ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「なぁ、嬢ちゃん。岡崎くんはいったいナニをしたんだ?」
「ナニも…アレも。通背拳(つうはいけん)に真打(しんだ)、波込(はこん)…を混ぜるなんて…。うちのアホ(悠)もたいがいだが…お前もむちゃくちゃ…なの」
「しんだ?はこん??」
また、俺には理解不能単語が飛び回る。
羅漢のおっちゃんがいった。
「打撃っうのはよぅ。言葉でいやぁ一言だが、中身は奥深いもんでなぁ。」
おっちゃんの説明によると、打撃は大きく分けて3つに区分される。
1つは拳、いわゆるグーのパンチ。
1つは打、平手や掌。ビンタや張り手。
1つは突、手刀や目潰し。
これらは全て押す技とされている。また、アッパー等は引く技なのだが…今は説明をはぶいておく。
真打とは、拳の握りの型の一つで昔からの実戦空手ではよく使われていた。
人差し指、中指、薬指の三本を揃えてそのまま握る。親指と小指は三本を挟むように丸めた型の拳だ。
波込とは中国拳法の一つで打撃を連続で通す技。
相手に掌を当てて、その掌の上から打撃を加えて外内を崩す打撃。
通背拳については前の説明を思いだしてほしい。
「ウニ頭が…やってるのはそれを全部同時に打つ行為…なの。ウニ頭…構えてゆっくりやってみろ…なの。」
岡崎君は、いわれた通りに構えをとった。右拳で真打をつくり胸の高さで腕を前に伸ばして、左拳を右腕に添えるようにする。
ゆっくりと右拳が先に触れて、それに続くように左拳が右手首の辺りで止まる。
「…つまり、あれか、右拳を当てて、その右に左の拳を打つって技か?」
嬢ちゃんはそうといって小さくうなずく。
俺は疑問をいった。
「けど、右、左の1.2で当てたほうがよくないか。それにあの威力がそんな打ちにくい拳でだせるのはなんでだ。」
おっちゃんがいった。
「そいつはタイミングがほぼ同時だからだな。」
俺はまた首をかしげた。
意味がわからない。
「……どうせ、お前は威力が100ある打撃を二回あてれば200のダメージとか考えてるだろう…なの」
ご明察のとおりだった。
俺はだまった。
下手に何か答えるとさんざんバカにされるのはもう読めていたしな。
けど、普通そう思うだろ?
「もちろん…威力の高い打撃をうつのはセオリー…だが、それは体格・筋力に恵まれた者の武器…なの。誰もかれもが…持てるものじゃない…なの。けど、強さは打撃だけじゃない…現に筋力差のみで見るなら…お前らと比べる意味はない…しかし、お前は真桜には…勝てない。これは…明確な技術の差…なの。」
「嬢ちゃん。俺の説教は後でたっぷり聴くからさ…何がどうなったのかを教えてくれよ。」
嬢ちゃんは俺をさげすむような目で見てからいった。
「衝撃とは…重なれば重なるほど強大になる…簡単に言えばただ当てるだけの打撃は足し算。同撃に当てる打撃はかけ算…なの。」
なるほど…
全然意味がわからない。
「ナニも…アレも。通背拳(つうはいけん)に真打(しんだ)、波込(はこん)…を混ぜるなんて…。うちのアホ(悠)もたいがいだが…お前もむちゃくちゃ…なの」
「しんだ?はこん??」
また、俺には理解不能単語が飛び回る。
羅漢のおっちゃんがいった。
「打撃っうのはよぅ。言葉でいやぁ一言だが、中身は奥深いもんでなぁ。」
おっちゃんの説明によると、打撃は大きく分けて3つに区分される。
1つは拳、いわゆるグーのパンチ。
1つは打、平手や掌。ビンタや張り手。
1つは突、手刀や目潰し。
これらは全て押す技とされている。また、アッパー等は引く技なのだが…今は説明をはぶいておく。
真打とは、拳の握りの型の一つで昔からの実戦空手ではよく使われていた。
人差し指、中指、薬指の三本を揃えてそのまま握る。親指と小指は三本を挟むように丸めた型の拳だ。
波込とは中国拳法の一つで打撃を連続で通す技。
相手に掌を当てて、その掌の上から打撃を加えて外内を崩す打撃。
通背拳については前の説明を思いだしてほしい。
「ウニ頭が…やってるのはそれを全部同時に打つ行為…なの。ウニ頭…構えてゆっくりやってみろ…なの。」
岡崎君は、いわれた通りに構えをとった。右拳で真打をつくり胸の高さで腕を前に伸ばして、左拳を右腕に添えるようにする。
ゆっくりと右拳が先に触れて、それに続くように左拳が右手首の辺りで止まる。
「…つまり、あれか、右拳を当てて、その右に左の拳を打つって技か?」
嬢ちゃんはそうといって小さくうなずく。
俺は疑問をいった。
「けど、右、左の1.2で当てたほうがよくないか。それにあの威力がそんな打ちにくい拳でだせるのはなんでだ。」
おっちゃんがいった。
「そいつはタイミングがほぼ同時だからだな。」
俺はまた首をかしげた。
意味がわからない。
「……どうせ、お前は威力が100ある打撃を二回あてれば200のダメージとか考えてるだろう…なの」
ご明察のとおりだった。
俺はだまった。
下手に何か答えるとさんざんバカにされるのはもう読めていたしな。
けど、普通そう思うだろ?
「もちろん…威力の高い打撃をうつのはセオリー…だが、それは体格・筋力に恵まれた者の武器…なの。誰もかれもが…持てるものじゃない…なの。けど、強さは打撃だけじゃない…現に筋力差のみで見るなら…お前らと比べる意味はない…しかし、お前は真桜には…勝てない。これは…明確な技術の差…なの。」
「嬢ちゃん。俺の説教は後でたっぷり聴くからさ…何がどうなったのかを教えてくれよ。」
嬢ちゃんは俺をさげすむような目で見てからいった。
「衝撃とは…重なれば重なるほど強大になる…簡単に言えばただ当てるだけの打撃は足し算。同撃に当てる打撃はかけ算…なの。」
なるほど…
全然意味がわからない。