ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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「……」
「良いのか?此れを捨てて?」
金剛は指先に挟んだ鞭を振る…
「……(指二本で受けただと?それ以前にどんな筋力だ……)」
右手で力一杯引いたのに指二本に負ける…
今ハッキリした、この男は化け物だ。
「……畳み込む。」
「ん?」
ダッ!
宮塚は初めて距離を詰めた。
「破っ!」
ヒュバ!
左腕を下から振り上げ鞭を放つ
「見えてるぞ」
金剛は鞭を掴もうと腕を伸ばしたが…
ひゅいん…
鞭は突然軌道を変えて金剛から離れていき。
「お?」
「はあぁ!」
鞭から手を離し懐に潜り拳を打ち上げた。
ドゴッ!!
「ぶっ…」
顎へ直撃!
金剛の頭がガクッンと後ろに下がり…
「おぉ!!(全力!)」
ガシッ!
金剛の肩を右手で掴み
グィッ!
ガァン!ガン!ガッ!ガッ!
無理矢理前に引き込み、左肘を頭に数発叩き込み…
ガシッ!
下がってきた金剛の頭を両手で押さえ込み。
ガギャン!
「ごっ…」
膝蹴りを顎にぶち当てた…
ガゴッ!ガゴッ!ガゴッ!
ガゴッ!ガゴッ!ガゴッ!
ガゴッ!ガゴッ!ガゴッ!
それも、一度ではない何度も何度も何度も…
ガゴッ!ずっ…
ガゴッ!ずっ…
ガゴッ!ぎゅうぅ…
ブゥン!
「………ッッ」
ゾバッンッッ!
宮塚の頬を突風と熱が通り過ぎる…
拳が頬を掠めて延びている…
避けた訳では無い、たまたま当たらなかっただけだ。
ギロ…
金剛と目が合う…
「化け物め……」
「にぃ~」
金剛は鼻と口から血が出ているが歯をむき出し笑い…
ミシシ…
右拳が固まっていく…
「このッ!」
ドッ!ダッァン!
宮塚は鞭の柄を突き立てた…
「?!」
「残念だったな俺の腹筋はナイフでも通らねえ。」
「そこまで…鍛えてあるのか…」
かたん…
宮塚は鞭を捨て…
「……殺れ」
両手を広げる…
「……」
ぎゃり…
右腕を腰元で構え…
ビュっバ…
拳を放った……
………
ー都内某トレーニングルームー
「ふぁ~…」
白衣を羽織、夏の夕焼けの様なオレンジ色の髪を三つ編みにした女性。
夏喜空は椅子の上で欠伸をする。
「珍しく暇そうネ?」
白いシャツに黒いジーパンで白衣を羽織った金髪の女性が煙草を吸いながら近づいてくる。
「ん?あぁ~マリアンさん、金剛はんが出てってもうてな。」
「オヤ?本当に珍しい…」
「なんや…電話掛かって来た思たら飛び出てもうてな……まぁ、たまにはええやろ。」
「フム…しかし、アレね。日本には鬼が居ると言うのはホントだったのネ」
マリアンはカルテをペラペラと捲り、煙草を吹かす…
「鬼…」
「知ってる?ミスター柏の異名ヲ?」
「デビルハンド(悪魔の手)やろ?有名や。」
「ソウ、悪魔が育てた鬼は悪鬼になるのかしらネ。」
「悪鬼…なぁ…けど金剛はんは…」
…………
「……?」
目を開けると…
拳は鼻先で止まっている。
「お前悠とやり合った後だったよな?」
「……」
「次は万全な時にやろう。そんときゃ素手だ。」
金剛はシャツを拾い、建物に向かっていく。
「待て!1つだけ…1つだけ…聞かせろ……」
「…何だ?」
「怪我の分を差し引いても…小鳥遊悠よりお前のは強い……なぜ下につく?」
「……下につく?勘違いするな、俺と彼奴は友人で対等だ。上も下も無い。」
「……」
「あと1つ。俺は「今は」まだ悠より弱い…まぁ、今はだけどな…」
…………
「良いのか?此れを捨てて?」
金剛は指先に挟んだ鞭を振る…
「……(指二本で受けただと?それ以前にどんな筋力だ……)」
右手で力一杯引いたのに指二本に負ける…
今ハッキリした、この男は化け物だ。
「……畳み込む。」
「ん?」
ダッ!
