「は、ははは…」

男は乾いた声で笑い出す。

「狂ったか？」

「壊れたぞと」

「ですね。」

俺、誠、五月女が矢次に言い放つ。

「黙れ！黙れ！そうか、そうだよ！マスターいや氷室の野郎が原因だ！」

「あ？」

「「！？(ヤバっ！)」」

「よく考えりゃあ、氷室なんか口先だけじゃねぇか。あんな奴がトップじゃ落ちて当然だ！」

「テメェ…死にてぇらしいな。」

ｷﾞﾘｯ…
俺は奥歯を噛み締め。
ｼﾞｬﾘ…
右足を一歩分後ろに下げる。

「なら、見てろ！おい！お前ら氷室や和辰に着くか？それとも俺に着くか？どっちだ！」

男はとんでもない事を口走る。

ザワザワザワ…
ザワザワザワ…
ザワザワザワ…

すると…
集まっていたランカー達が1人…また、1人と移動する。

「……」

「どうだ？これが現実だ。」

男はニャリといやらしい笑みを浮かべて俺を見る。

「……」

集まっていたメンバーだけとは言え…
俺側に集まったのは僅か7人。
向こうは30人以上、しかも…上位ランカーも居やがる。

「トップがグズだとこうなんだよ。」

「テメェ等……それが答えか！」

「千夜落ち着けよっと！」
飛び掛かろうとした俺を誠が後ろから羽交い締めにしてくる。

「離せ！」

「はははは！仲間割れかよ！トップがグズなら仕方ないな！」

「テメッ！」

今すぐコイツを蹴殺…

「フウム…これは、所謂、トップ争い…と言うやつデスワね。」

俺と男の間に突然、※金髪触角(しかも今日はドリル)のアイツが謎のポーズをとりながら割り込んできた。
※ツインテールロール

「(外人？)」「(誰？)」
「(誰だ？)」
「(初代プリキュアだ。)」
「(コイツ誰？)」
「(白い方のポーズだ。)」
「(誰だろ？)」

辺りは突然の乱入者に静まりかえる。

「っか、アンタ誰？」

「私？ワタクシはデイジー・ク…」

「あー！この娘、ランカー荒し！」

デイジーがポーズを変えながら自己紹介を始めたが、五月女の声にかき消された。

「「「何？！」」」

ザワザワザワ！
ザワザワザワ！
一気に騒がしさが戻る。

「…私の登場が…」

「えーと…あ！デイジーコロッケだぞと。」

誠は正解だろ！っと言いたげに親指を立てる。

「デイジー・クロケティア！デスワ！って言うかロケしか合ってないデスワ！！」

「…お前何してる？」

俺は呆れた目でデイジーを見る。

「ナニをって千夜様がトウロに行くと言ったのでお迎えに来たのデスが…ナニやら面白そうな話をしてたので満を持して登場した訳デスワ。」

ビシッ！
デイジーはまた、謎のポーズをとる。

「さっきから何だそれ…」

「セーラームーン…」

「あ？」

「あ、ｺﾎﾝｺﾎﾝ…」

五月女が何か呟いた気がした。

「悠様から聞きマシタわ。JAPANで有名な者達はポーズを極めるのだと。」

「……」

意味不明だが…

とりあえず、蹴り跳ばしてえ。

あと、さっきから動く度にﾋﾞｮﾝﾋﾞｮﾝ揺れるドリル触角がウゼェ…