ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
広い空間で相打つ2人…
「小鳥遊悠……もう一度聞く、返すとは…何の事だ?」
「まだ…言うか…」
悠は……
諦めた様な呆れた様な表情でゆっくりと瞼を落とし…………………
「もぉ…黙れよ。」
しゅ……ぱっ…!
「!?」
悠と宮塚、互いの距離は少なくとも2・3メートルは合った。
しかし、瞬きの間に悠の左拳が宮塚の顔面に襲い掛かった。
「っ゛!」
ギャリリリ!
何が起こってもすぐに動く、その絶対警戒体勢が…宮塚を救った。
首から背中の筋を全力で右に捻り…
拳は直撃に至らず顎先をかすっていく…
ザっザっザっザっ…
「っ!」
クラッ…
避けると同時に後ろに下がり距離をとる宮塚の視界が歪む…
「(掠っただけでこの威力…直撃は……)」
「逃がすか!」
ヒュッ……パッ!
「っち…(厄介な移動術…)」
悠は更に縮地で距離を詰め宮塚に拳を放つ。
「(完全回復まで……逃げ切る。)」
宮塚も相当腕が立つのか、縮地後、微かに停止する隙を見逃さず。
「オラッ!」
ビュバ!
相変わらず顔面目掛け襲い掛かる一撃粉砕の拳を確り見極め身体を捻り避ける。
ビュバ!ビュン!ブォン!
「…?」
身を引き、紙一重で避け続け…
次第に脳の揺れも治まると同時にある事に気がついた。
「……(この男、左しか使ってない?ハンドポケットか?)」
「オラァ!呆けてんじゃねぇぞ!」
ズン!
悠は右足を踏み込むと同時に左腕を…放たず……
左足を勢いよく振り上げた。
「…?!」
宮塚はフェイントを読みきれず、拳の間合い分しか下がっていなかった。
ガッ!
「っぅ!」
だが、左右の手のひらを内側に傾け重ね、真っ正面から蹴りを受け止めた。
ザリリリリ!
「ふっ…ぅ」
「ほぅ…さっきの格好つけとは違うみたいだな。」
悠は宮塚に感心した。
「……」
真っ正面から蹴りを受け、殺し切れなかった衝撃は自ら後ろに飛び完全に流した結果ダメージ0で体勢を立て直した。
「………小鳥遊悠」
宮塚は腕を降ろし、構えを解き…
「何だ?」
悠も上げたままだった足を地に着け…
落ち着いた声で返事をする。
「…お前の強さは判った……本物だ。」
「…アンタも強い。けど…まだ何か隠してる。」
「……流石だ。………小鳥遊悠ここからは…逸武人(いちぶじん)として…御相手願いたい。」
しゅる…
宮塚は腰に吊ってある袋の口を弛め手を入れ……
ヒュンヒュン…
次の瞬間には長い黒蛇が空をうねる…
「それは鞭か?」
「あぁ……馬尾鞭(ばおうべん)だ…」
「また…えらく貴重な物を使ってるな。」
馬尾鞭
何百頭の駿馬から尾の毛を集め、何重にも手で編み込んだ獣毛鞭。
革製の物とは比べ物にならない位軽く迚美しい。
「……小鳥遊悠、いくぞ?」
「あぁ…来いよ、お前……武人、宮塚恭司をぶっ飛ばして…(さっさと助けに行く)」
………
「小鳥遊悠……もう一度聞く、返すとは…何の事だ?」
「まだ…言うか…」
悠は……
諦めた様な呆れた様な表情でゆっくりと瞼を落とし…………………
「もぉ…黙れよ。」
しゅ……ぱっ…!
「!?」
悠と宮塚、互いの距離は少なくとも2・3メートルは合った。
しかし、瞬きの間に悠の左拳が宮塚の顔面に襲い掛かった。
「っ゛!」
ギャリリリ!
何が起こってもすぐに動く、その絶対警戒体勢が…宮塚を救った。
首から背中の筋を全力で右に捻り…
拳は直撃に至らず顎先をかすっていく…
ザっザっザっザっ…
「っ!」
クラッ…
避けると同時に後ろに下がり距離をとる宮塚の視界が歪む…
「(掠っただけでこの威力…直撃は……)」
「逃がすか!」
ヒュッ……パッ!
「っち…(厄介な移動術…)」
悠は更に縮地で距離を詰め宮塚に拳を放つ。
「(完全回復まで……逃げ切る。)」
宮塚も相当腕が立つのか、縮地後、微かに停止する隙を見逃さず。
「オラッ!」
ビュバ!
相変わらず顔面目掛け襲い掛かる一撃粉砕の拳を確り見極め身体を捻り避ける。
ビュバ!ビュン!ブォン!
「…?」
身を引き、紙一重で避け続け…
次第に脳の揺れも治まると同時にある事に気がついた。
「……(この男、左しか使ってない?ハンドポケットか?)」
「オラァ!呆けてんじゃねぇぞ!」
ズン!
悠は右足を踏み込むと同時に左腕を…放たず……
左足を勢いよく振り上げた。
「…?!」
宮塚はフェイントを読みきれず、拳の間合い分しか下がっていなかった。
ガッ!
「っぅ!」
だが、左右の手のひらを内側に傾け重ね、真っ正面から蹴りを受け止めた。
ザリリリリ!
「ふっ…ぅ」
「ほぅ…さっきの格好つけとは違うみたいだな。」
悠は宮塚に感心した。
「……」
真っ正面から蹴りを受け、殺し切れなかった衝撃は自ら後ろに飛び完全に流した結果ダメージ0で体勢を立て直した。
「………小鳥遊悠」
宮塚は腕を降ろし、構えを解き…
「何だ?」
悠も上げたままだった足を地に着け…
落ち着いた声で返事をする。
「…お前の強さは判った……本物だ。」
「…アンタも強い。けど…まだ何か隠してる。」
「……流石だ。………小鳥遊悠ここからは…逸武人(いちぶじん)として…御相手願いたい。」
しゅる…
宮塚は腰に吊ってある袋の口を弛め手を入れ……
ヒュンヒュン…
次の瞬間には長い黒蛇が空をうねる…
「それは鞭か?」
「あぁ……馬尾鞭(ばおうべん)だ…」
「また…えらく貴重な物を使ってるな。」
馬尾鞭
何百頭の駿馬から尾の毛を集め、何重にも手で編み込んだ獣毛鞭。
革製の物とは比べ物にならない位軽く迚美しい。
「……小鳥遊悠、いくぞ?」
「あぁ…来いよ、お前……武人、宮塚恭司をぶっ飛ばして…(さっさと助けに行く)」
………