―帰路―

隆達と別れて俺は亮を家に誘ったんだが。


「っでなんでお前らも着いてきてんだ」

後ろには何故か久瀬達と千草が着いてきている。

「いいじゃん久々だし。」

千草は亮の腕に抱きつきながら言う。

「で、お前らは?」

ちらりと久瀬達を見る。

「折角だし昔話しようとおもってねー」

「ま、まぁ小鳥遊の家を見とくのもいいかとおもってな」

「くすくす、らしいですよ。」

っと3者は言ってくる。

「・・・好きにしてくれ」

俺は別にむ断る理由も無いし歩いていく。

―小鳥遊家前―

「ほい、着いたぞ」

「ほぅここがそうか・・」

「相変わらずでかいわね」

俺は玄関を開けようとすると

「悠お帰り～」

ぴょん

ギュ

「ぬぉっ」

脇からこなたが飛び出して来るのでキャッチする。

「こなた、お前何してる!!」

「何してるって、悠に抱かれてるけど?」

「誤解招くような言い方してボケない」

こん

こなたの頭を軽くこつきこなたを引きはがす。

「むぅ～、だって悠ってば携帯鳴らしても出てくれないから家まできたんじゃん」

「ああ、悪い携帯忘れて出かけてたんだよ」

俺とこなたが話していると

「悠とりあえず漫才はいいから中に入らない?」

全員がぽかんとする中千草が突っ込んでくれる。


―大広間―

とりあえず全員を中に案内し

「えーと千草と亮は知ってるとが」

「私は泉こなただよ～」

こなたを紹介する。

「久瀬小雪です」

「古川稲葉です。」

「火口彩だ」

久瀬達も挨拶を交わす。

「しかし・・何のようだったんだこなた?」

「明日の事だよ」

「明日?何かあったかな?」

「ちょ!忘れたの」

「冗談だ、皆で遊びに行くんだろ?」

「悠の冗談は悪意でしか出来てないね」

「そう、むくれるなよ人生にユーモアのスパイスは大切なんだぞ」

「そのスパイスでしか出来てない人生が何言ってんだか」

「よし、千草表に出ろ」

俺は立ち上がり手をボキボキと鳴らす。

「なに、昔の決着つけたいわけ?」

千草は余裕の表情で挑発してくる。

「ちょっと待て、千草は悠と戦ったことあるのか?
」

亮が聞いてくる。

「・・・俺の戦績は爺さん以外に負けは無いけど一度引き分けたって言ったの覚えてるか?」

「ああ」

「引き分けは千草とだよ・・」

「「ええっ!」」

亮達は驚愕の事実に声を上げる。

「こいつはなある意味天武の才能があるんだよ」

俺はソファに座ってお茶をすする

「天武の才?」

「ああこいつは3つ鍛えてないのに、生まれついて優れた能力がある①動体視力②反応力③柔軟力だ」

「つまりどういうことだ?」

「簡単に説明したらな」

俺はポケットから小銭を宙に放り投げ

パシン

両手に何枚かづつキャッチする。

「何円だ?」

「左手に100円が2枚１円が4枚右手に10円が1枚で計214円でしょ」

俺は両手を前に出し開く手を皆が見つめる。

「おお」
「すごい・・」
「うそ」

見事に正解。

「こいつの動体視力に追えないパンチはないし、反応もできる。つまり俺より回避力は高い。(まっ他にも秘密はあるんだけどな・・)」

「驚きだ・・」

「で千草ちゃんとことり君はどっちが強いの?」

「「・・・」」

沈黙に包まれる。

「久々にやって見るか?」

「そうね、いいよ」

俺と千草の中で何かが燃える。