ー夏休み編ー悪と邪鬼

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主人公の名前です。
主人公の名前の読みです。

ー庭ー

ザッ!ザッ!ザッ!
ザッ!ザッ!ザッ!

「弾針勁?」

前へ後ろへと同じ移動を続けながら紅は真桜を見た。

「うむ…いわゆる、発勁の技の…1つなの。」

「勁砲とか発勁とか八極とか……頭がこんがらがってくんだけどな。兎に角、その勁っうのをや花王は飛ばしてる訳か?」

頭を押さえながら紅は額から溢れる汗を拭う。

「正確に言えば…と猫の技は…根本が違う…なの」

「根本が違う?」

「猫の八極は…打撃や打突を当てて…同時に勁を叩き込む…直接系。…爆発力、つまり、威力の…桁が違うなの。」

ちゅぱっ…
真桜はバニラの棒アイスを一口含み、少し間を開ける。

「対して、勁砲。これは相手に触れずに…勁を当てる…遠距離系…なの。威力は直接系に及ばないものの……格闘技で距離をとれる技は…かなりの武器になる。…なの」

「そこだよ。解んないのは、勁を飛ばすってのは?」

「「飛ばす」…の表現は間違い…なの。正しくは…「伝える」なの。」

「伝える??」

「……ここらにも…存在してるだろ…なの。」

真桜はピッと指を立てる。

「存在してる?」

指先を凝視してみても何も見えない。

「まさか…」

紅は真剣な顔で真桜を見る。

「わかったか…なの。」

「幽霊…とかか?」

「アホかー…なの。」

バコン!
紅の顔に小説がぶち当たった。

「痛い…」

「もっと大切な…物なの。」

くるくると指を回す。

「もっと大切……愛とか?」

「ロマンチストかー…なの」

スパッーンッ!
今度は履いていた靴を投げられた。

「答えは空気。…世界は大気で満ちてる…なの。」

話しながら足をスッと上げて、履かせろと催促する。

「空気?意味わかんないが…とりあえず、パンツ見えてるぞ?」

きゅ…
投げられた小説が頭に乗ったまま、紅は靴を履かせる。
ちなみに色は白。

「さっき、の動きを覚えてるか?…なの。」

気にした様子は無く。
足を組んで話を続ける。

「えーと…確か…なんか、回ってたな。足とか腰とか腕とか。けど…あれじゃ動きが制限されないか?」

「ところがどっこい…あの動きは…お前も良く使ってるはず…なの。」

「俺も?」

「殴るとき、拳の動きを…考えてみろ…なの。ただ真正直には当てないだろ…なの。」

「言われてみれば…」

そう、捻りを加える。
拳とは当てる際に回転の速さが高いほど威力があがる。

他にも…
空手の回し受け。
蹴りの腰の捻り。
拳法の回り込み。

数多くの武術が【円】を基礎とし、【奥技】とするにはそれだけの理由がある。
「円とは「動き」ではなく「力」…なの。」

ここまで聞いての動きを思い直した。

つま先から生み出された円運動は「力」を蓄積させながら加速を続ける…腰、身体、肩、腕へと。

「その溜まりに溜まった力をぶつけてる……って訳か?」

「最終的な答えはそう言う事……なの」
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