ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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「ま、さか…古武術何か使う奴が居るとはな…家本は元部流か?」
「……良くわかったな、なの」
「にひひ…力道流、柔術の開祖に近く、相手の力に逆らうのでは無く、力に介入し打ち流す…だったかな?」
近代最高峰の武術と言える合気は投げ
日本武術の始まりの武術と言える柔術は引き
そして、古の完成した武術と言える力道流は流し
「…はっきり言って失望なの」
「あ?(くそ…片手で俺の体を封殺してやがる…)」
悠は両手、両足に力を入れて立とうとするが…
押さえられた部分に力が移動して行く様になり起き上がれない…
「お前…さっきから、攻撃が当たってもギリギリで加減が出来る様にしてるな?…なの」
「……」
「女が相手だから?子供が相手だから?そんな、下らない理由が己の武を弱めてる…なの」
「っ……」
正直、返す言葉が無かった…
「強者とはどんな相手でも油断も傲りもしない事……なの」
「……へっ…能弁語ってるが秋宵月ちゃんだってこうして俺と話して油断してるじゃないか?」
「…勘違いするななの…真桜の目的はお前を壊す事なの。」
スッ…
秋宵月は自由な右手を悠の背中に当て…
ツーー…
そのまま、人差し指で優しくなぞる
「!!」
悠の額に汗が浮かぶ…
「クス…」
ブチュ…
「「「!?」」」
耳に入ってくる淫靡な音…疑ってしまう程、異様な光景に辺りにいた全員が凍り付いた…
「っ…がっぁぁあぁあぁ!」
悠は悲鳴をあげる…
「ふふ…いい声なの」
グチュッチュ…
秋宵月の指は塞がり掛けていた背中の傷に第一間接まで突き刺し右へ左へと弄り始める…
「っァ゙ァ゙ァ゙ァ!!」
背中に感じる痛みに熱、異物が蠢く不気味な嫌悪感……
早くこの異常から逃げようと身体に力を入れるが押さえられた左手により、退避出来ない。
「どう?少しは真面目にやる気になった?…まぁ、もう終わりだけど…なの」
チュププ…
止めと言わんばかりに指は更に深々と突き刺さっていく…
「ぐぁ…くっく…はは…」
「何が可笑しい…なの?」
「成る程…真面目にか…良いぜ…見せてやる…」
ゴギッ…
ガバッ!
悠は一瞬全身の力を抜いたと思うと勢い良く起き上がる。
「!」
バッ!
突然の事に悠から離れ後ろに下がる。
「っ…ぁぁ…痛てぇ」
背中の傷はズキッズキッと痛み始め、ヌルイ液体が滴っていく…
「…自分で肩の関節を外して力の流を変えたのか…なの。」
悠の右肩はダラリと力無くずれている。
「あぁ…っ…医者には確実に筋を痛めるからするなと釘刺されてるけどな…」
ゴギッ!
やや無理矢理気味に押し込み右腕を動かす。
「けど、そんな小技二度は通じない…なの。」
ぴっ…
指に着いた血を払い手首を回す。
「……金剛」
悠は振り向かず金剛を呼ぶ。
「何だ?」
「今からちょっと暴れるからさ……何かあったら頼むな。」
「……わかった。好きにやれ。」
「サンキュ………」
悠は不気味に微笑む…
「話しは終わったなの?」
「………」
悠は微動だにせず全身の力を抜く…
「?」、「「「?」」」
「………(アドレナリンで痛みを消して……頭中を真っ白に…余計な…事を…カンガエナイデ…………キヒ)」
ゴオオオオォォォ…
悠を中心に熱気が広がる…
「うっ…むかせえりそうなの…」
「……キヒ……」
「あかん…」
「あぅぅ…」
「…何?」
ブル…
海と星凪が宮塚の腕の中で震える
「あかん…アレや…アレは悠や無くなる…」
「…おろして…」
「え?あぁ…」
翡翠は宮塚から離れ、金剛の側に行く…
「なぁ…紅よぅ」
「…何?」
「何かヤバく…無いか?」
「……」
炎銃と紅は静に自分の獲物に手をかける。
「…まさか彼奴」
「っ…千夜どした?震えてるぞっと?」
『獣氣とでもいいますか?』
「NO…此はもうケダモノデスワ」
デイジーは口元をハンカチで押さえる…
「キヒキヒ……」
悠は肩を揺らし、空気が掠れる様な声で笑う。
「…何なの?」
「キヒヒヒャハハハハァァ!!!」
ドッ!
悠が両手を広げ高らかに笑うと同時…
其処に居たほぼ全員が同じことを考えて動いた…
【危険……今の悠は危険だ、動かれる前にどうにかしないといけない…】
誰も彼もが直感的に感じとった…
倒して終わないといけないと…
「キヒヒ!」
ギャドッ!!
