ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「はぁっ…(怪我さすのは可哀想だし、ビビらせるか。)」
足と腰をひねり回転させながら踏み込み…
ダン!
「龍剄気功!」
ビュッ!
「おっ(悠から風が…出てくる)」
「だんっ?!」
ガゴッ!
右の奥歯がジャリリと鳴った。頬が痛い…
ドシャッ…
俺は殴りとばされ倒れてしまった。
「お?悠何してる?ちょいタンマな。」
紅はヒョイヒョイっと他の奴の拳を避けながら近づいて来て、日焼けのガキの襟首を引っ張り俺から引き剥がす。
「……っ…あ、あれぇ?」
起き上がれない…というか身体が動かないピクリとも。
「おーい、悠それは何かの技なのか?」
「いや…なんか動けない。」
俺は視線だけを紅に向ける。
「マジか?……しゃあないな。」
スッ…
紅はクルリと振り替えると背中に手をいれる。
紅いバットを抜き取りニコッと笑う。
「あ、紅いバットに前髪のみつあみ…ってま、まさか?」
「次からはカツアゲする相手選べよ?」
「「「「ひ、ひぃ!勘弁してくださいぃ!!」」」」
バットが空気を切るとガキどもは蜘蛛の子を散らしたように逃げていった。
「う~ん。追いかけるの面倒だし。ま、いいか。悠たてれるか?」
「無理。起こしてくれ。」
「おう。」
俺は紅に手を借りて立ち上がる。
けど、足に力が入らないので肩を抱いてもらったままだ。
「持病かなんか?」
「そんなもん無い。多分……氣の使い過ぎだと思う。弾針勁打てなかったし」
「氣ねぇ。どうやって回復するんだ?」
「わからん。けど……じっとしてるか飯食えば回復するかも。」
「んじゃ、ちょうどよかったな。…こっからならうちの側にあるコンビニが近いし。」
「そいつはラッキーだ。はやく行こう」
「ところで歩けるのか?」
「なめんな。もう歩くくらいは平気だ。」
紅の肩から腕を外して1歩2歩と歩き出す。
ふらふらと酔ったみたいに身体がゆれる。
「…無理してないか?」
「してない!」
「けど、千鳥足だと危ないぞ。背負ってやろうか?」
「………肩を貸せ。」
「はいよ。」
コンビニにつく間、紅の肩を借りてノロノロと歩いた。
こんなに人の世話になったのはいつ以来だったかな…情けない。
………
ーコンビニー
歩くこと数十分。
普通なら数分でつく距離の場所だったのにカタツムリにでもなった気分だ。
「俺よくここのコンビニ利用すんだけどさ。客が物凄く少ないんだよ。」
「コンビニとしてダメじゃないかそれ…」
話ながら中に入ると若い店員が挨拶してきた。
「いらっしゃいませ。お、皇じゃん。」
「おっす。相変わらず客少ないな。」
紅は店員と知り合いの様だ。
しかし、本当に店の中に客がいない…
「はは、バイトとしては楽だぜ?」
薄い金髪で肌の白い店員は気楽そうにケラケラと笑う。
足と腰をひねり回転させながら踏み込み…
ダン!
「龍剄気功!」
ビュッ!
「おっ(悠から風が…出てくる)」
「だんっ?!」
ガゴッ!
右の奥歯がジャリリと鳴った。頬が痛い…
ドシャッ…
俺は殴りとばされ倒れてしまった。
「お?悠何してる?ちょいタンマな。」
紅はヒョイヒョイっと他の奴の拳を避けながら近づいて来て、日焼けのガキの襟首を引っ張り俺から引き剥がす。
「……っ…あ、あれぇ?」
起き上がれない…というか身体が動かないピクリとも。
「おーい、悠それは何かの技なのか?」
「いや…なんか動けない。」
俺は視線だけを紅に向ける。
「マジか?……しゃあないな。」
スッ…
紅はクルリと振り替えると背中に手をいれる。
紅いバットを抜き取りニコッと笑う。
「あ、紅いバットに前髪のみつあみ…ってま、まさか?」
「次からはカツアゲする相手選べよ?」
「「「「ひ、ひぃ!勘弁してくださいぃ!!」」」」
バットが空気を切るとガキどもは蜘蛛の子を散らしたように逃げていった。
「う~ん。追いかけるの面倒だし。ま、いいか。悠たてれるか?」
「無理。起こしてくれ。」
「おう。」
俺は紅に手を借りて立ち上がる。
けど、足に力が入らないので肩を抱いてもらったままだ。
「持病かなんか?」
「そんなもん無い。多分……氣の使い過ぎだと思う。弾針勁打てなかったし」
「氣ねぇ。どうやって回復するんだ?」
「わからん。けど……じっとしてるか飯食えば回復するかも。」
「んじゃ、ちょうどよかったな。…こっからならうちの側にあるコンビニが近いし。」
「そいつはラッキーだ。はやく行こう」
「ところで歩けるのか?」
「なめんな。もう歩くくらいは平気だ。」
紅の肩から腕を外して1歩2歩と歩き出す。
ふらふらと酔ったみたいに身体がゆれる。
「…無理してないか?」
「してない!」
「けど、千鳥足だと危ないぞ。背負ってやろうか?」
「………肩を貸せ。」
「はいよ。」
コンビニにつく間、紅の肩を借りてノロノロと歩いた。
こんなに人の世話になったのはいつ以来だったかな…情けない。
………
ーコンビニー
歩くこと数十分。
普通なら数分でつく距離の場所だったのにカタツムリにでもなった気分だ。
「俺よくここのコンビニ利用すんだけどさ。客が物凄く少ないんだよ。」
「コンビニとしてダメじゃないかそれ…」
話ながら中に入ると若い店員が挨拶してきた。
「いらっしゃいませ。お、皇じゃん。」
「おっす。相変わらず客少ないな。」
紅は店員と知り合いの様だ。
しかし、本当に店の中に客がいない…
「はは、バイトとしては楽だぜ?」
薄い金髪で肌の白い店員は気楽そうにケラケラと笑う。