ー夏休み編ー悪と邪鬼
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おー!!わーー!
ざわざわ…ざわざわ…
「………」
周りが騒々しい…
けど、俺は倒れたまま動けない。
「起きれますか?」
ザリッ…
卯天がそばに来て俺を見下ろす。
「………パクパク(何を…)」
声が出ない…
「…腕を引き、前倒れになる岡崎さんの顎に左掌を打ち上げました。」
「………」
成る程…
前倒れの勢いに合わせて打ち当てれば威力は数倍……
力で無く技で攻めた訳だ。
「…岡崎さん、正直ガッカリです。貴方の実力がこの程度だったのが。」
「……」
「俺が小さく非力だから油断しましたね?もし此が摩耶さんや悠さんなら顎が砕けてましたよ?」
「うぅっ……」
やっと焦点が合う。
「…終わりですね。貴方はまだ上位を目指す実力も覚悟も足りない。」
卯天は背を向ける。
「っ……ま、て…よ。すっぅーーーっ…」
倒れたまま、大きく息を吸う。
口から鼻から空気を取り込み、喉、肺、胃…隅々まで送り。
まずは、手の指を、次に足の指を動かす。
そして、手首の関節、足首の関節をゆっくり。
本当にゆっくりと動かし、立ち上がる。
「……」
卯天はその数分間、一歩も動かずに亮を見ていた。
「っぅ…はぁっ……かくごっも…じつ、りょくも…たり、ない…か…」
身体はフラフラ。
頭の中もぐらぐら。
けど……
「俺は、彼奴に……悠に追い付くまでは諦めない。」
ガクガクと足が震える。
ドンっ!
俺は大地を踏みつける。
「来い!卯天!」
「では…いきますよ!」
ズザッ!
卯天は再び間合いを詰めて来た。
「…(やっぱり速い。)」
ダメージも回復しきれてないので身体も重い。
「…(けど…)」
すっ…
俺は仁王立ちの状態から左足を後ろに引き。
「!?」
「へへ(待ちの技は空手の持ち味!)」
自分から半歩引き、攻めるのでは無く迎え撃つ。
返し技の基礎、半歩正拳。
「はぁっ!!」
向かって来る卯天に拳を放った。
バチンッ!
双方の激突と同時に打震音が広がる。
「痛っう…なっ?!」
「くっ…」
俺は面食らった。
何故かって…だってあの距離から拳を受けられたからな。
「岡崎さん。」
ググッ…
「なんだ?」
ググッ…
ほぼ零距離。
俺と卯天は互いにしか聞こえない声で話す。
「岡崎さんは強くなれます。」
「…はは、そうか。卯天君に言われると自信がつくな」
「岡崎さん。…頑張ってくださいね。」
「…あぁ、卯天君。」
ニコッりと卯天は笑う。
俺もつられて笑った。
そして…
ヒュッ!ガクッン!
「鏡掌!」
腕を後ろに引かれ、俺は前倒れになっていく。
「同じ手はくわん!」
ヒュッ!パシン!
俺は下段から打ち上がって来る掌を回し受ける。
「っうおぉ!!」
倒れていく身体を止めるため、右足を踏み込む。
ミシシッ…
無理やり捻りながら踏み込んだため、太ももから足首に激痛が走る。
けど、最初で最後のチャンス。
俺は正拳を打った。
ドゴッン!!
「うぶっ!」
卯天の身体が逆「く」の字に曲がる。
ざわざわ…ざわざわ…
「………」
周りが騒々しい…
けど、俺は倒れたまま動けない。
「起きれますか?」
ザリッ…
卯天がそばに来て俺を見下ろす。
「………パクパク(何を…)」
声が出ない…
「…腕を引き、前倒れになる岡崎さんの顎に左掌を打ち上げました。」
「………」
成る程…
前倒れの勢いに合わせて打ち当てれば威力は数倍……
力で無く技で攻めた訳だ。
「…岡崎さん、正直ガッカリです。貴方の実力がこの程度だったのが。」
「……」
「俺が小さく非力だから油断しましたね?もし此が摩耶さんや悠さんなら顎が砕けてましたよ?」
「うぅっ……」
やっと焦点が合う。
「…終わりですね。貴方はまだ上位を目指す実力も覚悟も足りない。」
卯天は背を向ける。
「っ……ま、て…よ。すっぅーーーっ…」
倒れたまま、大きく息を吸う。
口から鼻から空気を取り込み、喉、肺、胃…隅々まで送り。
まずは、手の指を、次に足の指を動かす。
そして、手首の関節、足首の関節をゆっくり。
本当にゆっくりと動かし、立ち上がる。
「……」
卯天はその数分間、一歩も動かずに亮を見ていた。
「っぅ…はぁっ……かくごっも…じつ、りょくも…たり、ない…か…」
身体はフラフラ。
頭の中もぐらぐら。
けど……
「俺は、彼奴に……悠に追い付くまでは諦めない。」
ガクガクと足が震える。
ドンっ!
俺は大地を踏みつける。
「来い!卯天!」
「では…いきますよ!」
ズザッ!
卯天は再び間合いを詰めて来た。
「…(やっぱり速い。)」
ダメージも回復しきれてないので身体も重い。
「…(けど…)」
すっ…
俺は仁王立ちの状態から左足を後ろに引き。
「!?」
「へへ(待ちの技は空手の持ち味!)」
自分から半歩引き、攻めるのでは無く迎え撃つ。
返し技の基礎、半歩正拳。
「はぁっ!!」
向かって来る卯天に拳を放った。
バチンッ!
双方の激突と同時に打震音が広がる。
「痛っう…なっ?!」
「くっ…」
俺は面食らった。
何故かって…だってあの距離から拳を受けられたからな。
「岡崎さん。」
ググッ…
「なんだ?」
ググッ…
ほぼ零距離。
俺と卯天は互いにしか聞こえない声で話す。
「岡崎さんは強くなれます。」
「…はは、そうか。卯天君に言われると自信がつくな」
「岡崎さん。…頑張ってくださいね。」
「…あぁ、卯天君。」
ニコッりと卯天は笑う。
俺もつられて笑った。
そして…
ヒュッ!ガクッン!
「鏡掌!」
腕を後ろに引かれ、俺は前倒れになっていく。
「同じ手はくわん!」
ヒュッ!パシン!
俺は下段から打ち上がって来る掌を回し受ける。
「っうおぉ!!」
倒れていく身体を止めるため、右足を踏み込む。
ミシシッ…
無理やり捻りながら踏み込んだため、太ももから足首に激痛が走る。
けど、最初で最後のチャンス。
俺は正拳を打った。
ドゴッン!!
「うぶっ!」
卯天の身体が逆「く」の字に曲がる。