ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「ふぅ…(よかった、勝てた。)」
拍車をくれている周りに、俺は少し気恥ずかしく手を振る。
「次は俺な。」
ズィッ…
さっきの相手が退いた途端新しい男が俺の前に立つ。
「むっ…」
連続4人目…
出来れば休憩を挟みたい。
「ちょっと、待ってください。」
ざわざわ…ざわざわ…
人だかりの中から誰かが出てきて止めに入る。
「流石にこれ以上の連戦はキツイです。岡崎さんは一度休憩しましょう。」
そう話すのは、紺の学生ズボンに半袖のカッターシャツを着た。
色白で薄紫の髪の少年。
「卯天君。」
「お久しぶりです。岡崎さん」
卯天は笑顔でペコリとお辞儀をする。
………
ー闘路休憩所ー
何処かから拾って(盗んで)来た、ベンチや椅子、パイプ机が置いてある。
机の上にはノートパソコンが一台置いてあり常にランキングや闘路の情報が確認できる様にしてあるらしい。(電気は勿論ビルから拝借)
俺は背もたれの無いベンチに座って休憩していると…
「すいません、お待たせしました。お水で良かったですか?」
卯天がペットボトルを持って隣に座る。
「あ、悪いな。いくらだ?」
俺はペットボトルを受けとると慌て財布を取り出した。
「あはは、水くらい良いですよ。」
「む…じゃ、今度何か奢るよ。」
年下に奢られるのは少し格好悪い気もしたが、奢る約束をして素直に水を貰った。
「ゴクゴク…ぷはっ」
一息で半分開けた。
日陰とはいえ、真夏の日中。
風の入らないビル間で動き続けて俺は汗だく。
口に含んだ水は冷たくて美味しかった。
「それにしても凄いですね。3連勝なんて。」
「いや、はは。卯天君は制服みたいだけど、学校帰りか?」
照れ隠しに愛想笑いで誤魔化して話を変えた。
「はい。夏期補習です。」
「夏期補習?」
「夏休み中、自由参加で午前中授業を受けれるんですよ。」
「はぁ…自由参加なのに凄いな。」
感心。
夏期講習には俺も行ってるが、それは千草やかがみに誘われたからで自分からは絶対行ってない。
「僕の場合は勉強に行くより、体育館が目当てですから。」
「体育館?」
「うちの学校、運動器具が充実してるんです。だから1時間くらいしたらすぐ体育館に行くんです。」
「なるほど…」
それでも大した物だと思う。
「じゃあ夏休みに入ってからは此処(闘路)に入り浸りか?」
「そうですね。特に大した予定がなかったら1日中いますね。実戦に勝る経験は無いですから。」
卯天はにっこりと笑って答える。
「実戦に勝る経験は無い…か…」
もしかしたら、羅漢館長はそれを身体で學ばせようとしたのかも知れない。
「ところで亮さん、今日は腕試しですか?」
「あ、いや。ちょっと館長に……」
俺は手短に事を説明した。
「成る程…今日中にベスト10入り命令ですか。」
「あぁ。」
「けど、一桁代にランクインは最低10位の人との対戦か立ち会いいりますよ?」
「え゛っ!そうなのか?」
そんなこと初めて聞いた。
拍車をくれている周りに、俺は少し気恥ずかしく手を振る。
「次は俺な。」
ズィッ…
さっきの相手が退いた途端新しい男が俺の前に立つ。
「むっ…」
連続4人目…
出来れば休憩を挟みたい。
「ちょっと、待ってください。」
ざわざわ…ざわざわ…
人だかりの中から誰かが出てきて止めに入る。
「流石にこれ以上の連戦はキツイです。岡崎さんは一度休憩しましょう。」
そう話すのは、紺の学生ズボンに半袖のカッターシャツを着た。
色白で薄紫の髪の少年。
「卯天君。」
「お久しぶりです。岡崎さん」
卯天は笑顔でペコリとお辞儀をする。
………
ー闘路休憩所ー
何処かから拾って(盗んで)来た、ベンチや椅子、パイプ机が置いてある。
机の上にはノートパソコンが一台置いてあり常にランキングや闘路の情報が確認できる様にしてあるらしい。(電気は勿論ビルから拝借)
俺は背もたれの無いベンチに座って休憩していると…
「すいません、お待たせしました。お水で良かったですか?」
卯天がペットボトルを持って隣に座る。
「あ、悪いな。いくらだ?」
俺はペットボトルを受けとると慌て財布を取り出した。
「あはは、水くらい良いですよ。」
「む…じゃ、今度何か奢るよ。」
年下に奢られるのは少し格好悪い気もしたが、奢る約束をして素直に水を貰った。
「ゴクゴク…ぷはっ」
一息で半分開けた。
日陰とはいえ、真夏の日中。
風の入らないビル間で動き続けて俺は汗だく。
口に含んだ水は冷たくて美味しかった。
「それにしても凄いですね。3連勝なんて。」
「いや、はは。卯天君は制服みたいだけど、学校帰りか?」
照れ隠しに愛想笑いで誤魔化して話を変えた。
「はい。夏期補習です。」
「夏期補習?」
「夏休み中、自由参加で午前中授業を受けれるんですよ。」
「はぁ…自由参加なのに凄いな。」
感心。
夏期講習には俺も行ってるが、それは千草やかがみに誘われたからで自分からは絶対行ってない。
「僕の場合は勉強に行くより、体育館が目当てですから。」
「体育館?」
「うちの学校、運動器具が充実してるんです。だから1時間くらいしたらすぐ体育館に行くんです。」
「なるほど…」
それでも大した物だと思う。
「じゃあ夏休みに入ってからは此処(闘路)に入り浸りか?」
「そうですね。特に大した予定がなかったら1日中いますね。実戦に勝る経験は無いですから。」
卯天はにっこりと笑って答える。
「実戦に勝る経験は無い…か…」
もしかしたら、羅漢館長はそれを身体で學ばせようとしたのかも知れない。
「ところで亮さん、今日は腕試しですか?」
「あ、いや。ちょっと館長に……」
俺は手短に事を説明した。
「成る程…今日中にベスト10入り命令ですか。」
「あぁ。」
「けど、一桁代にランクインは最低10位の人との対戦か立ち会いいりますよ?」
「え゛っ!そうなのか?」
そんなこと初めて聞いた。