ー夏休み編ー悪と邪鬼
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~あらすじ~
高校三年、小鳥遊悠は陵桜高校に転校し数多の友人、知人、変人と青春(?)の学生生活を送っていた。
その表の学生生活を傍らにもうひとつ街の裏、闘路ランカー、トラブルシューターとして練り歩く趣味をもっていた。
その不特定多数のトラブルに巻き込まれていく悠の前に現れた幼き少女、秋宵月真桜。
古くの因縁を断つための喧嘩の末、ひとつの終結をみせたと思われたさなか、従兄弟:小鳥遊柏から地獄のバカンスの招待。
ある者は自らを見直し…
ある者は新な師を持ち…
ある者は別地に渡り…
ある者は策略を練り…
ある者は傍観者となり…
あらゆる思惑が混じりあう最中、悪魔と邪鬼の喧嘩の火蓋が切られる……
ーファミレス(喫煙席側奥の席)ー
「そろそろ始まるかも知れないわね」
白いノースリーブのワンピースを着た古川稲葉はノートパソコンを二台並べて映像から目を離さずにポソリと呟く…
「始…まる?……何…がです…か?」
その向かい側で…同じようにパソコンを開き。
カタカタと何かを打ち込み続けていた烏哭禅は手を止めて右側しか見えてない目で稲葉を見る。
「戦…小さくもとても大きな戦よ」
「………」
「この戦、勝つのはどちらかかしらね…悪魔か邪鬼…ふふ」
「……稲葉…さん……話して…おきたい……事が…」
「え?」
…………
ー神拳館道場本部ー
各フロアまだ誰一人来ていない早朝…
しかし、ある一室からは……
ヒュ…バッン!ヒュ…バッン!
「ふっ…はぁ…」
ツンツンの黒髪で上はタンクトップ、下はトレーニングウェア姿の岡崎亮は息を切らせながらサンドバックを打っていた。
~The Ryo side~
【見直すもの】
「ふっ…はっ…」
ヒュ…バァン!
短く息を吐き…
肩と腕の力のみで右拳を放ち。
当たったサンドバッグは少しだけ後ろに傾きグラグラと揺れる。
「ふっ…はっ…もう一回…」
ヒュ…ピキン!
「痛っ…」
腕が延びきる寸前、肩に針を刺した様な痛みが走る。
「はっはっ、まだまだだなぁ。」
肩を押さえながら腕を回して居ると後ろから野太い声がする。
「羅漢館長、おはようございます。」
振り返ると、坊主頭で道着姿の坂神羅漢が朝から大笑いしている。
「俺ぁより早く来てるたぁなぁ…やる気十二分か?」
「早く強くなりたいんで…」
「ふぅー…まぁだ言ってらぁ。」
羅漢の顔から笑顔が消えてため息を吐く。
「いいかぁ?岡崎よぉ、何があるかしらねぇがな…3日で強くなるなんてこたぁ不可だぜ?」
「……」
羅漢館長は俺の横に並び肩をポンと叩く。
「館長……悠は爆発的に伸びてる。たった…数分の間に別人に変わったのかと思う程に……」
俺は自分でも分かるくらい情けない声をだして訴える。
「あのなぁ、弥一の孫ったて何もいきなり強くなってる訳じゃねぇんだよ。」
「けど…」
「わかっちゃねぇな……いいかぁ?確かに鍛え方によっちゃぁ付け焼き刃的な技術たぁ学べても身体はそうはいかねぇ。判るかぁ?」
「いや…?」
「つまりだなぁ…」
「!?」
ビュバ!ピッ…
羅漢館長は一歩後ろに下がると、両膝を軽く曲げ腰を落とし右手を/に振り下ろした。
パラパラ…
俺の顔面に一陣の風が走り前髪が散っていく。
「どうでい?」
「な、何が…」
自信満々顔の館長。
俺は全て事が終わり、やっと喉から一言だけ声を出す。
「何がって今の手刀見えたかぁ?」
「あ?あぁ…見えた。(全く反応出来なかったけどな…)」
「だったらやってみな。」
「やってみな。って…だから、腰を落として…」
俺は同じ様に膝を軽く曲げ腰を落とし。
右手の親指だけを深く、他の四指は軽く曲げ手刀を形作る。
