ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「……ふん。本気っうなら…任せてやるよ。」
「まったく、素直じゃアリマセンワね…」
「るせぇ、判ったから退けよ。」
「イヤデスワ。」
「あ゛?」
「ハラを割って話すのデショ?まだ、私しか割ってマセンワよ?」
デイジーはニッコリと笑い。
決して起き上がらせ無いように力を込める。
「…俺が話す事何かねぇだろ。」
「ホントーに?」
無駄にクリッとした眼を開いてくる。
「何が言いてぇ…」
「私解りマセンの。さっきの質問、いったい本当は何を聞きたいのかが……」
「………俺は……お前と秋宵月の関係が聞きたかっただけだ。」
いや、本当に聞きたかったのは…
「なぁんだ、そんな事デスの。変わりマセンわよ。」
「あ゛?」
「デスから、私と真桜の関係は貴方と小鳥遊様や紅様と同じ良き友でアリ良きライバルデスワ。」
「俺と…友?」
「…違いマシテ?まぁそんな事は小鳥遊様に聞けばヨロシイデスワ。はじめますわよ。」
デイジーは勢いよく跳ね退き、俺の手を引いて起き上がる。
「キリ。準備ナサイ。」
「既に、万端に御座います。」
朝露はガシャガシャと黒いコンテナ、いっぱいに入った何かを持っている。
「おい、何する気だ。」
「ナニって…時間がアリマセンから「逝っちゃう程のドキツイ鍛錬」を始めるんデスワ。とりあえず…今日はキリとローガンがローテーションで相手をしますわ。」
デイジーは黒いコンテナの中をごそごそとあさりながら呟く。
「ちょっと待て!ローガンは兎も角、このメイドもだっ…」
ヒュバ…ぴっ…
右頬に風が走ったと同時に一筋の傷ができる。
「油断してると首を折りますよ?」
ブーツの爪先が俺の首を軽く突く。
「っ!らぁ!」
ギュリ!
ほぼ条件反射的に左に回り。
朝露の顔面目掛け回転蹴りを放った。
すっ…
「な…(消えた?!)」
スカッ
俺の放った蹴りは朝露の横面を完璧に捉えていた。
しかし、霧を払ったかの如く…空を裂いた。
「大振りすぎて、足元がお留守ですね。」
スコン!
「っ、うぉ!」
朝露はクグッと身を屈めて蹴りを避け、軸足を払うように蹴飛され。
ドダン!
俺はバランスを崩して尻餅を着いた。
「そうそう。言い忘れマシタが…キリはカラリパヤットとサバットの取得者デスので悪しからずに…」
【カラリパヤット】
・南インドの古代武術
突きや蹴り。
関節技や武器を使う総合格闘という側面を持つ。
また、一方でヨガによる精神修行や治療術の技法も兼ねた非常に体系的な格闘技。
『カラリ=道場』
『パヤット=戦術』を示す。
【サバット】
・フランス生まれの路上格闘技
元来サバットとは、遠い間合いは杖術(ラ・カン)
中距離で打撃(ボックス・フランセーズ)
掴み合いの時の投術(パリジャン・レスリング)を使い分ける総合格闘だった。
これはサバットがゴロツキ同士の路上の喧嘩から生まれたためである。
ちなみに、サバットを現在の形式に近づけたのが、シャルルモン・ルクール。彼はサバットを喧嘩から「護身術」へと変化させたのだ。
「っ…そう言う事は先に言えボケ!」
「(お、お嬢様にボケだと……こ、コイツウゥ)…お嬢様、左足を選択します。」
優しく微笑む朝露の背中で怒りが大炎上する。
「アラ、キリったらやる気デスワね♪」
「ええ、殺る気です♪」
『……』
ローガンは微妙に違う事に気がついたが……
あえて黙っている事にした。
「まったく、素直じゃアリマセンワね…」
「るせぇ、判ったから退けよ。」
「イヤデスワ。」
「あ゛?」
「ハラを割って話すのデショ?まだ、私しか割ってマセンワよ?」
デイジーはニッコリと笑い。
決して起き上がらせ無いように力を込める。
「…俺が話す事何かねぇだろ。」
「ホントーに?」
無駄にクリッとした眼を開いてくる。
「何が言いてぇ…」
「私解りマセンの。さっきの質問、いったい本当は何を聞きたいのかが……」
「………俺は……お前と秋宵月の関係が聞きたかっただけだ。」
いや、本当に聞きたかったのは…
「なぁんだ、そんな事デスの。変わりマセンわよ。」
「あ゛?」
「デスから、私と真桜の関係は貴方と小鳥遊様や紅様と同じ良き友でアリ良きライバルデスワ。」
「俺と…友?」
「…違いマシテ?まぁそんな事は小鳥遊様に聞けばヨロシイデスワ。はじめますわよ。」
デイジーは勢いよく跳ね退き、俺の手を引いて起き上がる。
「キリ。準備ナサイ。」
「既に、万端に御座います。」
朝露はガシャガシャと黒いコンテナ、いっぱいに入った何かを持っている。
「おい、何する気だ。」
「ナニって…時間がアリマセンから「逝っちゃう程のドキツイ鍛錬」を始めるんデスワ。とりあえず…今日はキリとローガンがローテーションで相手をしますわ。」
デイジーは黒いコンテナの中をごそごそとあさりながら呟く。
「ちょっと待て!ローガンは兎も角、このメイドもだっ…」
ヒュバ…ぴっ…
右頬に風が走ったと同時に一筋の傷ができる。
「油断してると首を折りますよ?」
ブーツの爪先が俺の首を軽く突く。
「っ!らぁ!」
ギュリ!
ほぼ条件反射的に左に回り。
朝露の顔面目掛け回転蹴りを放った。
すっ…
「な…(消えた?!)」
スカッ
俺の放った蹴りは朝露の横面を完璧に捉えていた。
しかし、霧を払ったかの如く…空を裂いた。
「大振りすぎて、足元がお留守ですね。」
スコン!
「っ、うぉ!」
朝露はクグッと身を屈めて蹴りを避け、軸足を払うように蹴飛され。
ドダン!
俺はバランスを崩して尻餅を着いた。
「そうそう。言い忘れマシタが…キリはカラリパヤットとサバットの取得者デスので悪しからずに…」
【カラリパヤット】
・南インドの古代武術
突きや蹴り。
関節技や武器を使う総合格闘という側面を持つ。
また、一方でヨガによる精神修行や治療術の技法も兼ねた非常に体系的な格闘技。
『カラリ=道場』
『パヤット=戦術』を示す。
【サバット】
・フランス生まれの路上格闘技
元来サバットとは、遠い間合いは杖術(ラ・カン)
中距離で打撃(ボックス・フランセーズ)
掴み合いの時の投術(パリジャン・レスリング)を使い分ける総合格闘だった。
これはサバットがゴロツキ同士の路上の喧嘩から生まれたためである。
ちなみに、サバットを現在の形式に近づけたのが、シャルルモン・ルクール。彼はサバットを喧嘩から「護身術」へと変化させたのだ。
「っ…そう言う事は先に言えボケ!」
「(お、お嬢様にボケだと……こ、コイツウゥ)…お嬢様、左足を選択します。」
優しく微笑む朝露の背中で怒りが大炎上する。
「アラ、キリったらやる気デスワね♪」
「ええ、殺る気です♪」
『……』
ローガンは微妙に違う事に気がついたが……
あえて黙っている事にした。