ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「はうぅ…たーは見た目より意地悪な人ですね。」
リリは紅の後ろに隠れて変な顔で見つめてくる。
「何で薄目してんだ?」
俺は身を屈めて視線をあわせてやる。
「睨んでるんです!」
「睨んでたのか~。からかったのは悪かったよ。ごめん。」
俺は帽子を外して頭を撫でた。機嫌がなおったのかリリはヒョコっと出てきた。
このタイプはどうしてもからかいたくなる。
「これ。なかなか良い帽子だな。」
手にとった魔女帽子をマシマジと見た。
意外としっかりした作りで見た目はともかく機能性に優れてる。
「あ…」
紅が微妙な顔をした。
「はうぅ~!この帽子の魅力がわかりますか!そうですか!」
急にテンションが高くなって目を輝かす。
俺は少し後ずさった。
「これは今季の新作です!魅力のわかる、たーにもプレゼントします。」
リリはやたらでっかいバックから同じ魔女帽子を取り出して俺に渡す。
「え、あ、あぁ…」
「悠(貰ってやってくれ。)」
アイコンタクト理解。
「あ~、ありがと。大切にするよ。」
俺は魔女帽子を装備した。ちょっと魔理沙な気分。
「似合ってます。」
「悠、良かったな。」
「はは…」
乾いた笑いが出た。
話しを聞くと、リリの趣味は洋服作りでデザイナー志望らしい。
この帽子も手作り。
話が一区切りつくと俺達はお菓子やオニギリなどを買い込んで紅の家に向かった。
………
ー赤木バッティングセンター(裏)ー
さっきのコンビニから本当にちょっと歩いた場所が紅の家だった。
前には結構大きなバッティングセンターで裏手が家。
「遠慮せずにあがってくれ。どうせ、誰もいないはずだから」
「いないはずって…そういやぁ、紅の家族構成ってどうなってんだ?」
俺は玄関先でシューズを脱いで紅の後を追う。
まだ新築に近いのか廊下は蛍光灯の光を反射して光っている。
「家族構成は…親父、お袋、姉貴1、姉貴2、俺だな。」
「5人家族か。っか姉がいたんだ。」
「うん。ま、皆滅多に顔を会わせないから実質は1人みたいなもんかな。ここが俺の部屋。」
白い扉を開けて中に入ると六畳くらいで足が折れるタイプの机にパイプの簡易洋服ラック。
それとベッドが何故か2つある。
しかも1つは二段ベッド。
「なんも無いのに狭いだろ?適当に座ってくれ。」
紅はベッド腰かけて、俺は扉側に置いてある机の前に胡座をかいて座った。
「なんでベッドが2つある?」
「俺が使いだすまではここ物置でさ、姉貴がいらなくなったもん全部置いてくんだ。」
お下がりでもなく元々あるからが理由。
「怒らないのか?」
「う~ん。家具買わなくいいし。」
「お前って大物だな。っーかあんまり聞かない方がいいのかもしんないけど…顔を会わせないって…仲でも悪いのか?」
ビニール袋の中からお茶のペットボトルを紅に投げ渡す。
リリは紅の後ろに隠れて変な顔で見つめてくる。
「何で薄目してんだ?」
俺は身を屈めて視線をあわせてやる。
「睨んでるんです!」
「睨んでたのか~。からかったのは悪かったよ。ごめん。」
俺は帽子を外して頭を撫でた。機嫌がなおったのかリリはヒョコっと出てきた。
このタイプはどうしてもからかいたくなる。
「これ。なかなか良い帽子だな。」
手にとった魔女帽子をマシマジと見た。
意外としっかりした作りで見た目はともかく機能性に優れてる。
「あ…」
紅が微妙な顔をした。
「はうぅ~!この帽子の魅力がわかりますか!そうですか!」
急にテンションが高くなって目を輝かす。
俺は少し後ずさった。
「これは今季の新作です!魅力のわかる、たーにもプレゼントします。」
リリはやたらでっかいバックから同じ魔女帽子を取り出して俺に渡す。
「え、あ、あぁ…」
「悠(貰ってやってくれ。)」
アイコンタクト理解。
「あ~、ありがと。大切にするよ。」
俺は魔女帽子を装備した。ちょっと魔理沙な気分。
「似合ってます。」
「悠、良かったな。」
「はは…」
乾いた笑いが出た。
話しを聞くと、リリの趣味は洋服作りでデザイナー志望らしい。
この帽子も手作り。
話が一区切りつくと俺達はお菓子やオニギリなどを買い込んで紅の家に向かった。
………
ー赤木バッティングセンター(裏)ー
さっきのコンビニから本当にちょっと歩いた場所が紅の家だった。
前には結構大きなバッティングセンターで裏手が家。
「遠慮せずにあがってくれ。どうせ、誰もいないはずだから」
「いないはずって…そういやぁ、紅の家族構成ってどうなってんだ?」
俺は玄関先でシューズを脱いで紅の後を追う。
まだ新築に近いのか廊下は蛍光灯の光を反射して光っている。
「家族構成は…親父、お袋、姉貴1、姉貴2、俺だな。」
「5人家族か。っか姉がいたんだ。」
「うん。ま、皆滅多に顔を会わせないから実質は1人みたいなもんかな。ここが俺の部屋。」
白い扉を開けて中に入ると六畳くらいで足が折れるタイプの机にパイプの簡易洋服ラック。
それとベッドが何故か2つある。
しかも1つは二段ベッド。
「なんも無いのに狭いだろ?適当に座ってくれ。」
紅はベッド腰かけて、俺は扉側に置いてある机の前に胡座をかいて座った。
「なんでベッドが2つある?」
「俺が使いだすまではここ物置でさ、姉貴がいらなくなったもん全部置いてくんだ。」
お下がりでもなく元々あるからが理由。
「怒らないのか?」
「う~ん。家具買わなくいいし。」
「お前って大物だな。っーかあんまり聞かない方がいいのかもしんないけど…顔を会わせないって…仲でも悪いのか?」
ビニール袋の中からお茶のペットボトルを紅に投げ渡す。