ー夏休み編ー悪と邪鬼
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『悠、少しは話を聞け。』
「……」
少し気押された。
親父にはジジイや崇と違った、また別の迫力がある。
『ふぅ、お前の事(性格)だ。一度言い出したら聞かないのはわかってる。』
「……」
『私が気にしてるのは別だ。』
「別?」
『…柏君とやるらしいな。』
「何で知ってる?」
『私も耳が早い方だからな。』
「……それがどうした?」
親父に連絡とれる奴は限られていても心当たりが多すぎる。イライラする。
『柏君は役職こそ警察だが、一流のアーミーソルジャー(軍人)だ。その上、小鳥遊流武術の経験者でも…』
「ご託をダラダラ述べなくても知ってる。」
やたら能弁な親父。
普段なら必要な事しか話さない癖に。
『素人と軍人、誰が見てもこの勝負の結果は目に見えてる。』
「嘗めんなよ?俺は一度たりとも柏に負けたことねぇんだよ。」
『本気ではないだろ?』
「あ゛?」
『今回は本気の勝負なんだろう?今までの様に勢いと力まかせで勝てると思っているのか?』
「何が言いたい?」
『質問に質問で返すなと教えたはずだ。…まぁいい。はっきり言えば悠、殺されるぞ。』
「……」
予想外、いや、予想内だったが聞きたくは無かった。
今までの色々言われてきたが、はっきり負け(殺られる)と言われたのは初めてだ。
『私も父親だ。自分の息子が殺される等と言いたくはない。だが、現実はどうだ?たったの3日でまともに力をつけれると思うのか?』
受話器から聞こえてくる一言一言にイライラする。
「誰が殺されるだって?黙って聞いてりゃ、いけしゃあしゃあと…こっちだって、やれることはやってんだよ!」
『それが、秋宵月君か?』
「っ…」
『彼女を家にあげたのはその為か?』
「てめぇ…フザケンナよ。」
俺はマジ切れ寸前だった。
『私が言うのも何だが…小鳥遊、秋月家は名が知られてる。皆が皆味方では無い上、敵も多い。そんな、双家が…』
「秋月じゃねぇ、秋宵月だ。」
『………いいか、悠。私は彼女が嫌いか訳ではない。しかし、彼女が本当に小鳥遊家を許してるとも考え難い。コーチが必要なら私が用意してやる。だから…』
「だから、まおを追い出せってか?」
『そうじゃない。無理に彼女に頼らなくとも、私が…』
「アホらし…やってられるか。ガキ同士の喧嘩に親がシャシャリ出てきてんじゃねーよ。」
『……』
「喧嘩のけの字も知らない様なテメーに何か習うぐれぇなら街で喧嘩してた方がマシだ。」
俺は怒鳴り口調で答えた。もぅ、どの事で怒りが頂点に達したか解らなかった。
『……悠、お前の言うとおり実戦の場数を踏むのも強くなるための大切な要素の一つだ…』
「……切るぞ、」
『もったいないな…それも事欠かんのに…』
「あ?」
ブッ……ツー…ツー…
此方からではなく親父側から電話が切られる。
「……」
少し気押された。
親父にはジジイや崇と違った、また別の迫力がある。
『ふぅ、お前の事(性格)だ。一度言い出したら聞かないのはわかってる。』
「……」
『私が気にしてるのは別だ。』
「別?」
『…柏君とやるらしいな。』
「何で知ってる?」
『私も耳が早い方だからな。』
「……それがどうした?」
親父に連絡とれる奴は限られていても心当たりが多すぎる。イライラする。
『柏君は役職こそ警察だが、一流のアーミーソルジャー(軍人)だ。その上、小鳥遊流武術の経験者でも…』
「ご託をダラダラ述べなくても知ってる。」
やたら能弁な親父。
普段なら必要な事しか話さない癖に。
『素人と軍人、誰が見てもこの勝負の結果は目に見えてる。』
「嘗めんなよ?俺は一度たりとも柏に負けたことねぇんだよ。」
『本気ではないだろ?』
「あ゛?」
『今回は本気の勝負なんだろう?今までの様に勢いと力まかせで勝てると思っているのか?』
「何が言いたい?」
『質問に質問で返すなと教えたはずだ。…まぁいい。はっきり言えば悠、殺されるぞ。』
「……」
予想外、いや、予想内だったが聞きたくは無かった。
今までの色々言われてきたが、はっきり負け(殺られる)と言われたのは初めてだ。
『私も父親だ。自分の息子が殺される等と言いたくはない。だが、現実はどうだ?たったの3日でまともに力をつけれると思うのか?』
受話器から聞こえてくる一言一言にイライラする。
「誰が殺されるだって?黙って聞いてりゃ、いけしゃあしゃあと…こっちだって、やれることはやってんだよ!」
『それが、秋宵月君か?』
「っ…」
『彼女を家にあげたのはその為か?』
「てめぇ…フザケンナよ。」
俺はマジ切れ寸前だった。
『私が言うのも何だが…小鳥遊、秋月家は名が知られてる。皆が皆味方では無い上、敵も多い。そんな、双家が…』
「秋月じゃねぇ、秋宵月だ。」
『………いいか、悠。私は彼女が嫌いか訳ではない。しかし、彼女が本当に小鳥遊家を許してるとも考え難い。コーチが必要なら私が用意してやる。だから…』
「だから、まおを追い出せってか?」
『そうじゃない。無理に彼女に頼らなくとも、私が…』
「アホらし…やってられるか。ガキ同士の喧嘩に親がシャシャリ出てきてんじゃねーよ。」
『……』
「喧嘩のけの字も知らない様なテメーに何か習うぐれぇなら街で喧嘩してた方がマシだ。」
俺は怒鳴り口調で答えた。もぅ、どの事で怒りが頂点に達したか解らなかった。
『……悠、お前の言うとおり実戦の場数を踏むのも強くなるための大切な要素の一つだ…』
「……切るぞ、」
『もったいないな…それも事欠かんのに…』
「あ?」
ブッ……ツー…ツー…
此方からではなく親父側から電話が切られる。