宮塚は初めて距離を詰めた。
「破っ!」
ヒュバ!
左腕を下から振り上げ鞭を放つ
「見えてるぞ」
金剛は鞭を掴もうと腕を伸ばしたが…
ひゅいん…
鞭は突然軌道を変えて金剛から離れていき。
「お?」
「はあぁ!」
鞭から手を離し懐に潜り拳を打ち上げた。
ドゴッ!!
「ぶっ…」
顎へ直撃!
金剛の頭がガクッンと後ろに下がり…
「おぉ!!(全力!)」
ガシッ!
金剛の肩を右手で掴み
グィッ!
ガァン!ガン!ガッ!ガッ!
無理矢理前に引き込み、左肘を頭に数発叩き込み…
ガシッ!
下がってきた金剛の頭を両手で押さえ込み。
ガギャン!
「ごっ…」
膝蹴りを顎にぶち当てた…
ガゴッ!ガゴッ!ガゴッ!
ガゴッ!ガゴッ!ガゴッ!
ガゴッ!ガゴッ!ガゴッ!
それも、一度ではない何度も何度も何度も…
ガゴッ!ずっ…
ガゴッ!ずっ…
ガゴッ!ぎゅうぅ…
ブゥン!
「………ッッ」
ゾバッンッッ!
宮塚の頬を突風と熱が通り過ぎる…
拳が頬を掠めて延びている…
避けた訳では無い、たまたま当たらなかっただけだ。
ギロ…
金剛と目が合う…
「化け物め……」
「にぃ~」
金剛は鼻と口から血が出ているが歯をむき出し笑い…
ミシシ…
右拳が固まっていく…
「このッ!」
ドッ!ダッァン!
宮塚は鞭の柄を突き立てた…
「?!」
「残念だったな俺の腹筋はナイフでも通らねえ。」
「そこまで…鍛えてあるのか…」
かたん…
宮塚は鞭を捨て…
「……殺れ」
両手を広げる…
「……」
ぎゃり…
右腕を腰元で構え…
ビュっバ…
拳を放った……
………
ー都内某トレーニングルームー
「ふぁ~…」
白衣を羽織、夏の夕焼けの様なオレンジ色の髪を三つ編みにした女性。
夏喜空は椅子の上で欠伸をする。
「珍しく暇そうネ?」
白いシャツに黒いジーパンで白衣を羽織った金髪の女性が煙草を吸いながら近づいてくる。
「ん?あぁ~マリアンさん、金剛はんが出てってもうてな。」
「オヤ?本当に珍しい…」
「なんや…電話掛かって来た思たら飛び出てもうてな……まぁ、たまにはええやろ。」
「フム…しかし、アレね。日本には鬼が居ると言うのはホントだったのネ」
マリアンはカルテをペラペラと捲り、煙草を吹かす…
「鬼…」
「知ってる?ミスター柏の異名ヲ?」
「デビルハンド(悪魔の手)やろ?有名や。」
「ソウ、悪魔が育てた鬼は悪鬼になるのかしらネ。」
「悪鬼…なぁ…けど金剛はんは…」
…………
「……?」
目を開けると…
拳は鼻先で止まっている。
「お前悠とやり合った後だったよな?」
「……」
「次は万全な時にやろう。そんときゃ素手だ。」
金剛はシャツを拾い、建物に向かっていく。
「待て!1つだけ…1つだけ…聞かせろ……」
「…何だ?」
「怪我の分を差し引いても…小鳥遊悠よりお前のは強い……なぜ下につく?」
「……下につく?勘違いするな、俺と彼奴は友人で対等だ。上も下も無い。」
「……」
「あと1つ。俺は「今は」まだ悠より弱い…まぁ、今はだけどな…」
…………