ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
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『ふぅ…(タフな奴だった)』
ローガンは小さくため息を吐き両肩を軽く回す。
「……(あー…やべぇぞっと……頭ン中グラグラで…力はいんねぇ…ぞっと……)」
十分頑張った……
今頃、千夜が金髪娘を捕まえて悠の元にたどり着いてるだろう…
それで、きっと悠が来てくれて敵を取ってくれる………
悠の兄貴なら…
こんな奴倒してくれる…
……
………
…………それでいいのか?
「………ねぇぞと」
『あ?』
ローガンは倒れる犬塚を見る。
『……気のせいか。意識が在るわけない。』
その考えは当然だった。
ローガンは犬塚と…いや、日本人の其とは違い、筋肉、骨格、体力全てが勝っていた。
そして、持ち前の長身から放たれる拳(ストレート)は砲撃と見まがう威力を発揮させる。
その砲撃を受け続けたのは自殺行為だが…
ザリッ…
「良く…ねぇ…っぞと」
『!?』
グググ…
両膝を曲げ…
とうに耐久力の限界に達した腹筋に力を込め犬塚は起き上がる。
「兄貴…助けに来て…はぁ…兄貴に…助けられはぁ…たら意味ねぇ…ぞっと」
『こいつ…』
「はぁ…はぁ…おら、待てよ…芋虫頭はぁ…まだ、終わって無い…はぁぞっと」
プルプルと震えながらも犬塚は立ち上がり。
ローガンを挑発する。
『イモム…このっ…死にたいらしいな!』
タンタン…
その場でステップを刻み始めるローガン。
「はぁ…はぁ…(やっぱり…この男はボクシングを使ってる…ぞっと…)」
歪む視界の前で…
小刻みに近付いてくる巨体…
「はぁはぁ……(駄目だ…立ち上がったのに…足が動かない…ぞっと……いや、いいか…どうせ……)」
『立ち上がったのが限界か!安心しろ一発で決めてやる!』
タンタン…ダン!
ローガンにとって最高の間合いになり。
「……(あぁ…やべぇ…ぞっと)」
ほんの少し上半身を前に倒しながら……
「……(兄貴…)」
ビッッバン!
飛行機でも翔んでいるのかと思わせる轟音と共に左拳が犬塚を撃ち抜いた……
メギベギギ…
無数の骨が折れていく…鈍い音…
『ふっ………ぐっ…がぁ…ぁぁ!』
ローガンの笑みは…
段々と苦痛の表情に変化していく…
「へ、へへ…やっぱ……兄貴はすげえぞっと…」
犬塚は…
額でローガンのフィニッシュブロウを受け止めながら…笑う。
ボクシングとは…
元に還せばベアナックル…
グローブを着けず互いの拳をぶつけ合ったその時代…
額で拳を受けるのが定石…
それは相手の拳が…
『がっあぁ…』
ローガンの左拳は人差し指から薬指に掛け有らぬ方向に曲がり手首も力無くダラリと倒れる…
強力で有れば有るほど…
相手に反る威力も絶大になる。
「はぁ…(ボクシングは…よく知らないけど…)」
ズザッ…
「はぁはぁ…(とりあえず…)」
犬塚は構えを解いたローガンの懐に踏み込み…いや、もぅ倒れていくと言った方が正しい…
『っ?!』
ギリリ!
奥歯を噛み締めながら…
ドッッゴッン!
『がっぁぁ…(しまっ…)』
真下から…
ローガンの顎にアッパーを決めた…
ズダァン…
ローガンは仰向けに倒れる…
「はぁ…顎さえ…ぶっ…はぁ…飛ばせば勝てる…」
正解だった。
もし、これが顔面や鳩尾を狙った物だったらローガンは倒れて無かっただろう。
日本人は骨格上、押す拳(パンチ)より引く拳の方が威力が高い。
勿論…犬塚は狙った訳ではないだろうが……
タフさ、額受け、カウンター、アッパー、意地、運その全てが味方した結果…
勝ちとは言い難くも…
強大な相手を相討ちに持ち込めたのだ。
「ざまぁ…みろ…だぁぞ…っ……」
ドザ…
同時に犬塚も力尽きた…
ローガンは小さくため息を吐き両肩を軽く回す。
「……(あー…やべぇぞっと……頭ン中グラグラで…力はいんねぇ…ぞっと……)」
十分頑張った……
今頃、千夜が金髪娘を捕まえて悠の元にたどり着いてるだろう…
それで、きっと悠が来てくれて敵を取ってくれる………
悠の兄貴なら…
こんな奴倒してくれる…
……
………
…………それでいいのか?
