ー夏休み編ー悪と邪鬼
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カンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカン
数多の白い軌跡を描きステージを走り続ける円盤。
打ち合いにつぐ打ち合い、勿論、両組とも一歩も引かない。
カンカンカン…こん!
「あ!」
千夜のミスショット、円盤の動きがユルくなる。
「しゃぁ!もらったぜぃ!」
チャンスとばかりに俺はカウンターを狙う。
ヒョロロロ…ロ…ピタ…
「「「「え?」」」」
円盤は力無く、ステージの中央で止まってしまう。
紅が調べてみると。
「あ、これ、風とまってる。」
「いったい、いつの間に…終わってたんだ。」
俺達は気付かずに打ち合っていたようだ。
………
勝負が終わって、自動販売機の前にいた。
結局勝敗(点数が)解らなかったためジャンケンをした。
結果は…俺たちの負け。
「紅はポカリで千夜は水っと。」
ガコン、ガコン
落ちてきたペットボトルを取り出して亮に渡す。
「ふぅ…汗だくだ。」
「だにゃ~。亮は何がいい?ついでに奢るぜ。」
「じゃ、濃縮還元ジュース。っていいのか?悠の全奢りになるぞ。」
俺は濃縮還元オレンジジュースのボタンを押して、亮に渡してやる。
「ベスト10祝いとでも思ってくれ。」
「なんだ、知ってたのか。」
「一応トップですから。連絡くらいきますさぁ。よく頑張ったじゃん。」
「ありがと。」
「んで、相手は?」
「卯天君。それがさ…」
俺は自販機を背もたれにして地べたに座って亮の話を聞いた。
話してる亮のは笑ってた、負けた悔しさよりも全力をだせた満足度の方が上だったんだろうと思う。
いい顔だ。
「でさ、ボロ負けとまでは言わなくても、やっぱ勝てなかったよ。」
「いいんだよ。タイマンのルール。ボコボコにされても心が負けなけりゃ本当の負けじゃない。次の時ブッ飛ばしてやりゃOKだ。」
俺は亮の肩を支えにして立ち上がってペットボトルをゴミ箱に投げ込む。
「さっ行こうぜ。待ってる紅達の首が伸びてるかもしれないし。」
「そうだな。」
亮が立ち上がるのを見て、歩き出して数歩。
後ろから慌てて声をかけてきた。
「あ、悠、ちょっと待て」
「あ?」
「あのさ……」
何か迷ったような躊躇った様な感じの顔。
俺はどうかしたかと此方から話を切り出してみた。
「あ~…いや、変な質問なんだけどな…強さってなんだ?」
「ふむ。亮は哲学的な事を聞いてくるなぁ。……っで、誰に何を言われたんだね?」
俺は振り返った。
「卯天君に聞かれてな。」
「ふぅん、何て言ったんだ?」
「わかんないって言ったさ。」
「じゃあ。それが正解なんじゃね。俺も答えは知らないし~。」
プニっと亮の頬を突いてやる。
「なんだよ、隠すなよ。」
「ダーメ。この答えあわせの約束は摩耶のが先だからな。にひひ」
なんとも言えない顔をしてたから、ツンツンの頭を撫でてやった。
カンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカン
数多の白い軌跡を描きステージを走り続ける円盤。
打ち合いにつぐ打ち合い、勿論、両組とも一歩も引かない。
カンカンカン…こん!
「あ!」
千夜のミスショット、円盤の動きがユルくなる。
「しゃぁ!もらったぜぃ!」
チャンスとばかりに俺はカウンターを狙う。
ヒョロロロ…ロ…ピタ…
「「「「え?」」」」
円盤は力無く、ステージの中央で止まってしまう。
紅が調べてみると。
「あ、これ、風とまってる。」
「いったい、いつの間に…終わってたんだ。」
俺達は気付かずに打ち合っていたようだ。
………
勝負が終わって、自動販売機の前にいた。
結局勝敗(点数が)解らなかったためジャンケンをした。
結果は…俺たちの負け。
「紅はポカリで千夜は水っと。」
ガコン、ガコン
落ちてきたペットボトルを取り出して亮に渡す。
「ふぅ…汗だくだ。」
「だにゃ~。亮は何がいい?ついでに奢るぜ。」
「じゃ、濃縮還元ジュース。っていいのか?悠の全奢りになるぞ。」
俺は濃縮還元オレンジジュースのボタンを押して、亮に渡してやる。
「ベスト10祝いとでも思ってくれ。」
「なんだ、知ってたのか。」
「一応トップですから。連絡くらいきますさぁ。よく頑張ったじゃん。」
「ありがと。」
「んで、相手は?」
「卯天君。それがさ…」
俺は自販機を背もたれにして地べたに座って亮の話を聞いた。
話してる亮のは笑ってた、負けた悔しさよりも全力をだせた満足度の方が上だったんだろうと思う。
いい顔だ。
「でさ、ボロ負けとまでは言わなくても、やっぱ勝てなかったよ。」
「いいんだよ。タイマンのルール。ボコボコにされても心が負けなけりゃ本当の負けじゃない。次の時ブッ飛ばしてやりゃOKだ。」
俺は亮の肩を支えにして立ち上がってペットボトルをゴミ箱に投げ込む。
「さっ行こうぜ。待ってる紅達の首が伸びてるかもしれないし。」
「そうだな。」
亮が立ち上がるのを見て、歩き出して数歩。
後ろから慌てて声をかけてきた。
「あ、悠、ちょっと待て」
「あ?」
「あのさ……」
何か迷ったような躊躇った様な感じの顔。
俺はどうかしたかと此方から話を切り出してみた。
「あ~…いや、変な質問なんだけどな…強さってなんだ?」
「ふむ。亮は哲学的な事を聞いてくるなぁ。……っで、誰に何を言われたんだね?」
俺は振り返った。
「卯天君に聞かれてな。」
「ふぅん、何て言ったんだ?」
「わかんないって言ったさ。」
「じゃあ。それが正解なんじゃね。俺も答えは知らないし~。」
プニっと亮の頬を突いてやる。
「なんだよ、隠すなよ。」
「ダーメ。この答えあわせの約束は摩耶のが先だからな。にひひ」
なんとも言えない顔をしてたから、ツンツンの頭を撫でてやった。