ー夏休み編ー悪と邪鬼
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少し、休憩をすることにした。
俺はさっきの続きを嬢ちゃんに質問した。
「それで…三歩破軍ってのは?」
それを聞きたいのは俺だけじゃなく岡崎くんもだ。
さっきから傷の治療も止めて聞き入っている。
嬢ちゃんは淡々と説明した。
人は一撃では倒せぬが三歩あれば倒せる。即ち…三歩破軍。
一歩目で崩し
二歩目で撃ち
三歩目で備える
前に悠が見せた技術。
俺はわからなくなった。
「質問。んな、技。なんで俺ができるんだ?それよかなんで悠じゃなく俺に教えるんだ?」
自分で言っておかしかった。鍛えてくれと頼んだのは俺なのに、技術を教えてくれる理由を聞くなんて。
「簡単にいえば…三歩破軍は悠には使えない…けど、お前には使える…なの。」
「俺には使える?」
「お前は恐怖を知ってるだろ…なの。恐怖はおびえ、弱者の象徴…しかし、人間は弱いから強くなれるなの。殴られれば痛い…刺されば痛い…撃たれれば痛い…拳、刃、弾あらゆる痛みの恐怖…その先に入れる者が真の武域に踏み込める…なの。」
嬢ちゃんはすっと腕を伸ばして俺の鼻先にコツンと当ててくる。
「……しかし、打ってくる拳に対し、己も踏み込むと言うのは口で言うほど容易いものではない…なの。悠にあって…お前にあるものの違い…それは…『勇気』なの」
迫り来る『恐怖』をねじ伏せ相手の懐に飛び込んで初めて相手の備えは『崩れ』勝利を得る。
「「……」」
羅漢のおっちゃんと岡崎くんが小さくうなずいた。
「けど、悠は前やったじゃん。しかもあれは勇気の塊みたいなやつだし。」
「悠が持つのは勇気じゃない…なの。蛮勇…闘狂。悪くいえば…狂気や獣氣…なの。」
「狂気って…」
ふくみ笑いをして、羅漢のおっちゃんがいった。
「まぁ、奴の場合は環境がわりぃわな。産まれてからつい最近まで側に化物(弥一)が居たんだ。どんなに口では言っても恐怖なんてもんは無くなっちまう。それ以上に怖ぇもんなんかねぇだろうからな。」
「お前らも想像して見るといいなの…一番怖い人間が常に側にいることを…」
俺は想像した。
絶対的王者…虎琥狗崇
絶対的強者…瓦谷拳二
絶対的匠者…氷室薫
化物といる生活なんて、ゴメンだった。
「…怖いな。いつ死んでもおかしくないって感じだ。」
「そんなもの…なの。だからお前は三歩破軍を使える。勿論横にいるウニ頭も…なの。」
「って、もしかして悠より強くなれんじゃないか?」
「…技=強さという方程式は間違いなの。技を知っても付け焼き刃なら意味はない。心、技、体の3つを持って初め強さを得る…なの。まぁ、今頃悠はその3つを同時に伸ばしてるけどな…なの」
「それを聞いたら休んでられないな。」
俺は岡崎くんを見る。
あぁと返事をして笑った。
「そういゃあ、弥一の孫はなにしてんだ?」
「特別コーチの面々が見てる…なの。ふふ…」
嬢ちゃんは小さく笑った。なんだか楽しんでるって、よりは悪巧みしてる様な笑いかただ。
俺はさっきの続きを嬢ちゃんに質問した。
「それで…三歩破軍ってのは?」
それを聞きたいのは俺だけじゃなく岡崎くんもだ。
さっきから傷の治療も止めて聞き入っている。
嬢ちゃんは淡々と説明した。
人は一撃では倒せぬが三歩あれば倒せる。即ち…三歩破軍。
一歩目で崩し
二歩目で撃ち
三歩目で備える
前に悠が見せた技術。
俺はわからなくなった。
「質問。んな、技。なんで俺ができるんだ?それよかなんで悠じゃなく俺に教えるんだ?」
自分で言っておかしかった。鍛えてくれと頼んだのは俺なのに、技術を教えてくれる理由を聞くなんて。
「簡単にいえば…三歩破軍は悠には使えない…けど、お前には使える…なの。」
「俺には使える?」
「お前は恐怖を知ってるだろ…なの。恐怖はおびえ、弱者の象徴…しかし、人間は弱いから強くなれるなの。殴られれば痛い…刺されば痛い…撃たれれば痛い…拳、刃、弾あらゆる痛みの恐怖…その先に入れる者が真の武域に踏み込める…なの。」
嬢ちゃんはすっと腕を伸ばして俺の鼻先にコツンと当ててくる。
「……しかし、打ってくる拳に対し、己も踏み込むと言うのは口で言うほど容易いものではない…なの。悠にあって…お前にあるものの違い…それは…『勇気』なの」
迫り来る『恐怖』をねじ伏せ相手の懐に飛び込んで初めて相手の備えは『崩れ』勝利を得る。
「「……」」
羅漢のおっちゃんと岡崎くんが小さくうなずいた。
「けど、悠は前やったじゃん。しかもあれは勇気の塊みたいなやつだし。」
「悠が持つのは勇気じゃない…なの。蛮勇…闘狂。悪くいえば…狂気や獣氣…なの。」
「狂気って…」
ふくみ笑いをして、羅漢のおっちゃんがいった。
「まぁ、奴の場合は環境がわりぃわな。産まれてからつい最近まで側に化物(弥一)が居たんだ。どんなに口では言っても恐怖なんてもんは無くなっちまう。それ以上に怖ぇもんなんかねぇだろうからな。」
「お前らも想像して見るといいなの…一番怖い人間が常に側にいることを…」
俺は想像した。
絶対的王者…虎琥狗崇
絶対的強者…瓦谷拳二
絶対的匠者…氷室薫
化物といる生活なんて、ゴメンだった。
「…怖いな。いつ死んでもおかしくないって感じだ。」
「そんなもの…なの。だからお前は三歩破軍を使える。勿論横にいるウニ頭も…なの。」
「って、もしかして悠より強くなれんじゃないか?」
「…技=強さという方程式は間違いなの。技を知っても付け焼き刃なら意味はない。心、技、体の3つを持って初め強さを得る…なの。まぁ、今頃悠はその3つを同時に伸ばしてるけどな…なの」
「それを聞いたら休んでられないな。」
俺は岡崎くんを見る。
あぁと返事をして笑った。
「そういゃあ、弥一の孫はなにしてんだ?」
「特別コーチの面々が見てる…なの。ふふ…」
嬢ちゃんは小さく笑った。なんだか楽しんでるって、よりは悪巧みしてる様な笑いかただ。