ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「あ、そうだ。岡崎さん。」
卯天は急に立ち止まりこっちを見る。
「ん?どした?何か忘れ物か?」
「いえ、摩耶さんから質問されたんですけど…喧嘩(闘い)や強さってなんだと思います?」
「え?いや…えーと……う、卯天君は何だと思う?」
俺はいきなりの事に答がつまり、質問に質問で返した。
「僕は解らないって答えたら、『そか、じゃ解ったら教えてね。あ、ゆう君には秘密でね?』って言われました。」
「摩耶君がそんな事を?」
「はい、悠さんには秘密って言われてので、もしかしたら、岡崎さんなら何か知ってるかと思いまして。」
俺は首を振った。
「悪いけど全然心当たりは無い。」
「そうですか。解りました。ありがとうございます。」
「いや、それより…摩耶君は、今中国だろ?なんかすげぇ最近話してるみたいな感じがすんだけど?」
「え?あ、ははは…電話とかでちょこちょこ話てますから………あ、そだもう1ついいですか?」
俺はグラスを持ち「どうぞ」と頷く。
「悠さんと摩耶さんどっちが強いと思います?」
「っは?」
俺は第2の質問にグラスを落としそうになった。
「僕の純粋な疑問なんですよね…どう思います?」
「………簡単に言って言い訳じゃないけど、圧倒的に悠…じゃないか?」
「……そうですか。じゃ今度こそ本当に失礼しますね。」
「あぁ…」
卯天は手を振って店から出ていく。
俺は2つの質問が少し引っ掛かったが、店を出る頃には忘れていた。
………
報告も兼ねて俺は道場に戻った。
ー神拳会(道場)ー
「失礼します。」
「おぅ。帰ったか。」
扉を開けると広い道場を羅漢1人で掃除していて、ヒラヒラと手を振る。
「どーでぃ?なぁんか収穫あったか?」
「収穫……まぁ…なんっうか…」
バサっ
俺は上服を脱ぎ、サンドバッグの前まで歩いていき。パンパンっと軽く叩く。
「ふっぅ…」
ぎゃドンッッッ!
ブォン…ブォン…キィ…キィ…
サンドバッグが振り子状に跳ね上がり。
数回ほど大きく揺れ、じわりじわりと戻る。
「…どうっすか?」
「くっ…くは、あははは。やるじゃねぇか。けど当初の理屈たぁ大分それたみてぅだな。」
羅漢はモップを置いて、俺の肩をバシバシ叩く。
「まぁ、色々ありましてね…理は違っても結はできてるでしょ?」
「まぁな。(いやぁ、しかし驚いたぜ。そんな風に応用するたぁ。)」
「まだ、完成とはいえねぇっすけど…これが第一歩です。」
「いや、十分だ。十分でけぇ一歩だ。」
「ありがとうございます。」
俺は嬉しかった。
誉められた事が認められた事が…
「ただそれでも種火。大願を為すための小さな刃だ。ふすぐった火は簡単に消えちめぇし。刃はこぼれ、折れる。」
「はい。」
「この種火を大きくし炎にして焼き尽くせ。刃を刀に変えて刺し殺せ。」
ビュバ!バシッン!ズガッ!
羅漢は正拳を放ってきた。
俺は両手でそれを何とか受けたが後ろに飛びサンドバッグに激突して踏みとどまる。
「っ痛てて…当然っすよ。」
「ニィィ~、なら始めるぜぇ。時間はねぇんだからな。」
ビュバ!ビュバ!びたっ!
羅漢は何度か拳を打ち、構える。
「押忍!よろしくお願いします!」
俺は腹の底から声を出した。
悠…
待ってろ、とは言わねぇ。けど楽しみにしててくれよ。
お前がビビる程強くなってやるから。
卯天は急に立ち止まりこっちを見る。
「ん?どした?何か忘れ物か?」
「いえ、摩耶さんから質問されたんですけど…喧嘩(闘い)や強さってなんだと思います?」
「え?いや…えーと……う、卯天君は何だと思う?」
俺はいきなりの事に答がつまり、質問に質問で返した。
「僕は解らないって答えたら、『そか、じゃ解ったら教えてね。あ、ゆう君には秘密でね?』って言われました。」
「摩耶君がそんな事を?」
「はい、悠さんには秘密って言われてので、もしかしたら、岡崎さんなら何か知ってるかと思いまして。」
俺は首を振った。
「悪いけど全然心当たりは無い。」
「そうですか。解りました。ありがとうございます。」
「いや、それより…摩耶君は、今中国だろ?なんかすげぇ最近話してるみたいな感じがすんだけど?」
「え?あ、ははは…電話とかでちょこちょこ話てますから………あ、そだもう1ついいですか?」
俺はグラスを持ち「どうぞ」と頷く。
「悠さんと摩耶さんどっちが強いと思います?」
「っは?」
俺は第2の質問にグラスを落としそうになった。
「僕の純粋な疑問なんですよね…どう思います?」
「………簡単に言って言い訳じゃないけど、圧倒的に悠…じゃないか?」
「……そうですか。じゃ今度こそ本当に失礼しますね。」
「あぁ…」
卯天は手を振って店から出ていく。
俺は2つの質問が少し引っ掛かったが、店を出る頃には忘れていた。
………
報告も兼ねて俺は道場に戻った。
ー神拳会(道場)ー
「失礼します。」
「おぅ。帰ったか。」
扉を開けると広い道場を羅漢1人で掃除していて、ヒラヒラと手を振る。
「どーでぃ?なぁんか収穫あったか?」
「収穫……まぁ…なんっうか…」
バサっ
俺は上服を脱ぎ、サンドバッグの前まで歩いていき。パンパンっと軽く叩く。
「ふっぅ…」
ぎゃドンッッッ!
ブォン…ブォン…キィ…キィ…
サンドバッグが振り子状に跳ね上がり。
数回ほど大きく揺れ、じわりじわりと戻る。
「…どうっすか?」
「くっ…くは、あははは。やるじゃねぇか。けど当初の理屈たぁ大分それたみてぅだな。」
羅漢はモップを置いて、俺の肩をバシバシ叩く。
「まぁ、色々ありましてね…理は違っても結はできてるでしょ?」
「まぁな。(いやぁ、しかし驚いたぜ。そんな風に応用するたぁ。)」
「まだ、完成とはいえねぇっすけど…これが第一歩です。」
「いや、十分だ。十分でけぇ一歩だ。」
「ありがとうございます。」
俺は嬉しかった。
誉められた事が認められた事が…
「ただそれでも種火。大願を為すための小さな刃だ。ふすぐった火は簡単に消えちめぇし。刃はこぼれ、折れる。」
「はい。」
「この種火を大きくし炎にして焼き尽くせ。刃を刀に変えて刺し殺せ。」
ビュバ!バシッン!ズガッ!
羅漢は正拳を放ってきた。
俺は両手でそれを何とか受けたが後ろに飛びサンドバッグに激突して踏みとどまる。
「っ痛てて…当然っすよ。」
「ニィィ~、なら始めるぜぇ。時間はねぇんだからな。」
ビュバ!ビュバ!びたっ!
羅漢は何度か拳を打ち、構える。
「押忍!よろしくお願いします!」
俺は腹の底から声を出した。
悠…
待ってろ、とは言わねぇ。けど楽しみにしててくれよ。
お前がビビる程強くなってやるから。