ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「真顔で言うな……照れる…なの。」
真桜は淡白な表情ながら、少し頬が緩む。
「あのな…」
「まぁ聞け…問題は其処じゃ無い…なの。」
「あ?」
「実は…」
「悠、どうした?何か困ってるのか?」
真桜が何かを言おうとしたが紅がヒョコッと顔を出す。
「「……」」
「ありゃ…もしかして邪魔したか?」
「……いや、ちょっと悠に…買い物を頼んでた…だけなの。(兜馬に電話しろ…なの。)」
ボソリと真桜が呟いた。
「買い物、俺も行こうか?」
「お前は…此を運べ…なの」
真桜は紅にお茶の乗ったトレイを渡して、広間に押していく。
ー広間ー
「待たせた…なの」
「はい、お待ちどさん。」
真桜と紅が各自の前にお茶を並べる。
「ゴクッゴクッ…ふぅ…ちょっと出てくる。」
俺は一息に冷えた麦茶を流し込み立ち上がる。
「あれ、出掛けるの?」
「ちょっと、コンビニに買い物。何か欲しいもんあったらついでに買ってくるぞ?」
「あ、じゃあ私も行く。」
「私はお昼だしおいとましようかな。優日ちゃんはどうするかな?」
「あ、もう少しお話してくね、今日暇だし。私、プリンがいいな。」
「俺は甘くて何か赤い物。」
「プリンは解るが甘くて赤い物って……ま、行きますか。」
俺等は家を出て、小雪を途中まで送ってからコンビニに向かった。
ーコンビニー
頼まれた買い物と証して、俺は卵を見ていた。
ちなみに、優日に頼まれたプリンは焼きプリンを、紅には紅いもタルトにした。…紅っか紫だけど。
「……(親父か…また喧嘩かな。)」
残念ながら、俺と親父はうまが合わない。
生き方っか、性格っか…
「はぁ。」
「らしくないね。」
鈴猫が後ろから声を掛けてきた。
どうやら、ため息を聞かれたらしい。
「悩み事なら、お姉さんが相談乗るよ?」
鈴猫は上目遣いになるように覗き込んでくる。
「悩みって訳じゃ無いんだけどな。親父とまおの事でな。」
「お父様と真桜の事?」
「あぁ、さっきな…」
俺はさっきの一件を説明した。
「それで買い物に出たんだ。」
「隠すつもりじゃ無かったけどな。一応うちのゴタゴタだから。」
「ううん、私こそ着いてきてゴメンね。」
「いや、まぁ、謝らなくてもいいさ。俺も電話とはいえ親父と話すの一人じゃ嫌だし。」
「そか、じゃお姉さんが側にいてあげよう!」
鈴猫は腰に手を当ててビシッと胸を張る。
「はは、サンキュ。」
とりあえず、買い物を済まして。
「さて…掛けるか。」
「頑張ってね。」
俺は歩きながら親父に電話をかけた。
プルル… プルル… ガチャ
『はい、もしもし?』
崇ほどとは言わないが受話器から冷めた声がする。
「久しぶり。」
『悠か。』
「あぁ、まお…秋宵月真桜に何言った?」
俺は単刀直入に話を切り出した。
『彼女の事は…』
「全部知ってる。知った上で俺はまおと暮らしてる。」
『……悠、勘違いをしないでくれ。私が心配してるのは…』
「関係ねぇだろ。」
親父は何かを言いかけたが遮断した。
真桜は淡白な表情ながら、少し頬が緩む。
「あのな…」
「まぁ聞け…問題は其処じゃ無い…なの。」
「あ?」
「実は…」
「悠、どうした?何か困ってるのか?」
真桜が何かを言おうとしたが紅がヒョコッと顔を出す。
「「……」」
「ありゃ…もしかして邪魔したか?」
「……いや、ちょっと悠に…買い物を頼んでた…だけなの。(兜馬に電話しろ…なの。)」
ボソリと真桜が呟いた。
「買い物、俺も行こうか?」
「お前は…此を運べ…なの」
真桜は紅にお茶の乗ったトレイを渡して、広間に押していく。
ー広間ー
「待たせた…なの」
「はい、お待ちどさん。」
真桜と紅が各自の前にお茶を並べる。
「ゴクッゴクッ…ふぅ…ちょっと出てくる。」
俺は一息に冷えた麦茶を流し込み立ち上がる。
「あれ、出掛けるの?」
「ちょっと、コンビニに買い物。何か欲しいもんあったらついでに買ってくるぞ?」
「あ、じゃあ私も行く。」
「私はお昼だしおいとましようかな。優日ちゃんはどうするかな?」
「あ、もう少しお話してくね、今日暇だし。私、プリンがいいな。」
「俺は甘くて何か赤い物。」
「プリンは解るが甘くて赤い物って……ま、行きますか。」
俺等は家を出て、小雪を途中まで送ってからコンビニに向かった。
ーコンビニー
頼まれた買い物と証して、俺は卵を見ていた。
ちなみに、優日に頼まれたプリンは焼きプリンを、紅には紅いもタルトにした。…紅っか紫だけど。
「……(親父か…また喧嘩かな。)」
残念ながら、俺と親父はうまが合わない。
生き方っか、性格っか…
「はぁ。」
「らしくないね。」
鈴猫が後ろから声を掛けてきた。
どうやら、ため息を聞かれたらしい。
「悩み事なら、お姉さんが相談乗るよ?」
鈴猫は上目遣いになるように覗き込んでくる。
「悩みって訳じゃ無いんだけどな。親父とまおの事でな。」
「お父様と真桜の事?」
「あぁ、さっきな…」
俺はさっきの一件を説明した。
「それで買い物に出たんだ。」
「隠すつもりじゃ無かったけどな。一応うちのゴタゴタだから。」
「ううん、私こそ着いてきてゴメンね。」
「いや、まぁ、謝らなくてもいいさ。俺も電話とはいえ親父と話すの一人じゃ嫌だし。」
「そか、じゃお姉さんが側にいてあげよう!」
鈴猫は腰に手を当ててビシッと胸を張る。
「はは、サンキュ。」
とりあえず、買い物を済まして。
「さて…掛けるか。」
「頑張ってね。」
俺は歩きながら親父に電話をかけた。
プルル… プルル… ガチャ
『はい、もしもし?』
崇ほどとは言わないが受話器から冷めた声がする。
「久しぶり。」
『悠か。』
「あぁ、まお…秋宵月真桜に何言った?」
俺は単刀直入に話を切り出した。
『彼女の事は…』
「全部知ってる。知った上で俺はまおと暮らしてる。」
『……悠、勘違いをしないでくれ。私が心配してるのは…』
「関係ねぇだろ。」
親父は何かを言いかけたが遮断した。