ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「がっ…はっ!」
「通…!…った?」
一撃が通り。
喜びかけたが、突然何かに視界が塞がれる。
「はっ…はぁ…取り…はっ…ました…よ(心意六合通貫掌!)」
「あ?」
ヒュッ!
ぱああ…ぁん!
ドンっ!
「がぁっ………」
何をされたか解らなかった。
ただ、視界が見えなくなり、次に来たのは衝撃。
そして、口の中に広がる塩味と鉄の味。
鼻から流れでる熱い液体…
浮遊感につつまれながら俺は意識が…
ガシッ
………
ベチベチ…
ベチベチ…
「んっ…」
頬に何か分厚い物が当たる。
「起…ろ、…い!」
「ん…ん?」
「起きろ!おい!」
ベチン!!
「痛!!」
野太い声が聞こえ、目を開けると。
熊みたいな手で頬をぶたれた。
「起きたか。」
目の前には熊…もとい!
特大サイズの黒ブーツ。
ダークグリーンのズボン、灰色のタンクトップ姿の金剛が半笑いで俺を見ていた。
「痛っ~~…顔が潰れるかと思った…」
「良かった気がついて。」
目をはっきり醒ますと卯天が水を渡してくれる。
「えと…俺はいったい?」
「ぶっ飛ばされて倒れた。」
金剛はドシリと腕を組、俺を見る。
「……あぁ、俺負けたんだな。」
意識が飛ぶ前の事を思いだして、喪失感が肩にのし掛かる。
「…(いや、落ち込むな。下も後ろも見るな。前を見ろ俺…)ふぅ。卯天君、凄いな、まさか落とされるとは思わなかった。」
俺はまだ、ヒリヒリしている頬を両手でペチンと叩き気合いを入れた。
「いえ、正直本気でいきましたから。それより、さっきは失礼な発言すいませんでした。」
卯天は頭を下げかける。
「ちょ、いや、止めてくれ。」
俺は慌ててそれを制止した。
「むしろ、頭を下げるのは俺だ。あの一言が、卯天君が解らせてくれたんだからな。足りない覚悟を…」
「岡崎さん。」
「ほぉ…(こりゃ、顔を出した甲斐があったな。)」
金剛は素直に感心した。
これ迄、岡崎亮という人間は何時でもブレーキを掛ける。
常に安全圏からは踏み出し切れない人間と思っていたからだ。
「亮。」
「ん?」
「お前が落ちてた間に卯天から聞いたが…今日中に10位内に入ら無いとダメらしいな?」
「うっ……ま、その予定だったけど…」
「けど?けどって何だ?」
金剛は急に声を強張らせて話す。
「いや…」
「お前は負けた。10位内という約束を破り。何らかの可能性を失ったんだ。」
「それは…」
反論出来ない。
もし、例え今…
「アンタに言われる筋合いは無い!」
「うるさい、黙れ!俺は頑張ったんだ!」
等と言ってしまえば…
それこそ負け…本当の敗者、負け犬になる。
「……」
けど、解らない…
どうしたらいいのか…
責任の取り方も解らない。何をすれば良いかも解らない。
だから、俺は何も言えずに奥歯を噛み締めるしか出来ない。
「……どうしたらいいのか解らないって顔だな。」
「……」
「ふぅ。なら教えてやる。」
金剛はその後…こう続けた。
「責任をとれ。」
「通…!…った?」
一撃が通り。
喜びかけたが、突然何かに視界が塞がれる。
「はっ…はぁ…取り…はっ…ました…よ(心意六合通貫掌!)」
「あ?」
ヒュッ!
ぱああ…ぁん!
ドンっ!
「がぁっ………」
何をされたか解らなかった。
ただ、視界が見えなくなり、次に来たのは衝撃。
そして、口の中に広がる塩味と鉄の味。
鼻から流れでる熱い液体…
浮遊感につつまれながら俺は意識が…
ガシッ
………
ベチベチ…
ベチベチ…
「んっ…」
頬に何か分厚い物が当たる。
「起…ろ、…い!」
「ん…ん?」
「起きろ!おい!」
ベチン!!
「痛!!」
野太い声が聞こえ、目を開けると。
熊みたいな手で頬をぶたれた。
「起きたか。」
目の前には熊…もとい!
特大サイズの黒ブーツ。
ダークグリーンのズボン、灰色のタンクトップ姿の金剛が半笑いで俺を見ていた。
「痛っ~~…顔が潰れるかと思った…」
「良かった気がついて。」
目をはっきり醒ますと卯天が水を渡してくれる。
「えと…俺はいったい?」
「ぶっ飛ばされて倒れた。」
金剛はドシリと腕を組、俺を見る。
「……あぁ、俺負けたんだな。」
意識が飛ぶ前の事を思いだして、喪失感が肩にのし掛かる。
「…(いや、落ち込むな。下も後ろも見るな。前を見ろ俺…)ふぅ。卯天君、凄いな、まさか落とされるとは思わなかった。」
俺はまだ、ヒリヒリしている頬を両手でペチンと叩き気合いを入れた。
「いえ、正直本気でいきましたから。それより、さっきは失礼な発言すいませんでした。」
卯天は頭を下げかける。
「ちょ、いや、止めてくれ。」
俺は慌ててそれを制止した。
「むしろ、頭を下げるのは俺だ。あの一言が、卯天君が解らせてくれたんだからな。足りない覚悟を…」
「岡崎さん。」
「ほぉ…(こりゃ、顔を出した甲斐があったな。)」
金剛は素直に感心した。
これ迄、岡崎亮という人間は何時でもブレーキを掛ける。
常に安全圏からは踏み出し切れない人間と思っていたからだ。
「亮。」
「ん?」
「お前が落ちてた間に卯天から聞いたが…今日中に10位内に入ら無いとダメらしいな?」
「うっ……ま、その予定だったけど…」
「けど?けどって何だ?」
金剛は急に声を強張らせて話す。
「いや…」
「お前は負けた。10位内という約束を破り。何らかの可能性を失ったんだ。」
「それは…」
反論出来ない。
もし、例え今…
「アンタに言われる筋合いは無い!」
「うるさい、黙れ!俺は頑張ったんだ!」
等と言ってしまえば…
それこそ負け…本当の敗者、負け犬になる。
「……」
けど、解らない…
どうしたらいいのか…
責任の取り方も解らない。何をすれば良いかも解らない。
だから、俺は何も言えずに奥歯を噛み締めるしか出来ない。
「……どうしたらいいのか解らないって顔だな。」
「……」
「ふぅ。なら教えてやる。」
金剛はその後…こう続けた。
「責任をとれ。」