高校三年、小鳥遊悠は陵桜高校に転校し数多の友人、知人、変人と青春(?)の学生生活を送っていた。
その表の学生生活を傍らにもうひとつ街の裏、闘路ランカー、トラブルシューターとして練り歩く趣味をもっていた。
その不特定多数のトラブルに巻き込まれていく悠の前に現れた幼き少女、秋宵月真桜。
古くの因縁を断つための喧嘩の末、ひとつの終結をみせたと思われたさなか、従兄弟:小鳥遊柏から地獄のバカンスの招待。
ある者は自らを見直し…
ある者は新な師を持ち…
ある者は別地に渡り…
ある者は策略を練り…
ある者は傍観者となり…
あらゆる思惑が混じりあう最中、悪魔と邪鬼の喧嘩の火蓋が切られる……
ーファミレス(喫煙席側奥の席)ー
「そろそろ始まるかも知れないわね」
白いノースリーブのワンピースを着た古川稲葉はノートパソコンを二台並べて映像から目を離さずにポソリと呟く…
「始…まる?……何…がです…か?」
その向かい側で…同じようにパソコンを開き。
カタカタと何かを打ち込み続けていた烏哭禅は手を止めて右側しか見えてない目で稲葉を見る。
「戦…小さくもとても大きな戦よ」
「………」
「この戦、勝つのはどちらかかしらね…悪魔か邪鬼…ふふ」
「……稲葉…さん……話して…おきたい……事が…」
「え?」
…………
ー神拳館道場本部ー
各フロアまだ誰一人来ていない早朝…
しかし、ある一室からは……
ヒュ…バッン!ヒュ…バッン!
「ふっ…はぁ…」
ツンツンの黒髪で上はタンクトップ、下はトレーニングウェア姿の岡崎亮は息を切らせながらサンドバックを打っていた。
~The Ryo side~
【見直すもの】
「ふっ…はっ…」
ヒュ…バァン!
短く息を吐き…
肩と腕の力のみで右拳を放ち。
当たったサンドバッグは少しだけ後ろに傾きグラグラと揺れる。
「ふっ…はっ…もう一回…」
ヒュ…ピキン!
「痛っ…」
腕が延びきる寸前、肩に針を刺した様な痛みが走る。
「はっはっ、まだまだだなぁ。」
肩を押さえながら腕を回して居ると後ろから野太い声がする。
「羅漢館長、おはようございます。」
振り返ると、坊主頭で道着姿の坂神羅漢が朝から大笑いしている。
「俺ぁより早く来てるたぁなぁ…やる気十二分か?」
「早く強くなりたいんで…」
「ふぅー…まぁだ言ってらぁ。」
羅漢の顔から笑顔が消えてため息を吐く。
「いいかぁ?岡崎よぉ、何があるかしらねぇがな…3日で強くなるなんてこたぁ不可だぜ?」
「……」
羅漢館長は俺の横に並び肩をポンと叩く。
「館長……悠は爆発的に伸びてる。たった…数分の間に別人に変わったのかと思う程に……」
俺は自分でも分かるくらい情けない声をだして訴える。
「あのなぁ、弥一の孫ったて何もいきなり強くなってる訳じゃねぇんだよ。」
「けど…」
「わかっちゃねぇな……いいかぁ?確かに鍛え方によっちゃぁ付け焼き刃的な技術たぁ学べても身体はそうはいかねぇ。判るかぁ?」
「いや…?」
「つまりだなぁ…」
「!?」
ビュバ!ピッ…
羅漢館長は一歩後ろに下がると、両膝を軽く曲げ腰を落とし右手を/に振り下ろした。
パラパラ…
俺の顔面に一陣の風が走り前髪が散っていく。
「どうでい?」
「な、何が…」
自信満々顔の館長。
俺は全て事が終わり、やっと喉から一言だけ声を出す。
「何がって今の手刀見えたかぁ?」
「あ?あぁ…見えた。(全く反応出来なかったけどな…)」
「だったらやってみな。」
「やってみな。って…だから、腰を落として…」
俺は同じ様に膝を軽く曲げ腰を落とし。
右手の親指だけを深く、他の四指は軽く曲げ手刀を形作る。
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