ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「少々やりすぎたかのう」
ドウメキはゴロリと悠を仰向けにひっくり返し全員で覗き込む。
悠の目はうつろに開き意識が落ちていてだらしなく口のはしからヨダレが垂れている。
ライカが悠のヘッドギアを外しながらいった。
「あの……私、目を覚ますまでついてますので。」
「うむ、まかせてもよいかな?」
「では、我々は一度引き上げるか…」
テンチがそう言うと、悠とライカを残してぞろぞろと道場の出入口に歩いていく。
「じゃあ、アタシも休憩しとくからライカ頼んださね。」
「はい。………あ!ダメ!まだ動いちゃ…」
「ふっ…ふ…ふっ…はぁ…待てよ。次は…どのジジィだ。」
俺はヨダレを拭い。
ヘッドギアをかぶりなおしてフラフラと構えをとりなおす。
「悠くんっ、まだ動いちゃダメで」
「邪魔すんな!!」
「っ…」
ライカは伸ばしかけた手を止める。
「悪ぃ…怒鳴って…けど、邪魔しねぇでくれよ」
ドウメキたちは軽く顎先だけでうなずいてこっちに戻ってくる。
「よし!こい小僧!」
「おす!」
それから変わり変わりにジジィと戦った。
こっちからはマトモな一発が入らないのに…
向こうからの……一発
…1発が頭蓋骨を突き抜けて脳ミソの端までシビレてくる。
骨がキシんでる音も内蔵が潰れそうになってる音も聞こえてくる。
すげえ…
一発この1発が…なんかしらねぇけど、とにかくすげえ!
「ふっはっ…」
一発受ける度に…
足を半回転させ、拳を打ち込む時に踏み込む。
ドンッ!
ドウメキの拳がヘッドギアをかする刹那、俺の拳がやっと直撃した。
「…ぬっ」
一発返す度に!!
「っらぁ!!」
パカァッ!
止まらない。右を引いて、左でドウメキの顔面をぶん殴った。
首がグラリと揺れながら身体が斜め後ろに揺らぐ。
「ぶっぉ…」
「はぁ…ふっ」
一発…一発返す度に…俺は…俺は…
…………
「ん?なぁ嬢ちゃん。今なんかいったか?」
「その歳で幻聴か…それとも薬でも決めてるのかなの。」
嬢ちゃんは俺の少し先を歩きながら淡白な声でキツイことをいう。
「いや…そうじゃなくてさ。なんか悠の声みたいな?」
俺は後ろに振り返って、悠の家の屋根を見た。
周りのまだ新しい建物とは違って瓦屋根でほとんどが木造のつくりでレトロな雰囲気がある。
「…聞こえたのが悲鳴なら…あながち間違いじゃないかもな…なの」
「ありゃりゃ」
いったい、悠は何をしてるのか俺は知らなかったか。
今だって、玄関先で秋宵月の嬢ちゃんにいきなり、『今日はここじゃなく別でやる…なの』と言われて来た道を引き返してる。
「なぁ、どこいくんだ?」
「……ついてくれば解るなの」
「へいへい。」
場所は言って貰えないようだ。
俺はまぁ仕方無いと思って嬢ちゃんの後ろを黙ってついていった。
ドウメキはゴロリと悠を仰向けにひっくり返し全員で覗き込む。
悠の目はうつろに開き意識が落ちていてだらしなく口のはしからヨダレが垂れている。
ライカが悠のヘッドギアを外しながらいった。
「あの……私、目を覚ますまでついてますので。」
「うむ、まかせてもよいかな?」
「では、我々は一度引き上げるか…」
テンチがそう言うと、悠とライカを残してぞろぞろと道場の出入口に歩いていく。
「じゃあ、アタシも休憩しとくからライカ頼んださね。」
「はい。………あ!ダメ!まだ動いちゃ…」
「ふっ…ふ…ふっ…はぁ…待てよ。次は…どのジジィだ。」
俺はヨダレを拭い。
ヘッドギアをかぶりなおしてフラフラと構えをとりなおす。
「悠くんっ、まだ動いちゃダメで」
「邪魔すんな!!」
「っ…」
ライカは伸ばしかけた手を止める。
「悪ぃ…怒鳴って…けど、邪魔しねぇでくれよ」
ドウメキたちは軽く顎先だけでうなずいてこっちに戻ってくる。
「よし!こい小僧!」
「おす!」
それから変わり変わりにジジィと戦った。
こっちからはマトモな一発が入らないのに…
向こうからの……一発
…1発が頭蓋骨を突き抜けて脳ミソの端までシビレてくる。
骨がキシんでる音も内蔵が潰れそうになってる音も聞こえてくる。
すげえ…
一発この1発が…なんかしらねぇけど、とにかくすげえ!
「ふっはっ…」
一発受ける度に…
足を半回転させ、拳を打ち込む時に踏み込む。
ドンッ!
ドウメキの拳がヘッドギアをかする刹那、俺の拳がやっと直撃した。
「…ぬっ」
一発返す度に!!
「っらぁ!!」
パカァッ!
止まらない。右を引いて、左でドウメキの顔面をぶん殴った。
首がグラリと揺れながら身体が斜め後ろに揺らぐ。
「ぶっぉ…」
「はぁ…ふっ」
一発…一発返す度に…俺は…俺は…
…………
「ん?なぁ嬢ちゃん。今なんかいったか?」
「その歳で幻聴か…それとも薬でも決めてるのかなの。」
嬢ちゃんは俺の少し先を歩きながら淡白な声でキツイことをいう。
「いや…そうじゃなくてさ。なんか悠の声みたいな?」
俺は後ろに振り返って、悠の家の屋根を見た。
周りのまだ新しい建物とは違って瓦屋根でほとんどが木造のつくりでレトロな雰囲気がある。
「…聞こえたのが悲鳴なら…あながち間違いじゃないかもな…なの」
「ありゃりゃ」
いったい、悠は何をしてるのか俺は知らなかったか。
今だって、玄関先で秋宵月の嬢ちゃんにいきなり、『今日はここじゃなく別でやる…なの』と言われて来た道を引き返してる。
「なぁ、どこいくんだ?」
「……ついてくれば解るなの」
「へいへい。」
場所は言って貰えないようだ。
俺はまぁ仕方無いと思って嬢ちゃんの後ろを黙ってついていった。