いた。
目の前を拳と風圧が抜けていく、鼻先が熱い…かすったみたいだ。
「っ…」
のけ反った上半身をスクウェア(固定)して飛び上がったヤツを見た。
「なっ…ぁ…」
…時間にしたら数秒だが、闘いの最中にも関わらず。
俺は…硬直した。
目に映るのは飛びかかって来る獣……。
「おらぁ!」
両肩をハンマーで殴られたような衝撃。
ズムリと肉の中で骨が軋み沈む鈍痛が針を通したように垂直に体を抜けていく。
俺は吐き出すように声が漏れた。
「がぁ…っ?!」
痛みに耐えかねた俺の足は膝から折れてフラりと倒れそうになった。
だが、ワシッと首に腕を回される。
シシマルが叫んだ。
「落ちろぉっ!」
力づくに首が引っ張られる。
俺の視界が目まぐるしく動かされていきシシマルの胸に顔を埋める様になった。
「ぶっ?ぐっ!!」
ドムッ!!っと鈍く重い音そしてミヂヂっ内蔵が潰れていく歪な深い音が腹のど真ん中から響いた…
えにも言われぬ圧迫、胃液、内容物が無理矢理に込み上げてくる。
酸素不足より、嘔吐感より、倒れてく事よりもある一つの事だけで頭が一杯だった…。
膝だ…。膝蹴りを…打ち込まれたんだ。
「はぁぁあ…。どうだ!小鳥遊悠!これが俺の力!獣戯・獅子威し(じゅうぎ・ししおどし)だ!」
獣戯・獅子威し
真上に飛び上がり相手の両肩に手を叩き落とし、着地と同時に怯んだ相手の首を引き込み膝蹴りを打ち込む技。
「ぐ…ぅぅっ…」
俺は唸りながらある事を思い出していた…。
レスラーがポールの上から飛び降りながら蹴るパフォーマンスがある…
一見対した風には見えないがあの高さから物がぶつかった場合推定落下圧は十倍。
つまり、仮にシシマルの体重が六十キロなら…六百キロの圧力となる。
六百キロと衝撃は中身入りの缶を簡単に潰し、鉄の棒がひしゃげる程だ。
それを加え両肩のみに絞った一撃…受ける地面が土でよかった。
コンクリートだったら…死んでいたかもしれない。
単純な話だった。
シシマルは殴られたと同時、進行方向に動く。
これを繰り返していただけだ。
向かってく衝撃を受け止めずに自然体で衝撃を逃がせば、当然肉体的なダメージは軽微。
シシマルは踞ったまま、俺をみあげた。
苦虫を噛み潰したような顔だ。
俺はいった。
「図星みたいだな。さぁ、立て。まさか一発で終いになるとは思ってないよな。それとも詫びの一つでも入れてみるか?」
俺を睨み付けていたシシマルは頭を下に傾けいった。
「……許して…ください…。なんて言うと思ったか!」
頭を振り上げた。
シシマルは闘争心丸出しの表情(顔)だ。
地面を踏みしめて拳を一直線に打ち上げてくる。
「そうこないとな!!」
俺は両足に力を込めて下半身を固定して腰から上だけを引いた。
目の前を拳と風圧が抜けていく、鼻先が熱い…かすったみたいだ。
「っ…」
のけ反った上半身をスクウェア(固定)して飛び上がったヤツを見た。
「なっ…ぁ…」
…時間にしたら数秒だが、闘いの最中にも関わらず。
俺は…硬直した。
目に映るのは飛びかかって来る獣……。
「おらぁ!」
両肩をハンマーで殴られたような衝撃。
ズムリと肉の中で骨が軋み沈む鈍痛が針を通したように垂直に体を抜けていく。
俺は吐き出すように声が漏れた。
「がぁ…っ?!」
痛みに耐えかねた俺の足は膝から折れてフラりと倒れそうになった。
だが、ワシッと首に腕を回される。
シシマルが叫んだ。
「落ちろぉっ!」
力づくに首が引っ張られる。
俺の視界が目まぐるしく動かされていきシシマルの胸に顔を埋める様になった。
「ぶっ?ぐっ!!」
ドムッ!!っと鈍く重い音そしてミヂヂっ内蔵が潰れていく歪な深い音が腹のど真ん中から響いた…
えにも言われぬ圧迫、胃液、内容物が無理矢理に込み上げてくる。
酸素不足より、嘔吐感より、倒れてく事よりもある一つの事だけで頭が一杯だった…。
膝だ…。膝蹴りを…打ち込まれたんだ。
「はぁぁあ…。どうだ!小鳥遊悠!これが俺の力!獣戯・獅子威し(じゅうぎ・ししおどし)だ!」
獣戯・獅子威し
真上に飛び上がり相手の両肩に手を叩き落とし、着地と同時に怯んだ相手の首を引き込み膝蹴りを打ち込む技。
「ぐ…ぅぅっ…」
俺は唸りながらある事を思い出していた…。
レスラーがポールの上から飛び降りながら蹴るパフォーマンスがある…
一見対した風には見えないがあの高さから物がぶつかった場合推定落下圧は十倍。
つまり、仮にシシマルの体重が六十キロなら…六百キロの圧力となる。
六百キロと衝撃は中身入りの缶を簡単に潰し、鉄の棒がひしゃげる程だ。
それを加え両肩のみに絞った一撃…受ける地面が土でよかった。
コンクリートだったら…死んでいたかもしれない。