ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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「……少し本気(マジ)でいくぞ。」
ザリッ…
「…初めから本気で来いなの」
「…(打撃が無理なら、縮地で回り込んで捕らえる)」
しゅぱ…
悠の姿が消え、秋宵月の真後ろに移動する。
「……」
「(掴んっ?!)っがぁ!」
ガッ!
グワッと肩を掴みに掛かった悠は明後日の方向に手を伸ばし…
ビダン!っと前倒れになってしまう。
「(又かよ、どうなってやがる…)…っ!」
ガッ!グリリ…
頭を上げ様としたが踏みつけられ、床にデコをぶつける…
じわり…
ぶつけた部分に水気が広がり始める多分傷が開いてしまったのだろう。
「……バカなの?」
「っ…」
ブォン!
悠は頭もとで腕を振り、足を退かして腹筋だけで海老が跳ねる様に立ち上がる。
「っ痛…傷が開いたか…」
しゅるる…しゅるる…
包帯をほどき、傷口を押さえていたガーゼを投げ捨てる。
「合気…じゃ無いな。」
「……」
「ま、何にせよ…情けないが左だけじゃ無理って訳で…アム…」
悠は右手の包帯をブチチチチと咬み千切っていく…
「んっ…問題無いな。」
グッパ、グッパと手を握る。
「血が止まった…?」
悠の額から垂れていた血が止まっているのに気づく。
「ん?あぁ…エンドルフィンとアドレナリンを操作してな…」
「…脳内麻薬で痛みを消して快復力を上げる…器用な真似するなの。」
「わかるのか…」
「…このくらい知ってて当然なの」
「そうか…頭いいんだな。」
「……」
秋宵月は特に何も言わずに悠を見る。
「また、だんまり…無視されるのはちょっと傷つくぜ?」
「お前はお喋りが過ぎるなの。」
2人は普通に喋りながら互いに距離を縮めていき。
「それは初めて言われたよっ!!」
次の一歩を踏み出すと同時に半身を捻りながら脚を垂直に上げ…
「……」
蹴りは秋宵月を目掛け綺麗な半円を描いた。
ひゅ…
ズッ…ダァン!
「がふっ!」
悠の足は大きく振り上がり、オーバーヘッドキックを失敗したような形で背中から地面に激突する。
ビキッ!
「ぐぁっ…」
受け身の取れない落方で落下したため背中の傷に響き小さく悲鳴を漏らし慌てて四つん這いになる…
「……よいしょ…」
ガッ!
「うっ…」
後頭部に圧を感じる…
「…やる気あるなの?」
悠の頭を踏みなが冷たく呟く。
「へ…やる気満々だよ……っかパンツ見えてるぜ?」
ググッと頭を上げると薄い緑の下着が見える。
「……」
しかし、秋宵月は足を降ろす訳でもワンピースの裾を押さえる訳でも無く悠を見る。
「…(まずいな…隙を見せない…)」
悠はこれ迄に喧嘩中でも相手と話す事をしてきた。
真剣な話や今みたいにふざけた事を言って相手の反応に隙を見いだしていたが…秋宵月は隙処か反応すら見せ無い。
「お前…いつまでふざける?」
スッ…
悠の肩にソッと手を置く…
ズダン!
「!?(そうか…古武術……力道流(りきどうながし)だ…こりゃ…)」
悠は地面に押し付けられた様に潰えてしまう。
ザリッ…
「…初めから本気で来いなの」
「…(打撃が無理なら、縮地で回り込んで捕らえる)」
しゅぱ…
悠の姿が消え、秋宵月の真後ろに移動する。
「……」
「(掴んっ?!)っがぁ!」
ガッ!
グワッと肩を掴みに掛かった悠は明後日の方向に手を伸ばし…
ビダン!っと前倒れになってしまう。
「(又かよ、どうなってやがる…)…っ!」
ガッ!グリリ…
頭を上げ様としたが踏みつけられ、床にデコをぶつける…
じわり…
ぶつけた部分に水気が広がり始める多分傷が開いてしまったのだろう。
「……バカなの?」
「っ…」
ブォン!
悠は頭もとで腕を振り、足を退かして腹筋だけで海老が跳ねる様に立ち上がる。
「っ痛…傷が開いたか…」
しゅるる…しゅるる…
包帯をほどき、傷口を押さえていたガーゼを投げ捨てる。
「合気…じゃ無いな。」
「……」
「ま、何にせよ…情けないが左だけじゃ無理って訳で…アム…」
悠は右手の包帯をブチチチチと咬み千切っていく…
「んっ…問題無いな。」
グッパ、グッパと手を握る。
「血が止まった…?」
悠の額から垂れていた血が止まっているのに気づく。
「ん?あぁ…エンドルフィンとアドレナリンを操作してな…」
「…脳内麻薬で痛みを消して快復力を上げる…器用な真似するなの。」
「わかるのか…」
「…このくらい知ってて当然なの」
「そうか…頭いいんだな。」
「……」
秋宵月は特に何も言わずに悠を見る。
「また、だんまり…無視されるのはちょっと傷つくぜ?」
「お前はお喋りが過ぎるなの。」
2人は普通に喋りながら互いに距離を縮めていき。
「それは初めて言われたよっ!!」
次の一歩を踏み出すと同時に半身を捻りながら脚を垂直に上げ…
「……」
蹴りは秋宵月を目掛け綺麗な半円を描いた。
ひゅ…
ズッ…ダァン!
「がふっ!」
悠の足は大きく振り上がり、オーバーヘッドキックを失敗したような形で背中から地面に激突する。
ビキッ!
「ぐぁっ…」
受け身の取れない落方で落下したため背中の傷に響き小さく悲鳴を漏らし慌てて四つん這いになる…
「……よいしょ…」
ガッ!
「うっ…」
後頭部に圧を感じる…
「…やる気あるなの?」
悠の頭を踏みなが冷たく呟く。
「へ…やる気満々だよ……っかパンツ見えてるぜ?」
ググッと頭を上げると薄い緑の下着が見える。
「……」
しかし、秋宵月は足を降ろす訳でもワンピースの裾を押さえる訳でも無く悠を見る。
「…(まずいな…隙を見せない…)」
悠はこれ迄に喧嘩中でも相手と話す事をしてきた。
真剣な話や今みたいにふざけた事を言って相手の反応に隙を見いだしていたが…秋宵月は隙処か反応すら見せ無い。
「お前…いつまでふざける?」
スッ…
悠の肩にソッと手を置く…
ズダン!
「!?(そうか…古武術……力道流(りきどうながし)だ…こりゃ…)」
悠は地面に押し付けられた様に潰えてしまう。