ー夏休み編ー悪と邪鬼
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ー広間ー
「あ~さっぱりした~」
頭を洗って、身体を洗いながら歯を磨いて、洗顔で…終了まで約10分なかなかの記録だ。
俺は頭を拭きながら黒革のソファーに倒れ込むように腰をかけた。
喉が乾いたなと思っていると真桜が氷をたっぷりと入れた麦茶を持ってきてくれて、俺に手渡してくれる。
「なぁ、この服はどうしたんだ?」
着替えに置かれていたのは動きやすい7部丈の黒いトレーニングスーツで龍が飛翔してる姿がプリントされている。
上下ともメッシュタイプ。
「鍛練用に…買ってきたなの。代えもあるから…しっかり頑張れ…なの。」
淡白にまわりの事には無関心で興味ないと言う真桜だが、こうやって色々と用意してくれている。
正直俺は甘えっぱなしなんだ。
俺は礼を言った。
「まお。ありがとな。」
「……よいしょ。」
真桜は俺の膝に座って身体を預けてきた。
子供特有の柔らかい髪がふわりと揺れると甘いような柑橘系の香りがする。
オレンジエキスのシャンプーだ。俺も同じものを使っている。
「なんだよ?」
「……別に、ただ座っただけ…なの。」
「ソファー他にも空いてるぞ?」
「…………お前は本当に…空気読めないやつ…なの。」
「痛!」
太ももをギュッとひねくられた。しかも段々強くなってる。
「ち、ちょっとした冗談だろ!」
「どーだか…なの。」
「機嫌なおせよほら。」
「ひゃぅ!?」
猫を抱き上げるように、ギュッと真桜を抱き締めてみた。
「お前、こうやったら凄く小さいな。」
普段使ってる枕みたいな抱き心地、真桜はちょうど俺のなかにすっぽりと収まってしまう。
「~~うるさぃ…なの。」
真桜のちいさな声がさらに小さくなった。
「お?もしかして…照れ…」
ガゴッッ!
真桜は勢いをつけて頭を振りあげ、俺の顎にぶち当てた。
脳はグワッンと揺れて、下手な打撃よりも何倍も痛い…
「お、おま…それは反則だろ…」
首ががくんっと後ろに倒れたまま、俺は真桜に反論する。
「ふん…やっぱり悠は…KYなの。」
「ど、どないせいちゅんじゃ…」
「抱き締めて…そのまま…ベッドにれっつごー…なの」
っーーと俺の太ももに指をはわせる。
このマセガキは…
「朝からナニ言い出す。」
「ナニ…を想像したなの。」
真桜はニッと不敵に笑う。駄目だ。
口論でコイツに勝つのは不可能だ。
「あ~…俺ちょっと寝るから時間来たら起こしてくれな。」
「話を…そらすななの。」
「お休み。」
俺は真桜を膝に乗せたままソファの背もたれに身体を預けて目を閉じた。
真桜の体温がちょうど良い暖かさで一息二息の間に寝てしまった。
「すぅ…すぅ…」
真桜はペタペタと顔に触れるが反応がない。
「…コイツ、もう寝やがった…なの」
「すー…すー…」
「おーい……本当に寝たのかー…なの。……無防備すぎなの」
真桜はソッと悠の唇を指でなぞる。呼吸するたびに小さく開いた口の間から白い猫八重歯の先がチラチラと見える。
「……」
前髪を横にずらすと普段は隠れてる顔が出てくる。
よく見ると殴られて出来た打撲のあとや薄くなった傷あとがある。
「あ~さっぱりした~」
頭を洗って、身体を洗いながら歯を磨いて、洗顔で…終了まで約10分なかなかの記録だ。
俺は頭を拭きながら黒革のソファーに倒れ込むように腰をかけた。
喉が乾いたなと思っていると真桜が氷をたっぷりと入れた麦茶を持ってきてくれて、俺に手渡してくれる。
「なぁ、この服はどうしたんだ?」
着替えに置かれていたのは動きやすい7部丈の黒いトレーニングスーツで龍が飛翔してる姿がプリントされている。
上下ともメッシュタイプ。
「鍛練用に…買ってきたなの。代えもあるから…しっかり頑張れ…なの。」
淡白にまわりの事には無関心で興味ないと言う真桜だが、こうやって色々と用意してくれている。
正直俺は甘えっぱなしなんだ。
俺は礼を言った。
「まお。ありがとな。」
「……よいしょ。」
真桜は俺の膝に座って身体を預けてきた。
子供特有の柔らかい髪がふわりと揺れると甘いような柑橘系の香りがする。
オレンジエキスのシャンプーだ。俺も同じものを使っている。
「なんだよ?」
「……別に、ただ座っただけ…なの。」
「ソファー他にも空いてるぞ?」
「…………お前は本当に…空気読めないやつ…なの。」
「痛!」
太ももをギュッとひねくられた。しかも段々強くなってる。
「ち、ちょっとした冗談だろ!」
「どーだか…なの。」
「機嫌なおせよほら。」
「ひゃぅ!?」
猫を抱き上げるように、ギュッと真桜を抱き締めてみた。
「お前、こうやったら凄く小さいな。」
普段使ってる枕みたいな抱き心地、真桜はちょうど俺のなかにすっぽりと収まってしまう。
「~~うるさぃ…なの。」
真桜のちいさな声がさらに小さくなった。
「お?もしかして…照れ…」
ガゴッッ!
真桜は勢いをつけて頭を振りあげ、俺の顎にぶち当てた。
脳はグワッンと揺れて、下手な打撃よりも何倍も痛い…
「お、おま…それは反則だろ…」
首ががくんっと後ろに倒れたまま、俺は真桜に反論する。
「ふん…やっぱり悠は…KYなの。」
「ど、どないせいちゅんじゃ…」
「抱き締めて…そのまま…ベッドにれっつごー…なの」
っーーと俺の太ももに指をはわせる。
このマセガキは…
「朝からナニ言い出す。」
「ナニ…を想像したなの。」
真桜はニッと不敵に笑う。駄目だ。
口論でコイツに勝つのは不可能だ。
「あ~…俺ちょっと寝るから時間来たら起こしてくれな。」
「話を…そらすななの。」
「お休み。」
俺は真桜を膝に乗せたままソファの背もたれに身体を預けて目を閉じた。
真桜の体温がちょうど良い暖かさで一息二息の間に寝てしまった。
「すぅ…すぅ…」
真桜はペタペタと顔に触れるが反応がない。
「…コイツ、もう寝やがった…なの」
「すー…すー…」
「おーい……本当に寝たのかー…なの。……無防備すぎなの」
真桜はソッと悠の唇を指でなぞる。呼吸するたびに小さく開いた口の間から白い猫八重歯の先がチラチラと見える。
「……」
前髪を横にずらすと普段は隠れてる顔が出てくる。
よく見ると殴られて出来た打撲のあとや薄くなった傷あとがある。