ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「よわったな…」
ベスト10以内といえば…
悠は来ないだろう…
金剛さんは忙しい…
摩耶君は中国…
「って…誰も居ないじゃ無いか。」
「……あの」
「ん?」
「どうしても上位に挑戦したいですか?」
「卯天君、何か方法があるのか?」
「はい。」
「……是非お願いしたい。」
「判りました。じゃ向こうに戻りましょう。」
卯天はニコッと笑い立ち上がる。
… … …
ー闘路ー
休憩所から戻ると卯天はすぐに人だかりの中に入っていく。
「すいません、ランク戦をやるので場を開けてもらえますか?」
「お、小森君。いいぞ、丁度終わった所だ。」
卯天はビデオカメラとモバイルパソコンを持った男と話。
「相手はどいつだい?此方でエントリーしといてやりよ。」
「ありがとうございます。岡崎さんどうぞ。」
「あ、あぁ。」
俺を呼ぶと周りの人だかりがまるでモーゼの海峡みたいに道を開ける。
俺はそれに少し気押されながら歩いていく。
ざわざわ…ざわざわ…
ざわざわ…ざわざわ…
流石はランク戦ということかところ狭しと人が集まり。
あっというまに人のリングが出来上がる。
「それで、相手は誰なんだ?」
俺は手首の柔軟をしながら尋ねる。
「相手は…僕です。」
「えっ?卯天…君?」
「はい、現在ランク10位。小森卯天…お相手します。」
卯天はカッターシャツを脱ぎ、黒地に白糸で虎の刺繍が入った半袖のシャツになり構える。
「っ……いつの間にか、大先輩になってたんだな。」
「そんな、僕もまだまだですよ。」
卯天はニコッと笑う。
「やれやれ、まぁ…退くわけにはいかないよな。遠慮なしにいくぞ?」
「はい。僕も手加減しませんから。」
ザッ!
そう言い終わると同時、卯天は勢いを着けて間合いを詰めて来た。
「っ!?(速い!)」
悠の使う縮地みたいに無茶苦茶では無いが。
何かしらの歩法の1つらしく既に大きく距離を詰められ、懐に潜り込まれる。
「っのぉ!」
ヒュッ!
ワンテンポ遅れながら、俺は右拳を放った。
勿論、当たらない事は理解していた。
避けられて距離を開けるのが狙いだ。
「ふっ。」
ガッ、キィッ…
卯天は小さく息を吐き、右足で踏み止まり。
身体を左にひねり、後ろには退かずに拳を避けた。
「むっ…(退かないか)」
俺は右拳を引きつつ、左拳を打ち出した。
「ふっぅ…」
対して卯天は息をゆっくりと吐きながら右手を振り下ろした。
ヒュッ!スッ!
2人の拳が交差する。
パァン!!
「なっ!?」
俺の拳は卯天に届かず。
それどころか、腕の辺り当てられた卯天の掌がピタリと張り付きビクともしない。
「油断対敵ですよ?」
ぐぃっ!
「うわっ!」
卯天が腕を引くと俺は引っ張られた様に前倒れになる。
「はぁっ!鏡掌震打!」
ザッ!
ズギャン!
「がっぁ??!」
クラッ…
「ぁ(あれ…そ…ら?)」
目の前に映っていた卯天が消え。
ビル間から覗く真っ青な空が見え…
ドザッ…
ベスト10以内といえば…
悠は来ないだろう…
金剛さんは忙しい…
摩耶君は中国…
「って…誰も居ないじゃ無いか。」
「……あの」
「ん?」
「どうしても上位に挑戦したいですか?」
「卯天君、何か方法があるのか?」
「はい。」
「……是非お願いしたい。」
「判りました。じゃ向こうに戻りましょう。」
卯天はニコッと笑い立ち上がる。
… … …
ー闘路ー
休憩所から戻ると卯天はすぐに人だかりの中に入っていく。
「すいません、ランク戦をやるので場を開けてもらえますか?」
「お、小森君。いいぞ、丁度終わった所だ。」
卯天はビデオカメラとモバイルパソコンを持った男と話。
「相手はどいつだい?此方でエントリーしといてやりよ。」
「ありがとうございます。岡崎さんどうぞ。」
「あ、あぁ。」
俺を呼ぶと周りの人だかりがまるでモーゼの海峡みたいに道を開ける。
俺はそれに少し気押されながら歩いていく。
ざわざわ…ざわざわ…
ざわざわ…ざわざわ…
流石はランク戦ということかところ狭しと人が集まり。
あっというまに人のリングが出来上がる。
「それで、相手は誰なんだ?」
俺は手首の柔軟をしながら尋ねる。
「相手は…僕です。」
「えっ?卯天…君?」
「はい、現在ランク10位。小森卯天…お相手します。」
卯天はカッターシャツを脱ぎ、黒地に白糸で虎の刺繍が入った半袖のシャツになり構える。
「っ……いつの間にか、大先輩になってたんだな。」
「そんな、僕もまだまだですよ。」
卯天はニコッと笑う。
「やれやれ、まぁ…退くわけにはいかないよな。遠慮なしにいくぞ?」
「はい。僕も手加減しませんから。」
ザッ!
そう言い終わると同時、卯天は勢いを着けて間合いを詰めて来た。
「っ!?(速い!)」
悠の使う縮地みたいに無茶苦茶では無いが。
何かしらの歩法の1つらしく既に大きく距離を詰められ、懐に潜り込まれる。
「っのぉ!」
ヒュッ!
ワンテンポ遅れながら、俺は右拳を放った。
勿論、当たらない事は理解していた。
避けられて距離を開けるのが狙いだ。
「ふっ。」
ガッ、キィッ…
卯天は小さく息を吐き、右足で踏み止まり。
身体を左にひねり、後ろには退かずに拳を避けた。
「むっ…(退かないか)」
俺は右拳を引きつつ、左拳を打ち出した。
「ふっぅ…」
対して卯天は息をゆっくりと吐きながら右手を振り下ろした。
ヒュッ!スッ!
2人の拳が交差する。
パァン!!
「なっ!?」
俺の拳は卯天に届かず。
それどころか、腕の辺り当てられた卯天の掌がピタリと張り付きビクともしない。
「油断対敵ですよ?」
ぐぃっ!
「うわっ!」
卯天が腕を引くと俺は引っ張られた様に前倒れになる。
「はぁっ!鏡掌震打!」
ザッ!
ズギャン!
「がっぁ??!」
クラッ…
「ぁ(あれ…そ…ら?)」
目の前に映っていた卯天が消え。
ビル間から覗く真っ青な空が見え…
ドザッ…