ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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「電話誰から?」
鈴猫がお茶を入れながら尋ねると
「愛美、何か西口公園でトラブってるから来てくれってさ。」
「………って何でのんびりしてるのよ!」
「朝食食べないとやる気出ないし。愛美なら平気平気」
「ちょ、もぅ、ほら行くよ!」
珍しく鈴猫が紅を急かし始める。
「何かあったのか?」
「ん~何か西口公園でトラブってるらしい。って…加藤愛美って天音隊の副長から連絡入った。」
「…何で天音じゃ無く紅に掛かって来るんだ?」
「西口公園から駅の辺りは俺の管轄だからね。一応管轄の部隊長に連絡入れるのがルール…ムグムグ、ふぅご馳走様。」
紅は朝食を食べ終え…
「じゃ…ちょっと行って来ますか。」
「…心配だから私も行くわ。」
「……紅じゃ歩いて時間が掛かるだろ送ってやるよ。」
鈴猫と同時にも朝食を食べ終えた悠も席を立ち上がる。
「なら、早く行って来いなの」
「おう、出来るだけすぐ戻る。」
「帰ったらしごいてやるから覚悟するなのー」
不吉な一言を聞いて悠達は家を出た。
…………
ー池袋西口公園ー
「さて、何処かな?」
「あ!あれじゃない?」
朝から人が多い公園広場だが端の方で人だかりが出来ている。
「みたいだな、行ってみるか…っか俺も行っていいのか?」
前と同じ様な事にならないかと悠は一応確認をとる。
「俺と花王が居るし平気、平気、おーい。」
「だぁからぁ~…ん?あ、紅さん!遅いですよ!」
前髪をカチューシャで止めた女の子が集団の先人をきっている。
多分さっき言ってた、加藤愛美って娘だろう。
「ごめん、ごめん。で、何事?」
「それが…」
「ここから出ていけ!」
しゃがれた怒鳴り声が後ろから飛んできた…
「…本当に何事?」
「さっき何人かでランキング戦(喧嘩)やってたら急にあのおっさん達が邪魔して…」
加藤が指差した方ではあまり綺麗な格好とは言えないおっさん連中がいきりたっている。
「えーと?出てけてのはどーゆ事?」
紅が加藤と変わって話を聞くと
「お前らみたいなガキどもはいつか腹いせや余興に俺達をゴミ扱いし始める!」
「今年に入って何人襲われたか…酷いヤツは寝ている所にコンクリートブロック落とされたんだぞ!」
「あぁ?おっさん!俺等がやったてのか!」
「ブッコロスぞ!この浮浪者が!」
浮浪者と若者は一触即発の雰囲気で睨み合っている。
「だいたい公園で寝泊まりしてんじゃねーよジジィ!!」
ピク!
「(ねぇ、どおする?)」
鈴猫が紅に耳打ちする。
「(う~ん、頃合い見計らって退かせるか…今騒ぎ大きくして警察事は…)」
「……待てよ」
スッ…
若者と浮浪者の間に悠が突然、割って入り…
「このおっさん達だって好きで浮浪者やってんじゃ無いんだそんな言い方無いだろ。」
「あ?なんだよ?本当の事だろうが!」
若者の1人が悠の胸ぐらに掴みかかり、周りの浮浪者達は少したじろく。
「本当の事じゃねぇよ…家あるのが当たり前と思うなってんだよ。」
悠は真剣な顔、そして冷静に答える。
「…………そこの兄ちゃん良いよ。」
「え?」
「俺等みたいなのに真剣になってくれてありがとよ…今日は兄ちゃんに免じて退くよ…」
「お?あぁ…」
リーダー格の男がそう言うと浮浪者達は蟠りを残しながらもチリジリに散っていく…
「…ふっ、何だか面白い事になってるな。」
ざり…
そんな中、氷の刃の様な声が突き刺さった。
ザザッ!
