ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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「くー…くー…」
「がぁー…がぁー…」
「すー…すー…」
「すやすや…」
宴は深夜まで続き、ほとんど皆騒ぎつぶれてしまった。
ー玄関ー
ガチャガチャ…ガチャン?ギィィ…
すっ…
正攻法では無くピッキングで開けられた扉にバロンが立ち上がる。
ギシッ…
「ハッハッ!」
パタパタと尻尾を振り仰向け、つまりは服従の証。
バロンがポーズをとるのは弥一を除き、たった一名しかいない。
「何だこりゃ…」
広間に入り、惨状にポカンとする。
「あぁ…そう言えば悠から何かパーティーがあるってメール来てたな。」
「…っち、そーゆ事は早く言え!」
ガンッ!
「痛っ……殴るなよ。」
「るせぇ…悠は…仏間だ。」
「部屋じゃないのか?」
「彼奴は夜絶対に手を合わせる。」
「あら…お二人さん思ったより遅かったわね…。」
ムクっとソファーから稲葉が起き上がる。
「よぉ、女狐。」
「クス、誉め言葉にもらっておくわ。あと、はい、これ。」
稲葉はDVDディスクを渡す。
「戌塚君戦、紅さん戦、宮塚君戦、秋宵月ちゃん戦、オマケに宮塚君と金剛戦。そして、一番の目玉、虎琥狗崇の伝説が始まった一戦…勿論非公開。…譲って貰うのにかなり苦労したのよ。」
「わかってる。現ナマ100万でいいだろ。」
「いらないわ。」
稲葉は首を振る。
「あ?」
「か・わ・り・に…貴方の悪巧みに強力させて?」
「……っち、口出しはするなそれが条件だ。」
「ふふ、わかったわ。」
………
ー仏間ー
「……」
悠は無言で手を合わせたまま静止する。
「…熱心なの、それは誰に対して?…なの」
悠の後ろで三角座りをしている秋宵月はポソっと呟く。
「母さん、ばぁさん、マキ、マハ……あと爺だ。」
「…マキ、マハ?」
「飼い猫だ。この箱に眠ってる…」
悠は木彫りで鳥獣戯画が彫られた箱を2つ指差す。
「……いい箱なの」
「俺が彫った。一堀一堀本気でな…」
「ふ、ふふ、ははは!」
「「!?」」
突然障子を挟み高笑いが聞こえてくる。
「くく、あはは!たかが飼い猫が死んだ程度に手製の木彫りか…相変わらず甘いなぁ、え?悠?」
シャー…
障子を開けながら、上から下まで迷彩がらの服装姿で食わえタバコの小鳥遊柏とすまなそうな顔の金剛が入ってくる。
「柏……」
悠は立ち上がり。
「他の事はな…何を言おうと笑って拳骨で許してやるけどな…俺の家族馬鹿にするなら…お前でも本気で赦さない…ぞ?」
ザリッ…
殺気と獣氣が充満する。
「くくく…おいおい、生物は死ねばたんぱく質の塊だぞ?お前の家族はたんぱく質の塊かぁ?」
ビチッ…
「「「「!?」」」」
「ふ、ふふ、ふははは!てめぇ!今からたんぱく質の塊にしてやるよ!」
ギュパ!チッ…
悠の拳が下段から顎を穿とうとしたが柏は軽く頭を後ろに下げ、タバコに掠り火が着く…
「おー、ライターいらずでちょうどいいな。」
グワッ!ガシッ!ドダンッッ!
「がっ……」
柏の右手が悠の首を掴み仰向けに叩きつける。
「がぁー…がぁー…」
「すー…すー…」
「すやすや…」
宴は深夜まで続き、ほとんど皆騒ぎつぶれてしまった。
ー玄関ー
ガチャガチャ…ガチャン?ギィィ…
すっ…
正攻法では無くピッキングで開けられた扉にバロンが立ち上がる。
ギシッ…
「ハッハッ!」
パタパタと尻尾を振り仰向け、つまりは服従の証。
バロンがポーズをとるのは弥一を除き、たった一名しかいない。
「何だこりゃ…」
広間に入り、惨状にポカンとする。
「あぁ…そう言えば悠から何かパーティーがあるってメール来てたな。」
「…っち、そーゆ事は早く言え!」
ガンッ!
「痛っ……殴るなよ。」
「るせぇ…悠は…仏間だ。」
「部屋じゃないのか?」
「彼奴は夜絶対に手を合わせる。」
「あら…お二人さん思ったより遅かったわね…。」
ムクっとソファーから稲葉が起き上がる。
「よぉ、女狐。」
「クス、誉め言葉にもらっておくわ。あと、はい、これ。」
稲葉はDVDディスクを渡す。
「戌塚君戦、紅さん戦、宮塚君戦、秋宵月ちゃん戦、オマケに宮塚君と金剛戦。そして、一番の目玉、虎琥狗崇の伝説が始まった一戦…勿論非公開。…譲って貰うのにかなり苦労したのよ。」
「わかってる。現ナマ100万でいいだろ。」
「いらないわ。」
稲葉は首を振る。
「あ?」
「か・わ・り・に…貴方の悪巧みに強力させて?」
「……っち、口出しはするなそれが条件だ。」
「ふふ、わかったわ。」
………
ー仏間ー
「……」
悠は無言で手を合わせたまま静止する。
「…熱心なの、それは誰に対して?…なの」
悠の後ろで三角座りをしている秋宵月はポソっと呟く。
「母さん、ばぁさん、マキ、マハ……あと爺だ。」
「…マキ、マハ?」
「飼い猫だ。この箱に眠ってる…」
悠は木彫りで鳥獣戯画が彫られた箱を2つ指差す。
「……いい箱なの」
「俺が彫った。一堀一堀本気でな…」
「ふ、ふふ、ははは!」
「「!?」」
突然障子を挟み高笑いが聞こえてくる。
「くく、あはは!たかが飼い猫が死んだ程度に手製の木彫りか…相変わらず甘いなぁ、え?悠?」
シャー…
障子を開けながら、上から下まで迷彩がらの服装姿で食わえタバコの小鳥遊柏とすまなそうな顔の金剛が入ってくる。
「柏……」
悠は立ち上がり。
「他の事はな…何を言おうと笑って拳骨で許してやるけどな…俺の家族馬鹿にするなら…お前でも本気で赦さない…ぞ?」
ザリッ…
殺気と獣氣が充満する。
「くくく…おいおい、生物は死ねばたんぱく質の塊だぞ?お前の家族はたんぱく質の塊かぁ?」
ビチッ…
「「「「!?」」」」
「ふ、ふふ、ふははは!てめぇ!今からたんぱく質の塊にしてやるよ!」
ギュパ!チッ…
悠の拳が下段から顎を穿とうとしたが柏は軽く頭を後ろに下げ、タバコに掠り火が着く…
「おー、ライターいらずでちょうどいいな。」
グワッ!ガシッ!ドダンッッ!
「がっ……」
柏の右手が悠の首を掴み仰向けに叩きつける。