ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「…あ。」
岡崎くんは嬢ちゃんをみて、手を打つ。
なにか思い付いたらしい。
「どした。」
「もしかしたら、なんとかなるかも知れない。」
「ほんとか!」
岡崎くんはうなずいて、声を殺していった。
「あぁ、よくわからないけどあの武術は力に介入するだろ…だったら足を狙えば止められるかも知れない。館長がいってたんだがほとんどの武道は地に足がつかないと力も技も半減するらしい。」
なるほど、言われて確かに殴るときは地面を強く踏みつける。
「それに、さっきからあの娘、俺達の打撃をふせぐとき足はいっさい動いてなかった。狙う価値はあるはずだ。やれるか。」
「面白いな、任せろ。」
俺はうなずいた。
切り込み役は大得意だ。
秋宵月の嬢ちゃんは振り向いた俺たちにいった。
「早くしないと…日がくれるなの」
「ま、そう言うなよ。出来の悪い生徒には付きっきりでみてくれるもんだろ。せんせ。」
「真桜は生徒の…自主性を尊重するタイプ…なの。」
「そういうなよ。」
俺は嬢ちゃんの前に立って両手を背中に伸ばしてバット二本抜いた。
右手の赤いバットは短く
左手の黒いバットは長く持つ。
「マジモードだ。」
斬り込み用フォーム。
通称…スチール型。
S・ウルフで、紅の役割は集団の中に先人をきって突っ込む、斬り込み隊長。
それの目的は後の隊がより動きやすくするための奇襲と敵の混乱役。
ただ…紅個人の能力の高さから一人で殲滅してしまうこともしばしば…
それを差し引いても紅は今、あえて対個人に対集団戦の構えをとった。
それは後ろに居る亮を信じての行動かは…現時点では不明だった。
「…お前のその手品じみた収納力だけは…認めてやるなね。」
「誰にでもできるさ。…いくぜ。」
俺はしゃべり終わるよりも先に駆け出した。
右手は曲げて、左手をおもいっきりのばす。
「……(忘れたか…例え武器を使っても…力は流せるなの)」
「にっ。」
俺は笑った。
「「「!!」」」
同時に左手のバットはヒュンヒュンと風をきる音をだしながら、ネズミハナビの様に高速に回転しながら嬢ちゃんに向かって飛んでいく
「な、なげた!?」
岡崎くんが後ろで叫んだ。しかし、嬢ちゃんは動こうとしない。
「…意表はつけたが…同じこと…なの。遠心力も力の道、流せる…な…の?」
「アメェぜ。嬢ちゃん!」
真桜の身体目掛け、まっすぐに飛んでいくバットが急に軌道を変えて足元の辺りまで下がった。
紅が以前、特別なバットと言っていたのを覚えているだろうか。
それは強度が特別という意味ではない。
紅のバットは武器なのだ。
普段つかわれている赤は通常のバットの約5倍の重さでグリップの部分が衝撃吸収様のゴムで出来ている。打撃用。
対して黒はバットの中心鉄がある一辺に片寄せて製造(つく)られた、投撃用だった。
もちろん、そんな事を知っているのは紅を除きこの場には誰もいない。
岡崎くんは嬢ちゃんをみて、手を打つ。
なにか思い付いたらしい。
「どした。」
「もしかしたら、なんとかなるかも知れない。」
「ほんとか!」
岡崎くんはうなずいて、声を殺していった。
「あぁ、よくわからないけどあの武術は力に介入するだろ…だったら足を狙えば止められるかも知れない。館長がいってたんだがほとんどの武道は地に足がつかないと力も技も半減するらしい。」
なるほど、言われて確かに殴るときは地面を強く踏みつける。
「それに、さっきからあの娘、俺達の打撃をふせぐとき足はいっさい動いてなかった。狙う価値はあるはずだ。やれるか。」
「面白いな、任せろ。」
俺はうなずいた。
切り込み役は大得意だ。
秋宵月の嬢ちゃんは振り向いた俺たちにいった。
「早くしないと…日がくれるなの」
「ま、そう言うなよ。出来の悪い生徒には付きっきりでみてくれるもんだろ。せんせ。」
「真桜は生徒の…自主性を尊重するタイプ…なの。」
「そういうなよ。」
俺は嬢ちゃんの前に立って両手を背中に伸ばしてバット二本抜いた。
右手の赤いバットは短く
左手の黒いバットは長く持つ。
「マジモードだ。」
斬り込み用フォーム。
通称…スチール型。
S・ウルフで、紅の役割は集団の中に先人をきって突っ込む、斬り込み隊長。
それの目的は後の隊がより動きやすくするための奇襲と敵の混乱役。
ただ…紅個人の能力の高さから一人で殲滅してしまうこともしばしば…
それを差し引いても紅は今、あえて対個人に対集団戦の構えをとった。
それは後ろに居る亮を信じての行動かは…現時点では不明だった。
「…お前のその手品じみた収納力だけは…認めてやるなね。」
「誰にでもできるさ。…いくぜ。」
俺はしゃべり終わるよりも先に駆け出した。
右手は曲げて、左手をおもいっきりのばす。
「……(忘れたか…例え武器を使っても…力は流せるなの)」
「にっ。」
俺は笑った。
「「「!!」」」
同時に左手のバットはヒュンヒュンと風をきる音をだしながら、ネズミハナビの様に高速に回転しながら嬢ちゃんに向かって飛んでいく
「な、なげた!?」
岡崎くんが後ろで叫んだ。しかし、嬢ちゃんは動こうとしない。
「…意表はつけたが…同じこと…なの。遠心力も力の道、流せる…な…の?」
「アメェぜ。嬢ちゃん!」
真桜の身体目掛け、まっすぐに飛んでいくバットが急に軌道を変えて足元の辺りまで下がった。
紅が以前、特別なバットと言っていたのを覚えているだろうか。
それは強度が特別という意味ではない。
紅のバットは武器なのだ。
普段つかわれている赤は通常のバットの約5倍の重さでグリップの部分が衝撃吸収様のゴムで出来ている。打撃用。
対して黒はバットの中心鉄がある一辺に片寄せて製造(つく)られた、投撃用だった。
もちろん、そんな事を知っているのは紅を除きこの場には誰もいない。