ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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ーグリーンハウスー
「へぇ、悠は生徒会長補佐なんだ。」
「あぁ、彼は確かに能力は高い、人望もあるし素晴らしい人材なんだが…」
「「「性格が…はぁ…」」」
みなみ、まゆ、乙葉はため息を吐く…
「あはは、何かわかる気がする。」
鈴音が納得していると……
ガチャン…!
扉が少し乱暴に開かれ…
「あれ?」
「ふぅ…やっぱり居た。」
前髪の一部を細い三つ編みにした長身の男が入ってくる。
「こ、皇君?!ど、どうしたの?」
「ちょっ~とヤボ用だ、今すぐ一緒に来てくれ。」
「ぅえ?……ちょ、もしかして…(闘路関連の用じゃ…無いよね?)」
鈴音は紅の肩を掴んで耳打ちする。
「(残念ながら、そゆこと)」
「(ちょ!嫌よ!)」
「(頼むよ、俺の大事なダチが困ってるだ。)」
「(うぅ~…私だってやっと普通の友達が出来そうなのに~……)」
「(……頼むよ。こんな言い方したく無かったが…アンタの部隊が1人歩きしてる。しかも、狙らわれてるダチは今日本当なら誰かと此処で居る筈だったのに1人で頑張ってる……頼む)」
「(そんな……あぅぅ…)」
鈴音はチラッと後ろを見る…
「…よし、わかった。」
紅は後ろを向いて…
「なぁ、そこの仔猫ちゃん達、悪いけどちょっと鈴音借りてくけど必ず戻って来るか少し待っててやってくれないか?」
ニッコリと微笑み紅は3人に頭を下げる。
「…あ…はい、いいですよ……」
「うむ、僕も構わない。」
「このままお別れじゃさみしいですし。」
3人には構わないと首を降る。
「みんなぁ…」
「さ、此で行けるよな?」
「仕方ないから行くわよ!」
鈴音は頬を膨らませ紅を見る。
「OK、じゃ、行くぞ花王」
「もぅ!花王って言わないで!」
紅と花王はグリーンハウスから出ていく……
………
「花王走るぞ」
「え?えぇ!走る?皇君が?」
紅の発言に鈴音は目を見開いて驚く。
「ダシに使われるのは面白く無いんだよ、それに…」
「それに?」
「……ダチのためならその位やれるさ。」
ニコ…
紅は一度笑顔を見せて…
ダッ!!
走り始める…
「…(皇君が走る程大切な友達か……)」
鈴音も後を追いながら考えた…
紅こと…赤木皇は…
虎琥狗崇への憧れと自らを強いる戒め…誓いがあった。
それは、【走る】事。
面倒だから、疲れるから、本人はそれを理由にしているが本当は違う。
もし、誰かと闘い相手が強敵だろうと絶対に逃げない。
また、自分からは逃げる敵を追わない。逃げる前に片付ける。
自らの逃亡を許さず…
敵の逃亡も許さない…
その戒めは遂には【走る】事を封印した。
だが、今その戒めを解いた…
「本気なんだね。」
「はは…たかが走る程度、崇さんに比べたら全然戒めになんないけどな……」
「…はぁ男は皆こうなのかな……皇君。終わったらその友達紹介してよ?」
「勿論。凄く面白い奴だからきっといい、ダチになれる。」
………
「へぇ、悠は生徒会長補佐なんだ。」
「あぁ、彼は確かに能力は高い、人望もあるし素晴らしい人材なんだが…」
「「「性格が…はぁ…」」」
みなみ、まゆ、乙葉はため息を吐く…
「あはは、何かわかる気がする。」
鈴音が納得していると……
ガチャン…!
扉が少し乱暴に開かれ…
「あれ?」
「ふぅ…やっぱり居た。」
前髪の一部を細い三つ編みにした長身の男が入ってくる。
「こ、皇君?!ど、どうしたの?」
「ちょっ~とヤボ用だ、今すぐ一緒に来てくれ。」
「ぅえ?……ちょ、もしかして…(闘路関連の用じゃ…無いよね?)」
鈴音は紅の肩を掴んで耳打ちする。
「(残念ながら、そゆこと)」
「(ちょ!嫌よ!)」
「(頼むよ、俺の大事なダチが困ってるだ。)」
「(うぅ~…私だってやっと普通の友達が出来そうなのに~……)」
「(……頼むよ。こんな言い方したく無かったが…アンタの部隊が1人歩きしてる。しかも、狙らわれてるダチは今日本当なら誰かと此処で居る筈だったのに1人で頑張ってる……頼む)」
「(そんな……あぅぅ…)」
鈴音はチラッと後ろを見る…
「…よし、わかった。」
紅は後ろを向いて…
「なぁ、そこの仔猫ちゃん達、悪いけどちょっと鈴音借りてくけど必ず戻って来るか少し待っててやってくれないか?」
ニッコリと微笑み紅は3人に頭を下げる。
「…あ…はい、いいですよ……」
「うむ、僕も構わない。」
「このままお別れじゃさみしいですし。」
3人には構わないと首を降る。
「みんなぁ…」
「さ、此で行けるよな?」
「仕方ないから行くわよ!」
鈴音は頬を膨らませ紅を見る。
「OK、じゃ、行くぞ花王」
「もぅ!花王って言わないで!」
紅と花王はグリーンハウスから出ていく……
………
「花王走るぞ」
「え?えぇ!走る?皇君が?」
紅の発言に鈴音は目を見開いて驚く。
「ダシに使われるのは面白く無いんだよ、それに…」
「それに?」
「……ダチのためならその位やれるさ。」
ニコ…
紅は一度笑顔を見せて…
ダッ!!
走り始める…
「…(皇君が走る程大切な友達か……)」
鈴音も後を追いながら考えた…
紅こと…赤木皇は…
虎琥狗崇への憧れと自らを強いる戒め…誓いがあった。
それは、【走る】事。
面倒だから、疲れるから、本人はそれを理由にしているが本当は違う。
もし、誰かと闘い相手が強敵だろうと絶対に逃げない。
また、自分からは逃げる敵を追わない。逃げる前に片付ける。
自らの逃亡を許さず…
敵の逃亡も許さない…
その戒めは遂には【走る】事を封印した。
だが、今その戒めを解いた…
「本気なんだね。」
「はは…たかが走る程度、崇さんに比べたら全然戒めになんないけどな……」
「…はぁ男は皆こうなのかな……皇君。終わったらその友達紹介してよ?」
「勿論。凄く面白い奴だからきっといい、ダチになれる。」
………