ー夏休み編ー悪と邪鬼
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「まぁ聞けよ。『完璧な技』っぅより完璧に限りなく近いっぅ技を創るんだ。」
両腕を組み、ニンマリと笑う。
「完璧に限りなく近い?」
「そだ。そのためのベースはお前だ。」
パチン!!パチン!!
両手で指を弾き俺を指さす。
「ちょ???待ってください。何が言いたいのかよく分んないんスけど…」
俺は両手を前に広げてストップをかける。
「あん?さっしのわりぃ奴だなぁ。」
館長はふぅっと溜息を吐くが何を察すのか本当にわからない。
「だからょお。ベースは速破突、これからいらねぇモンを抜いているモンを足していく。そうすりゃいずれは限りなく完璧に近いモンになる。」
「……それは折り紙を100万回折りたためば月にも届くって考えなんじゃ…」
かなりの暴論に一瞬思考が止まる。
「おもしれぇ例えすんじゃねぇか。が…一回の人生んな無駄な時間はねぇ。俺の考えじゃぁ………」
館長は何かを言いかけたが口を閉ざす。
「……考えでは?」
「あぁ…足りねえモンの一つは俺が教えてやれる。」
「本当ですか!!」
「あぁ。だが…それを伝えても俺と同じもんしかできねぇ。んでだ、更に言えばこのDVDン中に二つある。」
「…更に二つ……」
「それでも完成しないがな。あとはお前しだいってとこだな。」
「俺しだい…」
「ま、とりあえずDVDみたらお前、闘路行ってベスト10位内に入ってこい。(後はあの人が話聞いてくれるかが問題だなぁ)」
「は?えっ、ちょ1、10位内スか?」
「あぁ、今日中に入れなかったら今の話は全部なしだ気合い入れていけよ。てめにゃ技術云々よりまず経験が足んねぇんだからな。」
「お、押忍…」
「いい返事だ。(いずれにしても結局はこいつ次第だな…)」
………
ー闘路(秋葉原)ー
猥雑で雑多でマニアックな街の裏側。
夏休み最中と言う理由もあり、暇をもて余した血気盛んな若者達(ガキども)が闘路に足を運んでいた。
「ぅらぁ!」
バッ!ジャッ!
「っ…」
拳が俺の顔面を狙うが頬を掠りながら抜けていく。
俺が今対戦してる相手はやや大柄で日に焼けて色黒の男。
ボクシングでもやっているのだろう。
パンチ1発1発にそれなりに威力があるが……
1・2・3とまでしか続いてない単調なコンビネーション。
悠や千夜に比べたら幾らでも隙が突ける。
「シッ、シッ、シッ!」
小刻みに息を吐き出し、単調なジャブを更に打ってきた。
「ふっ、ふっ、ふぅっ……(大丈夫、見える。)」
ビュバ!
右拳での腹部(ボディ)狙いの荒いジャブを避け。
スッ…
ビュバ!
次いで左拳が顔(顎)を砕きに来た。
ガッ!
向かっ来る拳では無く手首の辺りを甲手(手の甲で回し受ける技)で弾き。
「破!」
ザッ!ドッン!
「ごっぉ?!」
3撃めが放たれる前に隙が出来た腹部に中段正拳を叩き込み。
相手は膝を折り踞る。
「そこまで、勝者岡崎亮!」
勝敗が決まり。
ピュー!ピュー!
パチパチパチパチ!
パチパチパチパチ!
人だかりからは口笛や拍車が飛び交い合う。
両腕を組み、ニンマリと笑う。
「完璧に限りなく近い?」
「そだ。そのためのベースはお前だ。」
パチン!!パチン!!
両手で指を弾き俺を指さす。
「ちょ???待ってください。何が言いたいのかよく分んないんスけど…」
俺は両手を前に広げてストップをかける。
「あん?さっしのわりぃ奴だなぁ。」
館長はふぅっと溜息を吐くが何を察すのか本当にわからない。
「だからょお。ベースは速破突、これからいらねぇモンを抜いているモンを足していく。そうすりゃいずれは限りなく完璧に近いモンになる。」
「……それは折り紙を100万回折りたためば月にも届くって考えなんじゃ…」
かなりの暴論に一瞬思考が止まる。
「おもしれぇ例えすんじゃねぇか。が…一回の人生んな無駄な時間はねぇ。俺の考えじゃぁ………」
館長は何かを言いかけたが口を閉ざす。
「……考えでは?」
「あぁ…足りねえモンの一つは俺が教えてやれる。」
「本当ですか!!」
「あぁ。だが…それを伝えても俺と同じもんしかできねぇ。んでだ、更に言えばこのDVDン中に二つある。」
「…更に二つ……」
「それでも完成しないがな。あとはお前しだいってとこだな。」
「俺しだい…」
「ま、とりあえずDVDみたらお前、闘路行ってベスト10位内に入ってこい。(後はあの人が話聞いてくれるかが問題だなぁ)」
「は?えっ、ちょ1、10位内スか?」
「あぁ、今日中に入れなかったら今の話は全部なしだ気合い入れていけよ。てめにゃ技術云々よりまず経験が足んねぇんだからな。」
「お、押忍…」
「いい返事だ。(いずれにしても結局はこいつ次第だな…)」
………
ー闘路(秋葉原)ー
猥雑で雑多でマニアックな街の裏側。
夏休み最中と言う理由もあり、暇をもて余した血気盛んな若者達(ガキども)が闘路に足を運んでいた。
「ぅらぁ!」
バッ!ジャッ!
「っ…」
拳が俺の顔面を狙うが頬を掠りながら抜けていく。
俺が今対戦してる相手はやや大柄で日に焼けて色黒の男。
ボクシングでもやっているのだろう。
パンチ1発1発にそれなりに威力があるが……
1・2・3とまでしか続いてない単調なコンビネーション。
悠や千夜に比べたら幾らでも隙が突ける。
「シッ、シッ、シッ!」
小刻みに息を吐き出し、単調なジャブを更に打ってきた。
「ふっ、ふっ、ふぅっ……(大丈夫、見える。)」
ビュバ!
右拳での腹部(ボディ)狙いの荒いジャブを避け。
スッ…
ビュバ!
次いで左拳が顔(顎)を砕きに来た。
ガッ!
向かっ来る拳では無く手首の辺りを甲手(手の甲で回し受ける技)で弾き。
「破!」
ザッ!ドッン!
「ごっぉ?!」
3撃めが放たれる前に隙が出来た腹部に中段正拳を叩き込み。
相手は膝を折り踞る。
「そこまで、勝者岡崎亮!」
勝敗が決まり。
ピュー!ピュー!
パチパチパチパチ!
パチパチパチパチ!
人だかりからは口笛や拍車が飛び交い合う。