ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「なら…あと考えられるのはトラウマ的なもんかな。」
俺はゴミをコンビニの袋につっこみながら答えた。
「トラウマ…リリになんかあるってか?」
「早合点するな。これは俺の考えで事実じゃない。リリ本人は何か言ってないか?」
紅はしばらく悩んだが首を横に振った。
「う~ん……。わかんない。」
「もし、トラウマってのなら関わらない方がリリのためかもな。」
「……」
紅は無言で俺の顔を真っ直ぐ見る。
「傷心は他人にゃ踏み込んじゃいけない場合が多い。俺が言える立場じゃないけど誰だって触れられたくない心の琴線がある。」
「けどよ、悠なら…」
俺は紅の声を遮ぎる様に話した。
「もしも、リリに話を聞いて俺が嫌われるのはまだいい。知り合って間もないしな。けど、お前は違うだろ。」
きっと紅とリリは友人以上恋人未満ってやつなんだろう。
そんな、関係が三年間も続いた2人があと数ヶ月を残してギスギスするなんて嫌だ。
「う~ん…ごめん。悠。そうじゃないんだ。」
「なに、謝ってる。」
「俺はさ、嫌われるとかは良いんだよ。たださ、リリは何て言うかいい顔で笑うだろ?それがつまんない事で落ち込むんなら、その原因をどうにかしてやりたいだげなんだ。だからさ、頼むよ。」
両手を合わせて、その上頭を下げてお願いしてくる。
俺は呆れてしまった。
「言ってる事、無茶苦茶。どーして、崇もお前も人に面倒事を押し付けてくるんだ。」
俺は腕組みをして、窓の外を見た。
ネオンの光があやしく点灯している。
「…っで、いつだよ。」
「へ?」
「いつ、話を聞いたら良いんだよ。」
「聞いてくれるのか?」
「命令されるのは嫌いだけど…お願いされるのは別だからな。特にダチの頼みじゃな。」
「悠~♪」
「けど間違うなよ。話を聞くだけだ。なんにも解らなくても仕方ないし。なんか解ったとしても、面白く無い事なら、それ以上は調べない。いいな?」
「OK、OK!じゃあ夏休み終わったら学校に来てくれよ。」
「が、学校にか?」
「大丈夫。うちの学校かなりユルいから。」
「どんな学校だよ…。覚えてたらな。」
俺は窓の外を見つめたまま答えた。
「ありがと。悠はやっぱり優しいな。」
「なんもしてないのに礼を言われたりしても困る。あと、真顔で言うのやめれ。」
善意100%の笑顔は苦手だ。俺はきっと今トマトみたいに顔が真っ赤になってるんだろうな。顔が暑い。
「もしかして、照れてるのか?」
俺は眠い振りをして顔を擦った。バレてたまるか。
「んな訳あるか。」
「あはは。悠って変な所が可愛いな。」
紅はわざわざ隣に来て肩を組んできた。
俺は片手で押し返す。
「やめい!暑苦しい!」
「いや~、改めて悠に惚れたな。ほんと、お前は最高だよ。」
「ウゼェ!てめぇは拳二か!」
あぁ…今理解した。
わかってしまったよ。
俺は女にはモテないけど男にはモテるって。
これからは街にでたら女性ファンを増やす努力するかな。
俺はゴミをコンビニの袋につっこみながら答えた。
「トラウマ…リリになんかあるってか?」
「早合点するな。これは俺の考えで事実じゃない。リリ本人は何か言ってないか?」
紅はしばらく悩んだが首を横に振った。
「う~ん……。わかんない。」
「もし、トラウマってのなら関わらない方がリリのためかもな。」
「……」
紅は無言で俺の顔を真っ直ぐ見る。
「傷心は他人にゃ踏み込んじゃいけない場合が多い。俺が言える立場じゃないけど誰だって触れられたくない心の琴線がある。」
「けどよ、悠なら…」
俺は紅の声を遮ぎる様に話した。
「もしも、リリに話を聞いて俺が嫌われるのはまだいい。知り合って間もないしな。けど、お前は違うだろ。」
きっと紅とリリは友人以上恋人未満ってやつなんだろう。
そんな、関係が三年間も続いた2人があと数ヶ月を残してギスギスするなんて嫌だ。
「う~ん…ごめん。悠。そうじゃないんだ。」
「なに、謝ってる。」
「俺はさ、嫌われるとかは良いんだよ。たださ、リリは何て言うかいい顔で笑うだろ?それがつまんない事で落ち込むんなら、その原因をどうにかしてやりたいだげなんだ。だからさ、頼むよ。」
両手を合わせて、その上頭を下げてお願いしてくる。
俺は呆れてしまった。
「言ってる事、無茶苦茶。どーして、崇もお前も人に面倒事を押し付けてくるんだ。」
俺は腕組みをして、窓の外を見た。
ネオンの光があやしく点灯している。
「…っで、いつだよ。」
「へ?」
「いつ、話を聞いたら良いんだよ。」
「聞いてくれるのか?」
「命令されるのは嫌いだけど…お願いされるのは別だからな。特にダチの頼みじゃな。」
「悠~♪」
「けど間違うなよ。話を聞くだけだ。なんにも解らなくても仕方ないし。なんか解ったとしても、面白く無い事なら、それ以上は調べない。いいな?」
「OK、OK!じゃあ夏休み終わったら学校に来てくれよ。」
「が、学校にか?」
「大丈夫。うちの学校かなりユルいから。」
「どんな学校だよ…。覚えてたらな。」
俺は窓の外を見つめたまま答えた。
「ありがと。悠はやっぱり優しいな。」
「なんもしてないのに礼を言われたりしても困る。あと、真顔で言うのやめれ。」
善意100%の笑顔は苦手だ。俺はきっと今トマトみたいに顔が真っ赤になってるんだろうな。顔が暑い。
「もしかして、照れてるのか?」
俺は眠い振りをして顔を擦った。バレてたまるか。
「んな訳あるか。」
「あはは。悠って変な所が可愛いな。」
紅はわざわざ隣に来て肩を組んできた。
俺は片手で押し返す。
「やめい!暑苦しい!」
「いや~、改めて悠に惚れたな。ほんと、お前は最高だよ。」
「ウゼェ!てめぇは拳二か!」
あぁ…今理解した。
わかってしまったよ。
俺は女にはモテないけど男にはモテるって。
これからは街にでたら女性ファンを増やす努力するかな。