若者達は一斉に姿勢を但し道を開ける。
「崇…」
「なんだ、悠遂にうちに来る気になったか?」
炎天下に汗一つかかずに珍しくと言うか初めてスーツ姿でオールバックの崇が現れた。
「誰がだ…たまたまだよ。」
「そうか…また、何かやってくれたみたいだな。」
崇は特に興味無さげに浮浪者達を見る。
「……」
悠は黙って崇を見ていると
「…ちょっと来い。紅、花王、ガキどもを解散させろ。」
「はいよ。」
「は~い…」
紅達は言われた通りに動き始め、悠は崇に着いていく…
鈴猫がお茶を入れながら尋ねると
「愛美、何か西口公園でトラブってるから来てくれってさ。」
「………って何でのんびりしてるのよ!」
「朝食食べないとやる気出ないし。愛美なら平気平気」
「ちょ、もぅ、ほら行くよ!」
珍しく鈴猫が紅を急かし始める。
「何かあったのか?」
「ん~何か西口公園でトラブってるらしい。って…加藤愛美って天音隊の副長から連絡入った。」
「…何で天音じゃ無く紅に掛かって来るんだ?」
「西口公園から駅の辺りは俺の管轄だからね。一応管轄の部隊長に連絡入れるのがルール…ムグムグ、ふぅご馳走様。」
紅は朝食を食べ終え…
「じゃ…ちょっと行って来ますか。」
「…心配だから私も行くわ。」
「……紅じゃ歩いて時間が掛かるだろ送ってやるよ。」
鈴猫と同時にも朝食を食べ終えた悠も席を立ち上がる。
「なら、早く行って来いなの」
「おう、出来るだけすぐ戻る。」
「帰ったらしごいてやるから覚悟するなのー」
不吉な一言を聞いて悠達は家を出た。
…………
ー池袋西口公園ー
「さて、何処かな?」
「あ!あれじゃない?」
朝から人が多い公園広場だが端の方で人だかりが出来ている。
「みたいだな、行ってみるか…っか俺も行っていいのか?」
前と同じ様な事にならないかと悠は一応確認をとる。
「俺と花王が居るし平気、平気、おーい。」
「だぁからぁ~…ん?あ、紅さん!遅いですよ!」
前髪をカチューシャで止めた女の子が集団の先人をきっている。
多分さっき言ってた、加藤愛美って娘だろう。
「ごめん、ごめん。で、何事?」
「それが…」
「ここから出ていけ!」
しゃがれた怒鳴り声が後ろから飛んできた…
「…本当に何事?」
「さっき何人かでランキング戦(喧嘩)やってたら急にあのおっさん達が邪魔して…」
加藤が指差した方ではあまり綺麗な格好とは言えないおっさん連中がいきりたっている。
「えーと?出てけてのはどーゆ事?」
紅が加藤と変わって話を聞くと
「お前らみたいなガキどもはいつか腹いせや余興に俺達をゴミ扱いし始める!」
「今年に入って何人襲われたか…酷いヤツは寝ている所にコンクリートブロック落とされたんだぞ!」
「あぁ?おっさん!俺等がやったてのか!」
「ブッコロスぞ!この浮浪者が!」
浮浪者と若者は一触即発の雰囲気で睨み合っている。
「だいたい公園で寝泊まりしてんじゃねーよジジィ!!」
ピク!
「(ねぇ、どおする?)」
鈴猫が紅に耳打ちする。
「(う~ん、頃合い見計らって退かせるか…今騒ぎ大きくして警察事は…)」
「……待てよ」
スッ…
若者と浮浪者の間に悠が突然、割って入り…
「このおっさん達だって好きで浮浪者やってんじゃ無いんだそんな言い方無いだろ。」
「あ?なんだよ?本当の事だろうが!」
若者の1人が悠の胸ぐらに掴みかかり、周りの浮浪者達は少したじろく。
「本当の事じゃねぇよ…家あるのが当たり前と思うなってんだよ。」
悠は真剣な顔、そして冷静に答える。
「…………そこの兄ちゃん良いよ。」
「え?」
「俺等みたいなのに真剣になってくれてありがとよ…今日は兄ちゃんに免じて退くよ…」
「お?あぁ…」
リーダー格の男がそう言うと浮浪者達は蟠りを残しながらもチリジリに散っていく…
「…ふっ、何だか面白い事になってるな。」
ざり…
そんな中、氷の刃の様な声が突き刺さった。
ザザッ!
若者達は一斉に姿勢を但し道を開ける。
「崇…」
「なんだ、悠遂にうちに来る気になったか?」
炎天下に汗一つかかずに珍しくと言うか初めてスーツ姿でオールバックの崇が現れた。
「誰がだ…たまたまだよ。」
「そうか…また、何かやってくれたみたいだな。」
崇は特に興味無さげに浮浪者達を見る。
「……」
悠は黙って崇を見ていると
「…ちょっと来い。紅、花王、ガキどもを解散させろ。」
「はいよ。」
「は~い…」
紅達は言われた通りに動き始め、悠は崇に着いていく…