ー夏休み編ー悪と邪鬼
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俺は聞いた。
「色々言いたいことはあるけど……イヌヅカは?」
シシマルはニコッと笑う。屈託のない女にモテそうな顔だ。
「まぁまぁ…少し話ししようぜ。」
俺は首の骨をコキッと鳴らし、シシマルにいった。
「こっちは飯の後の休憩を邪魔されてイラついてんだ。お前がUFOを呼ぼうとする憂鬱してる団長なら話し聞いてやるが…。ふざけんなら…ブッ飛ばすぞ?」
「やれやれ、意味不明な上に…好戦的だな。」
俺は前に飛び込むように右足を踏み出し、左の拳を下段から打ち上げるように放った。
ダスンと肉うち音とともにシシマルの腹部を打った。
手に生鈍いしびれが伝う。
「っお?!」
シシマルは声を漏らしながら衝撃を受けてガグリと前屈みになる。
「……」
コイツ…弱い?
左拳は確かに出は速い。
けど、大した威力は無い。
「なんちゃっ…てぇ!」
「!?」
シシマルは顔をあげ、腹にめり込んだ俺の左腕をつかみ。
逃がさないようにして、右顔面をぶん殴られた。
「っ…」
「おー。よく避けれたな。」
「ふぅ…」
俺は殴られる進行方向に首を振り、いきおいつけて身体をひねり掴まれた左腕を引き剥がした。
「さすが、秋葉最強の男だな。」
いったい何処までしってるのか…。
もしかしたら…シシマルは柏の呼んだ刺客か?
俺は探るようにいった。
「…ナニモンだお前。なんで俺に喧嘩を売る?」
「あぁ…言ってなかったな。改めて自己紹介するぜ。陵桜学園最強の男。神埼獅子丸だ。」
俺は驚いて叫んだ。
「なっ…お前。うちの生徒なのか?」
「あぁ。悠が転校する前から陵桜最強を自負していたんだけどな…アンタの噂が流れてから学園最強は俺じゃなくアンタに移った。」
別に学園最強なんて一度も名乗ってはいない。
そもそも、俺に関する噂は大抵が悪いものだし。
「おいおぃ、カンベンしてくれよ…。まさかそれで喧嘩吹っ掛けてきたなら逆恨みもいいところだぞ。」
獅子丸はクスクスと笑った。
いちいち絵になるから美形は得だよな。
「いや、そこまで小さな男じゃない。ただ…色々あってな…俺も気になったんだ。アンタが本当に最強なのかどうかがな。確かめさせてくれよ。」
獅子丸はキュッと拳を握り胸の前に構えた。
ファイティングポーズ…
どうして、俺の周りにはこうも変わった奴が多いんだろうか…ため息がでる。
「はぁ……。なんでも良いけどよ…どうしても聞いとく事がある。お前…このためにイヌヅカに手をだしたのか?」
「……『そうだ』って言ったら?」
俺は肩をすくめた。
どうやら、本当の事を話す気は無いのだろう。
肩を回し、腕を顔の高さに伸ばし、拳を握りしめていった。
「お前とは友達になれそうにないな。」
「っ…(すげぇ気迫…)はは、残念だな。」
「最後にひとつだけ答えろ。イヌヅカは?」
「喋らせてみなよ。悠~」
その一言がゴングの様なものだった。
「色々言いたいことはあるけど……イヌヅカは?」
シシマルはニコッと笑う。屈託のない女にモテそうな顔だ。
「まぁまぁ…少し話ししようぜ。」
俺は首の骨をコキッと鳴らし、シシマルにいった。
「こっちは飯の後の休憩を邪魔されてイラついてんだ。お前がUFOを呼ぼうとする憂鬱してる団長なら話し聞いてやるが…。ふざけんなら…ブッ飛ばすぞ?」
「やれやれ、意味不明な上に…好戦的だな。」
俺は前に飛び込むように右足を踏み出し、左の拳を下段から打ち上げるように放った。
ダスンと肉うち音とともにシシマルの腹部を打った。
手に生鈍いしびれが伝う。
「っお?!」
シシマルは声を漏らしながら衝撃を受けてガグリと前屈みになる。
「……」
コイツ…弱い?
左拳は確かに出は速い。
けど、大した威力は無い。
「なんちゃっ…てぇ!」
「!?」
シシマルは顔をあげ、腹にめり込んだ俺の左腕をつかみ。
逃がさないようにして、右顔面をぶん殴られた。
「っ…」
「おー。よく避けれたな。」
「ふぅ…」
俺は殴られる進行方向に首を振り、いきおいつけて身体をひねり掴まれた左腕を引き剥がした。
「さすが、秋葉最強の男だな。」
いったい何処までしってるのか…。
もしかしたら…シシマルは柏の呼んだ刺客か?
俺は探るようにいった。
「…ナニモンだお前。なんで俺に喧嘩を売る?」
「あぁ…言ってなかったな。改めて自己紹介するぜ。陵桜学園最強の男。神埼獅子丸だ。」
俺は驚いて叫んだ。
「なっ…お前。うちの生徒なのか?」
「あぁ。悠が転校する前から陵桜最強を自負していたんだけどな…アンタの噂が流れてから学園最強は俺じゃなくアンタに移った。」
別に学園最強なんて一度も名乗ってはいない。
そもそも、俺に関する噂は大抵が悪いものだし。
「おいおぃ、カンベンしてくれよ…。まさかそれで喧嘩吹っ掛けてきたなら逆恨みもいいところだぞ。」
獅子丸はクスクスと笑った。
いちいち絵になるから美形は得だよな。
「いや、そこまで小さな男じゃない。ただ…色々あってな…俺も気になったんだ。アンタが本当に最強なのかどうかがな。確かめさせてくれよ。」
獅子丸はキュッと拳を握り胸の前に構えた。
ファイティングポーズ…
どうして、俺の周りにはこうも変わった奴が多いんだろうか…ため息がでる。
「はぁ……。なんでも良いけどよ…どうしても聞いとく事がある。お前…このためにイヌヅカに手をだしたのか?」
「……『そうだ』って言ったら?」
俺は肩をすくめた。
どうやら、本当の事を話す気は無いのだろう。
肩を回し、腕を顔の高さに伸ばし、拳を握りしめていった。
「お前とは友達になれそうにないな。」
「っ…(すげぇ気迫…)はは、残念だな。」
「最後にひとつだけ答えろ。イヌヅカは?」
「喋らせてみなよ。悠~」
その一言がゴングの様なものだった。