ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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ビュン……
「っ……?」
「…むっ?」
振り降ろされた筈の鞭……
だが一向に降りて来ない…
びいぃぃん!
それどころか何かに鞭が引っ張られる。
「悠どうした?らしく無いな。」
バッ!!
後ろから声が聞こえ、悠と宮塚は振り変える……
「っ?!」
宮塚は息を飲んで見上げた…
軽く2メートルは超える身長…
牡丹の花が無数に咲いた柄の半ズボンに薄い迷彩のシャツを着た巨人…
その巨人が左手で鞭の先を掴んでいる。
「金…剛…?なんで?」
悠は目を丸くして金剛を見る。
「稲葉から連絡を受けてな…まぁ。状況はよく飲み込めて無いが…戦友(親友)を手助けに来たぜ?」
ニカッ…
金剛は歯をむき出しにしてにこりと笑う。
「っ…はは、格好いいじゃねぇかよ……なら…食いかけで悪いけど頼む!」
ダンッ!
悠は飛ぶ様に立ち上がり建物の中に走って行く…
その背中が見えなくなると……
「さぁて…にぃさん悪いが選手交代だ」
「……」
金剛は掴んでいた鞭を離し、右手をポケットから出して肩を軽く回しシャツを脱ぎ捨てる。
「……(良く鍛えてある…)」
見事なまでの逆三角形に発達した広背筋…
絞り込まれた腹筋は下半身ギリギリまで割れ。
腕等は大木すらを思わせる……
「(けど…)…アンタ…馬鹿だぜ?」
ひゅっ…パァアァン!
黒蛇は慈悲を与えず、金剛の腹を喰らった……
「…(鍛えた肉体が自慢みたいだが…鞭の前には…意味がない。)」
そう、鞭とは皮膚を攻撃する武器。
その武器の前に筋肉の鎧などは紙にも同じ…
「どうした?終わりか?」
「!?」
宮塚は目を疑った…
鞭の一撃は確かに金剛の腹筋を喰らった…
なのに赤い腫れが有るものの皮膚は裂けていない…
「不思議か?」
金剛は腹部を指差して宮塚を見る。
「……」
ひゅるる…
宮塚は警戒しながら手元に鞭を戻す。
「ま、俺は正直頭が良くないからちゃんとは説明出来ないが……粗塩を身体に刷り込んでいてな、すると切れにくい皮膚を造れるらしい。」
パァン!
金剛は自分の胸を叩く…
「……」
「ベアナックル時代ってのから伝わる鍛練法らしいぜ?…さて、話ばっかりじゃ何だ…俺もいくぞ?」
ズン!
金剛は一歩踏み出す…
「ふ……ならその鎧を…」
右に馬尾鞭、左にゴムの鞭を構え直し…
「剥ぎ取るまでだ!」
ビュパ!ヒュパ!
パァン!パァン!
「おっ?!」
二匹の黒蛇は×を描く様に金剛の両肩を喰らう。
「ふっ…(削げ無くともその筋肉…俺のスピードにはついて来れない)」
ひゅ、ひゅ、ヒュパ!
右の手首を振り、2撃目を仕掛ける。
「おっと!」
バシッン!
「?!」
ギリリリ…
「中々…速いな。しかもいい腕だ。」
金剛は馬尾鞭を右手の人差し指と中指で挟み捉えている…
ギリリ…ギリリ…
「っ…」
バッ!ドッ!ドッ!ドッ!
宮塚は馬尾鞭を放棄して更に間合いを空ける……
「っ……?」
「…むっ?」
振り降ろされた筈の鞭……
だが一向に降りて来ない…
びいぃぃん!
それどころか何かに鞭が引っ張られる。
「悠どうした?らしく無いな。」
バッ!!
後ろから声が聞こえ、悠と宮塚は振り変える……
「っ?!」
宮塚は息を飲んで見上げた…
軽く2メートルは超える身長…
牡丹の花が無数に咲いた柄の半ズボンに薄い迷彩のシャツを着た巨人…
その巨人が左手で鞭の先を掴んでいる。
「金…剛…?なんで?」
悠は目を丸くして金剛を見る。
「稲葉から連絡を受けてな…まぁ。状況はよく飲み込めて無いが…戦友(親友)を手助けに来たぜ?」
ニカッ…
金剛は歯をむき出しにしてにこりと笑う。
「っ…はは、格好いいじゃねぇかよ……なら…食いかけで悪いけど頼む!」
ダンッ!
悠は飛ぶ様に立ち上がり建物の中に走って行く…
その背中が見えなくなると……
「さぁて…にぃさん悪いが選手交代だ」
「……」
金剛は掴んでいた鞭を離し、右手をポケットから出して肩を軽く回しシャツを脱ぎ捨てる。
「……(良く鍛えてある…)」
見事なまでの逆三角形に発達した広背筋…
絞り込まれた腹筋は下半身ギリギリまで割れ。
腕等は大木すらを思わせる……
「(けど…)…アンタ…馬鹿だぜ?」
ひゅっ…パァアァン!
黒蛇は慈悲を与えず、金剛の腹を喰らった……
「…(鍛えた肉体が自慢みたいだが…鞭の前には…意味がない。)」
そう、鞭とは皮膚を攻撃する武器。
その武器の前に筋肉の鎧などは紙にも同じ…
「どうした?終わりか?」
「!?」
宮塚は目を疑った…
鞭の一撃は確かに金剛の腹筋を喰らった…
なのに赤い腫れが有るものの皮膚は裂けていない…
「不思議か?」
金剛は腹部を指差して宮塚を見る。
「……」
ひゅるる…
宮塚は警戒しながら手元に鞭を戻す。
「ま、俺は正直頭が良くないからちゃんとは説明出来ないが……粗塩を身体に刷り込んでいてな、すると切れにくい皮膚を造れるらしい。」
パァン!
金剛は自分の胸を叩く…
「……」
「ベアナックル時代ってのから伝わる鍛練法らしいぜ?…さて、話ばっかりじゃ何だ…俺もいくぞ?」
ズン!
金剛は一歩踏み出す…
「ふ……ならその鎧を…」
右に馬尾鞭、左にゴムの鞭を構え直し…
「剥ぎ取るまでだ!」
ビュパ!ヒュパ!
パァン!パァン!
「おっ?!」
二匹の黒蛇は×を描く様に金剛の両肩を喰らう。
「ふっ…(削げ無くともその筋肉…俺のスピードにはついて来れない)」
ひゅ、ひゅ、ヒュパ!
右の手首を振り、2撃目を仕掛ける。
「おっと!」
バシッン!
「?!」
ギリリリ…
「中々…速いな。しかもいい腕だ。」
金剛は馬尾鞭を右手の人差し指と中指で挟み捉えている…
ギリリ…ギリリ…
「っ…」
バッ!ドッ!ドッ!ドッ!
宮塚は馬尾鞭を放棄して更に間合いを空ける……