誰が止めに入る間も無く悠は目の前にいる秋宵月目掛け、加減も何も無い、本気の拳を放った…
「……良くわかったな、なの」
「にひひ…力道流、柔術の開祖に近く、相手の力に逆らうのでは無く、力に介入し打ち流す…だったかな?」
近代最高峰の武術と言える合気は投げ
日本武術の始まりの武術と言える柔術は引き
そして、古の完成した武術と言える力道流は流し
「…はっきり言って失望なの」
「あ?(くそ…片手で俺の体を封殺してやがる…)」
悠は両手、両足に力を入れて立とうとするが…
押さえられた部分に力が移動して行く様になり起き上がれない…
「お前…さっきから、攻撃が当たってもギリギリで加減が出来る様にしてるな?…なの」
「……」
「女が相手だから?子供が相手だから?そんな、下らない理由が己の武を弱めてる…なの」
「っ……」
正直、返す言葉が無かった…
「強者とはどんな相手でも油断も傲りもしない事……なの」
「……へっ…能弁語ってるが秋宵月ちゃんだってこうして俺と話して油断してるじゃないか?」
「…勘違いするななの…真桜の目的はお前を壊す事なの。」
スッ…
秋宵月は自由な右手を悠の背中に当て…
ツーー…
そのまま、人差し指で優しくなぞる
「!!」
悠の額に汗が浮かぶ…
「クス…」
ブチュ…
「「「!?」」」
耳に入ってくる淫靡な音…疑ってしまう程、異様な光景に辺りにいた全員が凍り付いた…
「っ…がっぁぁあぁあぁ!」
悠は悲鳴をあげる…
「ふふ…いい声なの」
グチュッチュ…
秋宵月の指は塞がり掛けていた背中の傷に第一間接まで突き刺し右へ左へと弄り始める…
「っァ゙ァ゙ァ゙ァ!!」
背中に感じる痛みに熱、異物が蠢く不気味な嫌悪感……
早くこの異常から逃げようと身体に力を入れるが押さえられた左手により、退避出来ない。
「どう?少しは真面目にやる気になった?…まぁ、もう終わりだけど…なの」
チュププ…
止めと言わんばかりに指は更に深々と突き刺さっていく…
「ぐぁ…くっく…はは…」
「何が可笑しい…なの?」
「成る程…真面目にか…良いぜ…見せてやる…」
ゴギッ…
ガバッ!
悠は一瞬全身の力を抜いたと思うと勢い良く起き上がる。
「!」
バッ!
突然の事に悠から離れ後ろに下がる。
「っ…ぁぁ…痛てぇ」
背中の傷はズキッズキッと痛み始め、ヌルイ液体が滴っていく…
「…自分で肩の関節を外して力の流を変えたのか…なの。」
悠の右肩はダラリと力無くずれている。
「あぁ…っ…医者には確実に筋を痛めるからするなと釘刺されてるけどな…」
ゴギッ!
やや無理矢理気味に押し込み右腕を動かす。
「けど、そんな小技二度は通じない…なの。」
ぴっ…
指に着いた血を払い手首を回す。
「……金剛」
悠は振り向かず金剛を呼ぶ。
「何だ?」
「今からちょっと暴れるからさ……何かあったら頼むな。」
「……わかった。好きにやれ。」
「サンキュ………」
悠は不気味に微笑む…
「話しは終わったなの?」
「………」
悠は微動だにせず全身の力を抜く…
「?」、「「「?」」」
「………(アドレナリンで痛みを消して……頭中を真っ白に…余計な…事を…カンガエナイデ…………キヒ)」
ゴオオオオォォォ…
悠を中心に熱気が広がる…
「うっ…むかせえりそうなの…」
「……キヒ……」
「あかん…」
「あぅぅ…」
「…何?」
ブル…
海と星凪が宮塚の腕の中で震える
「あかん…アレや…アレは悠や無くなる…」
「…おろして…」
「え?あぁ…」
翡翠は宮塚から離れ、金剛の側に行く…
「なぁ…紅よぅ」
「…何?」
「何かヤバく…無いか?」
「……」
炎銃と紅は静に自分の獲物に手をかける。
「…まさか彼奴」
「っ…千夜どした?震えてるぞっと?」
『獣氣とでもいいますか?』
「NO…此はもうケダモノデスワ」
デイジーは口元をハンカチで押さえる…
「キヒキヒ……」
悠は肩を揺らし、空気が掠れる様な声で笑う。
「…何なの?」
「キヒヒヒャハハハハァァ!!!」
ドッ!
悠が両手を広げ高らかに笑うと同時…
其処に居たほぼ全員が同じことを考えて動いた…
【危険……今の悠は危険だ、動かれる前にどうにかしないといけない…】
誰も彼もが直感的に感じとった…
倒して終わないといけないと…
「キヒヒ!」
ギャドッ!!
誰が止めに入る間も無く悠は目の前にいる秋宵月目掛け、加減も何も無い、本気の拳を放った…