「………ねぇぞと」
『あ?』
ローガンは倒れる犬塚を見る。
『……気のせいか。意識が在るわけない。』
その考えは当然だった。
ローガンは犬塚と…いや、日本人の其とは違い、筋肉、骨格、体力全てが勝っていた。
そして、持ち前の長身から放たれる拳(ストレート)は砲撃と見まがう威力を発揮させる。
その砲撃を受け続けたのは自殺行為だが…
ザリッ…
「良く…ねぇ…っぞと」
『!?』
グググ…
両膝を曲げ…
とうに耐久力の限界に達した腹筋に力を込め犬塚は起き上がる。
「兄貴…助けに来て…はぁ…兄貴に…助けられはぁ…たら意味ねぇ…ぞっと」
『こいつ…』
「はぁ…はぁ…おら、待てよ…芋虫頭はぁ…まだ、終わって無い…はぁぞっと」
プルプルと震えながらも犬塚は立ち上がり。
ローガンを挑発する。
『イモム…このっ…死にたいらしいな!』
タンタン…
その場でステップを刻み始めるローガン。
「はぁ…はぁ…(やっぱり…この男はボクシングを使ってる…ぞっと…)」
歪む視界の前で…
小刻みに近付いてくる巨体…
「はぁはぁ……(駄目だ…立ち上がったのに…足が動かない…ぞっと……いや、いいか…どうせ……)」
『立ち上がったのが限界か!安心しろ一発で決めてやる!』
タンタン…ダン!
ローガンにとって最高の間合いになり。
「……(あぁ…やべぇ…ぞっと)」
ほんの少し上半身を前に倒しながら……
「……(兄貴…)」
ビッッバン!
飛行機でも翔んでいるのかと思わせる轟音と共に左拳が犬塚を撃ち抜いた……
メギベギギ…
無数の骨が折れていく…鈍い音…
『ふっ………ぐっ…がぁ…ぁぁ!』
ローガンの笑みは…
段々と苦痛の表情に変化していく…
「へ、へへ…やっぱ……兄貴はすげえぞっと…」
犬塚は…
額でローガンのフィニッシュブロウを受け止めながら…笑う。
ボクシングとは…
元に還せばベアナックル…
グローブを着けず互いの拳をぶつけ合ったその時代…
額で拳を受けるのが定石…
それは相手の拳が…
『がっあぁ…』
ローガンの左拳は人差し指から薬指に掛け有らぬ方向に曲がり手首も力無くダラリと倒れる…
強力で有れば有るほど…
相手に反る威力も絶大になる。
「はぁ…(ボクシングは…よく知らないけど…)」
ズザッ…
「はぁはぁ…(とりあえず…)」
犬塚は構えを解いたローガンの懐に踏み込み…いや、もぅ倒れていくと言った方が正しい…
『っ?!』
ギリリ!
奥歯を噛み締めながら…
ドッッゴッン!
『がっぁぁ…(しまっ…)』
真下から…
ローガンの顎にアッパーを決めた…
ズダァン…
ローガンは仰向けに倒れる…
「はぁ…顎さえ…ぶっ…はぁ…飛ばせば勝てる…」
正解だった。
もし、これが顔面や鳩尾を狙った物だったらローガンは倒れて無かっただろう。
日本人は骨格上、押す拳(パンチ)より引く拳の方が威力が高い。
勿論…犬塚は狙った訳ではないだろうが……
タフさ、額受け、カウンター、アッパー、意地、運その全てが味方した結果…
勝ちとは言い難くも…
強大な相手を相討ちに持ち込めたのだ。
「ざまぁ…みろ…だぁぞ…っ……」
ドザ…
同時に犬塚も力尽きた…