ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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ガッ!ギュチ………
歪な音が聞こえ…
「あっ……」
「えっ…」
「なっ…」
舞台の側まで集まった紅達の目の前で…
「……」
ズダッン…ゴッ……
崩れ落ちる様に倒れていく…
受身をとった様子も無く、誰の目から見ても危険な倒れかたで動かない…
「猿猴促月、今のお前にはぴったりなの…」
秋宵月は動かない悠を見て呟く。
「終わりマシタワネ…」
デイジーが秋宵月に近付き肩に触れる。
「…早くコイツを病院に連れてってやれなの、でないと…助からなくなるなの。」
倒れている悠はピクリともせず、顔元からじわっ…と血だまりが広がりだす。
「ちょっと…待てよ。」
ザリッ…
突然の事に皆、固まったままだった中、紅が秋宵月の前に立つ。
「何?なの…」
「今何した?」
「…さぁ」
「さぁ…か。うん、まぁいい、けど…このまま行かすと思うかい?」
ビュ…
紅いバットを突きつける。
「……ボソッ」
「ん?」
スッ……ダン
秋宵月がバットに軽く触れると紅は半円を描き背中から倒れる…
「やるのなら真面目にお願い…わかったなの?」
紅の頭元にしゃがみ、顔を覗き込む様に話す。
「…っ!!は、はは、こりゃ面白れぇ!上等だ!」
シュタ!ブン!!
立ち上がると同時にバットを真横に振り抜く。
「……」
スッ…ガアァン!
バットに右手が触れると同時に地面に吸い込まれていく。
「(人体以外でも運動エネルギーが働いたら流せるのか……)よっとぉ!」
紅はバットが地面当たる瞬間に手を離し前倒れになるのを避けて、左足を踏み込みながら腰を捻り後ろ回し蹴りへ繋げる。
「おっ…と」
ヒュバ!ダァン!
「ごふっ!」
威力、角度、速さ(スピード)の総てが完璧な蹴りだったが…
紅の視界はグルリと回り仰向けに倒れる。
「っ…かはっ……(こりゃ…ヤベ…受身さえとれない)」
背面から勢い良く倒されると一時的に呼吸が止る程の痛みが広がる。
「……終わりなの?」
必死に酸素を取り込む紅を見つめる。
「…っ…はは、子猫ちゃん……パンツ見えてるぜっ!!」
両手を頭元に叩き付け、グッっと力を入れながら逆立ちをするように両足を顔面狙いで伸ばした。
スパン!
「っぉ!」
ダン!ギャリリ…
まるでゴムに引っ張られた様に紅は真反対側に転げていき、何とか体勢をたて直し立ち上がる。
「へへ、まるで…手品だな…」
額に汗が伝う…
「貴方は一切手を抜かずに闘ってくる…真面目だけど馬鹿なの。」
「はは…」
全力は当たり前だった…
今の紅は…持っている特殊能力と自分が強い故に、数十手先の自分の敗けを読んでしまっていた…
「まぁ俺は全力主義だからな……けど子猫ちゃん少し間違ってるぜ。」
「?」
「悠は手を抜いてる訳じゃ無い、女や子供を傷付けずに倒せる力量があるんだよ。」
「…戯言なの」
「はは、どうかな?」
紅は拳を握り踏み込む。
ズンッ!
「っお?」
ガグンっと身体が動かなくなる。
「…兄ちゃん、中々いい覚悟だが順番は守らないとな。」
金剛が突然肩を掴み後ろに引っ張って行く。
歪な音が聞こえ…
「あっ……」
「えっ…」
「なっ…」
舞台の側まで集まった紅達の目の前で…
「……」
ズダッン…ゴッ……
崩れ落ちる様に倒れていく…
受身をとった様子も無く、誰の目から見ても危険な倒れかたで動かない…
「猿猴促月、今のお前にはぴったりなの…」
秋宵月は動かない悠を見て呟く。
「終わりマシタワネ…」
デイジーが秋宵月に近付き肩に触れる。
「…早くコイツを病院に連れてってやれなの、でないと…助からなくなるなの。」
倒れている悠はピクリともせず、顔元からじわっ…と血だまりが広がりだす。
「ちょっと…待てよ。」
ザリッ…
突然の事に皆、固まったままだった中、紅が秋宵月の前に立つ。
「何?なの…」
「今何した?」
「…さぁ」
「さぁ…か。うん、まぁいい、けど…このまま行かすと思うかい?」
ビュ…
紅いバットを突きつける。
「……ボソッ」
「ん?」
スッ……ダン
秋宵月がバットに軽く触れると紅は半円を描き背中から倒れる…
「やるのなら真面目にお願い…わかったなの?」
紅の頭元にしゃがみ、顔を覗き込む様に話す。
「…っ!!は、はは、こりゃ面白れぇ!上等だ!」
シュタ!ブン!!
立ち上がると同時にバットを真横に振り抜く。
「……」
スッ…ガアァン!
バットに右手が触れると同時に地面に吸い込まれていく。
「(人体以外でも運動エネルギーが働いたら流せるのか……)よっとぉ!」
紅はバットが地面当たる瞬間に手を離し前倒れになるのを避けて、左足を踏み込みながら腰を捻り後ろ回し蹴りへ繋げる。
「おっ…と」
ヒュバ!ダァン!
「ごふっ!」
威力、角度、速さ(スピード)の総てが完璧な蹴りだったが…
紅の視界はグルリと回り仰向けに倒れる。
「っ…かはっ……(こりゃ…ヤベ…受身さえとれない)」
背面から勢い良く倒されると一時的に呼吸が止る程の痛みが広がる。
「……終わりなの?」
必死に酸素を取り込む紅を見つめる。
「…っ…はは、子猫ちゃん……パンツ見えてるぜっ!!」
両手を頭元に叩き付け、グッっと力を入れながら逆立ちをするように両足を顔面狙いで伸ばした。
スパン!
「っぉ!」
ダン!ギャリリ…
まるでゴムに引っ張られた様に紅は真反対側に転げていき、何とか体勢をたて直し立ち上がる。
「へへ、まるで…手品だな…」
額に汗が伝う…
「貴方は一切手を抜かずに闘ってくる…真面目だけど馬鹿なの。」
「はは…」
全力は当たり前だった…
今の紅は…持っている特殊能力と自分が強い故に、数十手先の自分の敗けを読んでしまっていた…
「まぁ俺は全力主義だからな……けど子猫ちゃん少し間違ってるぜ。」
「?」
「悠は手を抜いてる訳じゃ無い、女や子供を傷付けずに倒せる力量があるんだよ。」
「…戯言なの」
「はは、どうかな?」
紅は拳を握り踏み込む。
ズンッ!
「っお?」
ガグンっと身体が動かなくなる。
「…兄ちゃん、中々いい覚悟だが順番は守らないとな。」
金剛が突然肩を掴み後ろに引っ張って行く。