ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「最終的なって…また、微妙に引っ掛かる言い方だな…。」
「ふぅ…真桜は順を追って説明してやってるのに…勝手に結論を出したのは…お前なの。」
「それは…悪かった。横槍挟まないから、続けてくれ。」
「ふー…例え円運動で力を蓄えれても出しきれ無ければ意味がない…なの。」
「あぁ。」
「そこで使われるのが…裏当て…なの」
「裏当てってのは聞いた事がある。確か…打撃の衝撃をずらして当てるって奴だよな。」
「そのとおり…なの。猫の知恵か?…なの」
打点と力点をずらすと言う概念は言葉では伝えにくい。
ただ、分かりやすく言えば衝撃を逃がさなくするという事だ。
←反発力←|←打撃力
の様に力が抜けたり、拡散してしまうより。
反発力→|←打撃力
の様に力をぶつけた部分を一点に集中した方が威力は格段にあがる。
「これを日本では遠当て、中国では通背拳と呼ぶ…なの。」
さらに達人と言われる程のものは…
||<←|||←打撃力
の様に任意の場所に力を集約出来るようになる。
「そして、ここからが一番重要…なの。円運動で溜めた力を…裏当てで…大気に伝える…なの。」
「出来るのかそんな事…?」
「裏当てとは…要するに力点の移動技術。…なの。つまり、そこに「力を伝達」させるものさえ有れば…裏当ては何に対しても可能…なの。」
スッ…
真桜は拳を伸ばす。
「そして…空気は最初に触れる物質…なの。」
これ迄の話を、まとめるとこうなる。
つま先から生み出された円運動は力を蓄積させながら上へ上へと加速を続ける。
やがて集約された回転力は勁によって針のように鍛えられ。
円運動から凄まじいエネルギーを内在した直進運動へと変え弾丸の様な速さをへて……
大気を一気に駆け抜ける。
「うーんまぁ…理屈はわかった。けど、そんな簡単に出来るのか?詳しくは知らないが…悠は勁が下手だったんだろ?」
「うむ……正直に言えば、棚からぼた餅…なの。」
「はい?」
「いや……なんと言うか…確かに溜まった勁を吐き出すための芝居…だったが…予想以上の事が…行った…なの」
珍しく真桜が悩んだ様な表情をする。
「空腹が…幸を成したのか。…下腹におかしな力の込めかたをして、勁を放ってたのが…たまたま、弾針勁になった…なの。瓢箪からこまと言うか……恐ろしく運がいい…なの。」
「運がいいって…」
「…順序としては…裏当てから徐々に…覚えていかす予定だったが…一気に弾針勁に達した…なの。」
さらに真桜はこう続けた、今、悠は自分がどれ程とんでも無いことをしているか、まるで理解していない。
裏当てなどというレベルをはるかに超越している。
「……ガードする方法とかは?」
「避けるか…耐えきる…しかない…なの。ただ、どんな…技にも穴…はある…なの。」
「是非聞きたいな。」
「…弾針勁は突き詰めれば…空気の衝撃波…なの。なら……その波を伝えれなくすればいい…なの。」
………
「ふぅ…真桜は順を追って説明してやってるのに…勝手に結論を出したのは…お前なの。」
「それは…悪かった。横槍挟まないから、続けてくれ。」
「ふー…例え円運動で力を蓄えれても出しきれ無ければ意味がない…なの。」
「あぁ。」
「そこで使われるのが…裏当て…なの」
「裏当てってのは聞いた事がある。確か…打撃の衝撃をずらして当てるって奴だよな。」
「そのとおり…なの。猫の知恵か?…なの」
打点と力点をずらすと言う概念は言葉では伝えにくい。
ただ、分かりやすく言えば衝撃を逃がさなくするという事だ。
←反発力←|←打撃力
の様に力が抜けたり、拡散してしまうより。
反発力→|←打撃力
の様に力をぶつけた部分を一点に集中した方が威力は格段にあがる。
「これを日本では遠当て、中国では通背拳と呼ぶ…なの。」
さらに達人と言われる程のものは…
||<←|||←打撃力
の様に任意の場所に力を集約出来るようになる。
「そして、ここからが一番重要…なの。円運動で溜めた力を…裏当てで…大気に伝える…なの。」
「出来るのかそんな事…?」
「裏当てとは…要するに力点の移動技術。…なの。つまり、そこに「力を伝達」させるものさえ有れば…裏当ては何に対しても可能…なの。」
スッ…
真桜は拳を伸ばす。
「そして…空気は最初に触れる物質…なの。」
これ迄の話を、まとめるとこうなる。
つま先から生み出された円運動は力を蓄積させながら上へ上へと加速を続ける。
やがて集約された回転力は勁によって針のように鍛えられ。
円運動から凄まじいエネルギーを内在した直進運動へと変え弾丸の様な速さをへて……
大気を一気に駆け抜ける。
「うーんまぁ…理屈はわかった。けど、そんな簡単に出来るのか?詳しくは知らないが…悠は勁が下手だったんだろ?」
「うむ……正直に言えば、棚からぼた餅…なの。」
「はい?」
「いや……なんと言うか…確かに溜まった勁を吐き出すための芝居…だったが…予想以上の事が…行った…なの」
珍しく真桜が悩んだ様な表情をする。
「空腹が…幸を成したのか。…下腹におかしな力の込めかたをして、勁を放ってたのが…たまたま、弾針勁になった…なの。瓢箪からこまと言うか……恐ろしく運がいい…なの。」
「運がいいって…」
「…順序としては…裏当てから徐々に…覚えていかす予定だったが…一気に弾針勁に達した…なの。」
さらに真桜はこう続けた、今、悠は自分がどれ程とんでも無いことをしているか、まるで理解していない。
裏当てなどというレベルをはるかに超越している。
「……ガードする方法とかは?」
「避けるか…耐えきる…しかない…なの。ただ、どんな…技にも穴…はある…なの。」
「是非聞きたいな。」
「…弾針勁は突き詰めれば…空気の衝撃波…なの。なら……その波を伝えれなくすればいい…なの。」
………